ジャンク玉手箱におもう「70年代の定番Nゲージ車両」のはなし

 ジャンクの玉手箱ネタから。
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 これを購入した時にも書きましたが、120両近いラインナップだっただけに私が既に持っているモデルもそれなりに存在します。
 関水金属のD51、EF65、DD13やあるいは20系、スハ44系客車、485系電車、キハ20系、貨車類など。あるいはナインスケールの機関車や若干の貨車、エンドウのEF58などなど。
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 それでも全体のボリュームを考えると驚くほど比率としては少ない物でしたし、中には既存の編成に混ぜてフル編成に近づけられるものや何両居ても困らないものばかりです。

 で、これらのダブリの車種(これに以前触れた103系なんかも含めると)を俯瞰してみるとここにも70年代のNゲージャーの一般的な姿が浮き彫りになってきます。
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 上記の車両群はどれもこれも当時の平均的なNゲージャーなら必ず持っていたと言っていい機種ばかりであり、もし今回と同じようなタイムカプセル的なジャンク箱が売りに出ていたらその中には必ず上記の車両のいくつか、あるいは全部(笑)が間違いなく入っているでしょう。
 要はそれ位当時のNのラインナップはメジャーな機種中心とはいえ、限られた物だったという事です。
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 現に70年代初頭の入門書では「Nゲージの蒸気機関車は殆どが外国形ばかりでキットもないし日本型蒸気のファンには向かない」とすら言い切られているくらいです。
 このジャンク箱に入っていたミニトリックスのT3タンク蒸機もその時期に当時のNゲージャーのマスコット的存在としてBACHMANNのドックサイダーBタンクと並びかなり普及していたモデルだったはずです。

 恐らく上述の車種だけでレイアウトを作っても総花的に日本の鉄道っぽい感じには仕上がると思いますし「●●時代の××線区」といった細かい設定に拘らなければ決定的な不満を感じないで済むぎりぎり最低限のラインナップだったと思います。
 と同時に、後になってこれだけ揃うのを見るだけでも当時を知る人間ならば必ず思い出と懐かしさが蘇るラインナップではないでしょうか。
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 少なくとも30~40年以上Nゲージを続けていたり、私の様に20年位ブランクを開けて出戻ってきた世代が集まったら初対面の相手であっても思い出話で盛り上がれる機種ばかりとも言えます。

 さて、TOMIXの登場(77年初頭以降)と前後していくつかのメーカーが新規参入してからはラインアップは更に充実していきますが、それと反比例してこうした「定番商品」みたいなアイテムは減少してゆきます。
 もちろん上述の機種のすべてが今でもリニューアルして生き残っているものばかりですが、実際にはものすごく機種のバラエティが広がったのでいきなり最初にキハ07とか京成スカイライナーといった細かな好みからNに入って来る様なファンも多い気がします。
 コレクターでもない限りはキハ20系と103系をいっしょくたに揃えるファンは今では昔ほどにはいないのではないでしょうか。

 そう思うと懐かしさを感じる反面、年季の入ったファン同士の間で共通に語れる機種やモデルが少なくなっている(買えないという意味ではなく)のが少しさびしい気もします。

光山鉄道管理局
 HPです。


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