ジャンク箱モデル関水103系の動力ユニットをいじる
先日のジャンク箱入手以来旧モデルのチェックとレストアが続いています。

今回はKATOの旧動力の整備と分解を行ないました。
この動力は70年代から80年代にかけて103系電車やキハ20系等によく使われていた凸型のユニットです。
75年にGMが完成品の111系をリリースした時、動力を自社で賄えなかったためKATOのモハ103から動力をコンバートできる設計にしていたというのは有名な話でしたし、70年代末の電車のエッチングキット(SHOEIの東急8500など)も同様にこの動力を使うようになっていました。
それ位当時は工作派にとっては最もポピュラーな動力ユニットとしても機能していたものです。
今回のジャンク箱にはその103系だけで3編成、中には2M仕様の編成もありましたからトータルで5両の同形のユニットが入っていました。
事前のチェックでは曲がりなりにも走れる物は3個。
残り2個は引っかかりが激しかったり当初から動力が不動でした。
今なら当のKATOの現行品の動力を拾ってきてコンバートした方が性能面では安定していますし、大体、鉄コレの動力ユニットならもっと簡単に入手可能です(予算があればの話ですが)
とはいえ、せっかく入手したものですし換算で1両辺り500円位の動力ですからこの機会に分解整備を試みるのも無意味ではないと思います。

これまた幸いな事に科学教材社の「Nゲージ」でKATOクモハ103の動力を分解する項があり、全くの五里霧中だけは避けられそうです。
早速時計ドライバーとHOZANのピンセットの出番です。
この動力もウェイトのダイカストの塊を通電材の一部として使っています。
片方の極はそれでいいのですが、反対側の極はどうやって通電しているかと言うと床板に這わせるように針金が渡してあり、これを使って通電している構造です。

モータから台車までの間はウォームギアでつながっていますが、真ん中辺にボール状のジョイントを介してあり少しなら折れ曲がりに対処できます。
GMとかしなののオリジナル動力ではこの種の継手が無く、モータ軸から延びたシャフトが直接台車上のギアに伝達する構造でした。
当時からKATOの動力ユニットは他社に比べて先進的かつ安定していたと思いますが、動力開発での気配りの点で他社から頭一つ抜け出た存在だった事がわかります。
当然そのままだと通電しているウェイトがどこかで対側の配線に触れてショートする恐れが高いのですが、片側の床板固定ねじは樹脂製の絶縁パーツを介する構造にする事で対処しています。

さて不動品のユニットからチェックしたのですがモータ内部から何本かの釘が出てきたのには驚きました。
恐らくレイアウトの線路固定用の釘を巻き込んでいたものと思われますが、こんな状態でまともに走れる訳もありません。
早速釘を撤去して動力を再度組み直し、露出したギアにはオイルをひとたらし、車輪もクリーニングしました。
その結果不動品の方は好調とはいかなかったもののどうにか走らせる事が可能となりました。
もう1両の走りが引っ掛かる方は、走行中に派手なノイズを出していた為ギア周りのトラブルと見当をつけました。
この場合ギアのかみ合わせが悪くなっていた事が原因でしょう。
ですが、こうなると素人にこれ以上の調整は難しい感じがします。
両軸駆動のユニットでもどちらか片方のギアに不調が出ると反対側のギアも動きが悪くなる事からノイズのひどい方のギアを台車ごと取り外しました。
片側駆動の変則的な動力になりますが、短編成の範囲なら問題なさそうです。
早速片方のウォームギアを取り外して試走して見たところ引っかかりも多少あるものの前よりはましな走りになりました。
光山鉄道管理局
HPです。

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今回はKATOの旧動力の整備と分解を行ないました。
この動力は70年代から80年代にかけて103系電車やキハ20系等によく使われていた凸型のユニットです。
75年にGMが完成品の111系をリリースした時、動力を自社で賄えなかったためKATOのモハ103から動力をコンバートできる設計にしていたというのは有名な話でしたし、70年代末の電車のエッチングキット(SHOEIの東急8500など)も同様にこの動力を使うようになっていました。
それ位当時は工作派にとっては最もポピュラーな動力ユニットとしても機能していたものです。
今回のジャンク箱にはその103系だけで3編成、中には2M仕様の編成もありましたからトータルで5両の同形のユニットが入っていました。
事前のチェックでは曲がりなりにも走れる物は3個。
残り2個は引っかかりが激しかったり当初から動力が不動でした。
今なら当のKATOの現行品の動力を拾ってきてコンバートした方が性能面では安定していますし、大体、鉄コレの動力ユニットならもっと簡単に入手可能です(予算があればの話ですが)
とはいえ、せっかく入手したものですし換算で1両辺り500円位の動力ですからこの機会に分解整備を試みるのも無意味ではないと思います。

これまた幸いな事に科学教材社の「Nゲージ」でKATOクモハ103の動力を分解する項があり、全くの五里霧中だけは避けられそうです。
早速時計ドライバーとHOZANのピンセットの出番です。
この動力もウェイトのダイカストの塊を通電材の一部として使っています。
片方の極はそれでいいのですが、反対側の極はどうやって通電しているかと言うと床板に這わせるように針金が渡してあり、これを使って通電している構造です。

モータから台車までの間はウォームギアでつながっていますが、真ん中辺にボール状のジョイントを介してあり少しなら折れ曲がりに対処できます。
GMとかしなののオリジナル動力ではこの種の継手が無く、モータ軸から延びたシャフトが直接台車上のギアに伝達する構造でした。
当時からKATOの動力ユニットは他社に比べて先進的かつ安定していたと思いますが、動力開発での気配りの点で他社から頭一つ抜け出た存在だった事がわかります。
当然そのままだと通電しているウェイトがどこかで対側の配線に触れてショートする恐れが高いのですが、片側の床板固定ねじは樹脂製の絶縁パーツを介する構造にする事で対処しています。

さて不動品のユニットからチェックしたのですがモータ内部から何本かの釘が出てきたのには驚きました。
恐らくレイアウトの線路固定用の釘を巻き込んでいたものと思われますが、こんな状態でまともに走れる訳もありません。
早速釘を撤去して動力を再度組み直し、露出したギアにはオイルをひとたらし、車輪もクリーニングしました。
その結果不動品の方は好調とはいかなかったもののどうにか走らせる事が可能となりました。
もう1両の走りが引っ掛かる方は、走行中に派手なノイズを出していた為ギア周りのトラブルと見当をつけました。
この場合ギアのかみ合わせが悪くなっていた事が原因でしょう。
ですが、こうなると素人にこれ以上の調整は難しい感じがします。
両軸駆動のユニットでもどちらか片方のギアに不調が出ると反対側のギアも動きが悪くなる事からノイズのひどい方のギアを台車ごと取り外しました。
片側駆動の変則的な動力になりますが、短編成の範囲なら問題なさそうです。
早速片方のウォームギアを取り外して試走して見たところ引っかかりも多少あるものの前よりはましな走りになりました。
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