中古モデルにふと思ったこと

 今回も中古ショップネタです。
 私がよく覗いている中古ショップで見つけたものです。
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 鉄道コレクション東武6050を三千円ちょっと。
 新品だと2両セットで2500円位なので一見これだけだと割高な印象ですが実はこれは6両組。
 しかも全車パンタと車輪を交換してNゲージモデル化したものです。
 更に純正でないGMとはいえ動力化、併合編成に対応して一部先頭車のカプラー交換までしていたという代物でした。
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 換算すると1両辺り500円、全く掘り出し物とは言えます。

 鉄コレに限った事ではないのですが中古モデルの場合この様なグレードアップをした品であっても新品でないだけで相当に安価になっている事が多いので買う側からすれば有難いのですが、考えようによっては複雑な気分になります。
 そう言えば私の現住地の様な田舎レベルでも中古ショップを見ていると殆ど手付かずの状態で(要は「新品同様」と言う事ですが)売られているモデルを良く見かけます。

 これらの場合、新品ショップの在庫処分品などの可能性もそれなりに高いのですがコレクターが買ってそのままのモデルを売りに来たというのも結構ある様な気がします。
 模型である以上は飾る、走らせる、手を加える為に買われているとは思うのですが、手付かずで買われて手付かずのまま転売されるというのも聞く所ではそれなりに多いと聞きます。
 リニューアル、又はより出来の良い同形式の製品が出たので手放したり、或いは買ったはいいけれど期待はずれだったからとか行った理由も多いようです。
 当然中古屋でもそうした製品なら新品に近いコンディションですから高く買い取りやすいでしょう。
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 その一方でユーザーがそれなりに手を掛けた痕跡を感じる製品と言うのは悪い意味で「手垢のついた」製品と言う事になって大概安価に買い叩かれて店頭に並ぶのだろうという事も容易に想像が付きます。
 これはこれで間違ってはいませんし現に私の様にその恩恵を受けているユーザーも多いので文句を言う筋合いではありません。

 ですが手を加えられているという事はそれなりに前のユーザーの顔が見える(大げさな言い方ですが)ユーザーのモデルへの愛情が感じられるモデルでもあります。
 それらの要素は多分にメンタルなものですけれども、中には手の加え方が優れていたり、中には「細かすぎて手に負えない後付けパーツがフルに装着済み」という有難い装備のモデルが安価に買えるという場合もあったりします。

 そうした物もひっくるめて「新品同様でないから」と言う理由で評価されないというのはそれはそれで寂しい物も感じます。
 ただ、繰り返しますが、そうしたモデルの恩恵を受けている者のひとりとしては文句を言う筋合いではないので尚更複雑な気分なのですが(汗)
光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

2014年06月09日 12:41
鉄道コレクションは、Nゲージ化する手間を考えると、未加工よりも高価になっていてもいいはずですが、大抵、加工済みは安く投売りされていますね。

買い手としては安く手に入れられるというのは、うれしいですが、
加工された方の苦労を考えると、加工品の売り方も工夫が必要だと思いますね。
光山市交通局
2014年06月09日 18:05
>oomoriさん

 同様のパターンとしてはGMのキット組み品なんかもそうですが、これは売り方と言うよりも買い取り方の問題と思います。

 ユーザーが手を掛けた部分がある程度評価される様な買い取り方がされればもう少し現状は変わる気もします。

 とはいえ秋葉辺りの専門ショップへ行くと「明らかに下手な手の掛け方をして安くなってしまったモデル」も結構あったりするので都会では少しシビアにコンディションを見て買い取る所も多そうです。

 そういう意味では上記の事は田舎特有のものかもしれませんね。