思い出の一冊から「Let's Play Layout」

 これまで何冊か私の趣味の自分史にシンクロして影響を与えてきた本をいくつか取り上げて来ましたがこれを取り上げないのは文字通り「画竜点睛を欠く」と言う奴で。

 なぜなら、この本だけは「記事を見ながら実際にレイアウトを作った」一冊だからです。
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 「Lets Play Layout(NEKOパブリッシング)」
 私が趣味の再開時(つまりレイアウトの着工時)に書店で普通に手に入るレイアウトの入門書は実質この一冊だけでした。
 元々中断中はTMSは読んでいてもRMMやNなんかはあまり手に取って見ていなかったので趣味の再開直前まで本書の存在も知りませんでした。

 が、趣味の再開直前のまさにその時期、ショッピングセンターで地元のクラブ(現在私も所属していますが汗)の運転会を見ていた時に隣で食い入るようにモジュールや列車を眺めていた中学生くらいの観客の手に明らかに読み過ぎてボロボロになった「Lets Play Layout」が握られているのを見て「ああ、こんな入門書もあったのか」と認識したのが最初です。

 その観客が実際にレイアウトを作っているかどうかはわかりませんでしたが、ここまでボロボロに出来る本なら使いでのある本に違いないと感じ、趣味の再開時に真っ先に買いました。
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 実際その印象には間違いはなく、バラストの敷設、地面の製作、ウェザリングの技法や植生の仕方等最初のレイアウトの製作中は本書を片時も手放せない状態(そう考えると『開きっ放しで手元に置けない』本書のサイズの小ささは結構なウィークポイントだったのですが)でした。

 その後もレイアウトの拡張やモジュールの製作などで折に触れて参考にさせて頂きましたし、今読み返しても十分名著だと思います。
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 ノウハウ本として有難いポイントは「1技法1ページ」で要領良く作り方が紹介され、専門誌の製作記の様に流れになっていないので必要な所を必要なだけ拾い読みできる」点にあります。
 これはこれまでTMSはもとよりとれいんの様な専門誌や、他のビギナー向けの入門書でも成しえなかった所と思いますが、要するに「こういう本作りが必要になるほどレイアウト製作が特殊でなくなってきた」と言う事なのでしょう。
 それでいて作例紹介も当代一流のレイアウトビルダーを揃え、レイアウトへの夢をかきたてる構成になっているのも見逃せません。

 これは今でも入手可能な本であると同時に、今でも十分にお勧めできる入門書の一冊と言えます。
光山鉄道管理局
 HPです。「趣味の思いで」の項更新しました。


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