関水金属の初代EF70の動力のはなし(涙)
今回はジャンク箱のはなしの番外編です。
前にも触れました関水金属の初代EF70の動力のその後について。
このモデルは現在の様なスナップオンの組みたてとは異なりかなりの部分にねじを使っています。
時計ドライバーとHOZANのピンセットを動員して動力を見てみます。
モータは前回紹介の通り16番用モータをベースにした棒形です。両軸のシャフトから一直線のウォームギアで台車に伝達する所はGMの初代動力やしなのマイクロのそれに似ています。
試みにモータを手で回すと楽に回ります。
通電して見ると非常に元気よく回りました。とても50年近く前のモデルとは思えません。
ですから以前のエーダイDD54の様なモータのトラブルではないらしいです。
すると残りは伝達系です。
よく見ると台車のギア部やモータのシャフト基部を中心にかなり埃が絡まっています。
これはHOZANのピンセットでつまみ取りました。個々の製品はこういう用途にも非常に重宝します。
と、同時に分かる事は以前紹介したしなのの不動品ED15とは異なりこちらのEF70は一定期間は現役で活躍していた(ギアに埃を噛みこむ位には走っていた)事が示唆されます。
ただ、そうなると今度はギアや伝動機構の劣化の可能性がかなり高い事になります。
自己流でギアの清掃と調整を済ませてレールに載せて通電。
最初の数センチは走りましたが、そこで再び不動になります。
しばらくするとモータが暖かくなってきました。やはり通電ではなくギアのかみ合わせの様です。
モータやギアを手回しして確認するとやはりウォームギアと台車のギアのかみ合わせが不安定で一定回転すると引っかかる事が判明しました。
つまり、走ったとしても最初の数センチで再び止まってしまうという事です。これでは到底実用にはなりません。
せっかくここまで来たのですが…
とりあえず現段階では今以上の走行性は望めそうにありません。
今後はこの部分の調整をどうするかもう少し検討してみる積りです。。
出来るなら再び走らせてみたいですし。
光山鉄道管理局
HPです。
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この記事へのコメント
私はこのロットを初めて手にしたとき、X2Fのようなカプラーと金属パンタから
国外向けに作られた輸出モデルではないかと勘違いしていたことを思い出します(汗)。
そして走行不良の原因なのですが、ひょっとして動輪のギアは割れていませんか?。
同じような症状が以前あり、割れたギア付き動輪だけを抜き強引に走らせてみたところ
ウォームシャフトを持ち上げるような引っかかりがなくなったため、それが原因だと解釈しました。
ギア径も以降のものとは違うため補修ができず、我が家ではどうすることも出来ないので静態保存機とするしかありません…。
長々となりましたがここで失礼いたします。修復がんばってくださいね!
追申:5月12日の記事に登場しました国籍不明緑色の客車はフランス国鉄の通勤用客車ですね。
これもまた良いものを手に…ということはパートナーのBB8100も入っているのでしょうか。
コメントありがとうございます。
ギアの割れは今の所見つかっていませんがかなり走り込んだ個体の様なので摩耗や変形の可能性もあると思います。
あるいはモーターの軸の固定が甘くなり前後動が激しくなっている可能性もありそうですが。
いずれにせよギアまたはモーターの交換が必要な感じですね(涙)
欧州型客車はSNCFの奴でしたか。
ご推察の通り牽引機らしいBB8100も確かに入っていたのですがこれがEF70以上に悲惨な状態でして(悩)
近日中に他の機関車と合わせて紹介したいと思います。