ジャンクの玉手箱から・廃車回送専用編成(笑)

たしか、昭和51年頃のことだったと思います。
夏休みのある日旅行に出かける亡父を見送りに盛岡駅に行った時、ホーム上で父の乗る特急の真向かいにED75がD51を牽引して入ってきたのを見て驚いた事がありました。
当時は廃車回送なんて専門用語こそ知りませんでしたし、今の様に事前に情報がマニアの間に膾炙する事もそれほどありませんでしたから私ばかりかホーム上に居た人の殆どが「珍しい光景」としてその場に固まっていた記憶があります(笑)
そうそう、あの頃はカメラ構えた集団がマナー無視状態で絶叫したりストロボを焚きまくるなんてのも(少なくともその場では)ありませんでした(笑)
その時のD51はナンバープレートをはじめとした「金目のもの」は全て外され、白ペンキでナンバーが書かれていたのが何か痛々しく、全体にくたびれきった風情でファンでなくても何かせつない心持にさせられそうな雰囲気を漂わせていました。

実は今回こんな事を思い出したのは先日の「ジャンク箱」と関係があります。
件のジャンク箱の中には車体はありながらモータとギアを抜かれていて自走不能になった機関車が何両かありました。
外見も相当にくたびれ切っていますし、普通ならそのまま捨てられかねない所ですがこれを見ていて「廃車回送の再現に使えないか?」と思い付きました。

偶然と言いますかそういう用途に使えそうなDE11とかEF14といった入替機も最近充実していますし。
モデルは殆どが外国形でアーノルドのT3とかフライッシュマンのB形電機(パンタなし)とかメーカー不詳のSNCF(フランス国鉄)のED電機とかです。
特に3番目の奴などは経年劣化(?)のせいか塗装のはげ具合とか車体のよれ具合に十分なエージングが発生していてこういう用途にはぴったりです。

自走不能になった機関車などはモータを抜いてトレーラー化し、重連用の本務機に使う手もありますがこうした回送シーンに使うのも面白い気がします。
廃車回送専用列車なんてレイアウトにしか存在しない珍編成と言えますが(笑)
(それはそうでしょう。同じ車両が何度も何度も「廃車回送」される訳がないですし)
光山鉄道管理局
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