T3タンク蒸気機関車とNゲージの歴史におどろく
先日ジャンク箱から入線を果たしたミニトリックスのT3蒸気の話から。
以前も触れた事がありますがこのT3蒸気は以前にも中古を買った事があります。
今回のジャンク箱のT3が入り2両になった訳ですがこれまでこの2両をじっくり並べた事がありませんでした。
先日このふたつを並べてみたのですが、
「どうも何かがおかしい」
外見上このふたつの蒸気はプロポーションは全く同じ、足回りも全く同じものです。
ところが車体のディテーリングがかなり異なる事を発見しました。
以前入手した方はタンク部や車体の随所にリベットの表現がありますし、ボイラ下に担いばねの様なモールドがあります。
ですが今回のT3はそれらが無く妙につるりとした印象なのです。
更に驚いた事にジャンク箱のT3の方は何とキャブの前方に窓がありません。
つまり運転席から前が見えない(!)という驚くべき造形だったのです。
前に入線した方にはきちんと窓が開けてあるので明らかに金型を改修している様です。
ここから興味を持って再調査して見たところミニトリックスのT3の驚くべき履歴がわかりました。
何とこのT3、50年前の初登場時は動力を持たない「手押し玩具」としてデビューしたものだそうです。
後にNゲージに本格参入する際にモータを搭載させて自走できるようにしたとの事。
前面に窓のないT3はその当時の名残だったようです。
当然それ以降も金型の改修は続けられその過程でディテーリングも追加されたのでしょう。
T3自体はアーノルドラピードからもモデル化されているのですがミニトリックスのそれと並べると同じプロトタイプとは思えないほど形態が違います。
これほどに外見が違う事が謎だったのですが、モデル化の出発点が違っていたのだという事なら納得できます。
ミニトリックスのT3はその後何度も金型を改修して最近まで続いたモデルだそうでその過程でディテーリングの追加や窓の追加等が成されたようです。
ですから当然ジャンク箱の方がモデルとしては古い事になります。
いずれにしても面白い事実でしたし結構勉強にもなりました。
ジャンク箱のT3ですが走りっぷりは前述の後期形とほぼ同じでしたのでこれも拾いものです。
光山鉄道管理局
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以前も触れた事がありますがこのT3蒸気は以前にも中古を買った事があります。
今回のジャンク箱のT3が入り2両になった訳ですがこれまでこの2両をじっくり並べた事がありませんでした。
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「どうも何かがおかしい」
外見上このふたつの蒸気はプロポーションは全く同じ、足回りも全く同じものです。
ところが車体のディテーリングがかなり異なる事を発見しました。
以前入手した方はタンク部や車体の随所にリベットの表現がありますし、ボイラ下に担いばねの様なモールドがあります。
ですが今回のT3はそれらが無く妙につるりとした印象なのです。
更に驚いた事にジャンク箱のT3の方は何とキャブの前方に窓がありません。
つまり運転席から前が見えない(!)という驚くべき造形だったのです。
前に入線した方にはきちんと窓が開けてあるので明らかに金型を改修している様です。
ここから興味を持って再調査して見たところミニトリックスのT3の驚くべき履歴がわかりました。
何とこのT3、50年前の初登場時は動力を持たない「手押し玩具」としてデビューしたものだそうです。
後にNゲージに本格参入する際にモータを搭載させて自走できるようにしたとの事。
前面に窓のないT3はその当時の名残だったようです。
当然それ以降も金型の改修は続けられその過程でディテーリングも追加されたのでしょう。
T3自体はアーノルドラピードからもモデル化されているのですがミニトリックスのそれと並べると同じプロトタイプとは思えないほど形態が違います。
これほどに外見が違う事が謎だったのですが、モデル化の出発点が違っていたのだという事なら納得できます。
ミニトリックスのT3はその後何度も金型を改修して最近まで続いたモデルだそうでその過程でディテーリングの追加や窓の追加等が成されたようです。
ですから当然ジャンク箱の方がモデルとしては古い事になります。
いずれにしても面白い事実でしたし結構勉強にもなりました。
ジャンク箱のT3ですが走りっぷりは前述の後期形とほぼ同じでしたのでこれも拾いものです。
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この記事へのコメント
さて当方もヤフオクより元箱無しジャンク品扱いを入手しました。前面窓とリベット無しの古い仕様です。出品があるたびに一応は入札してみるものの結構お高くなりやすいので見送ってばかりでした。手に取ると第二動輪は動くダミーとなっていて、おそらくはカーブの通過抵抗を抑える意図があるように思えます。ロッド周りは簡略化されていますが、これはこれで古いモデルらしい素朴な趣きを感じを受けました。
ミニカーみたいにダイキャスト一体成型の車体ですが、よもや手押し玩具がこの機関車の元祖だったとは……。その手押し仕様も入手してみたいものです。Nゲージにしては大き目車体だったのも手押し玩具ゆえでしょうね。
一応は再起に成功してますがかなり高め電圧を食わさないと走りませんね。動輪とコミュテータ磨きはしておりますが、もしかしたら動輪裏に通電板なども分解メンテしないと不十分かもしれません。あるいは自重があるのとHOみたいな連動ギヤ方式ゆえ、転がり抵抗が高いのが原因とも思えます。
旧TOMY→(一部GM→)河合→ポポンデッタと引き継がれた黒貨車も、レ2900やツム1000、タキ1900などはこっそり別物の新金型に切り替わってるんですよね。
車体に大差ないワフ28000なども床板固定やカプラーポケット周りの構造が大きく変わってます。
中古漁りで沢山勉強させられました。
ミニトリックスのT3は第二動輪の車輪自体も小さくなっていて、その点からも運転主体のモデルという印象ですね。
ネットで実車のT3の写真を見るとこのモデルとは似ても似つかぬ重厚な小型タンク機が出てくるのですが、雰囲気で言うならこのモデルの方が模型らしい楽しさを感じさせてくれますね。
走行性はあの頃の小型蒸機のNゲージモデルは大概このT3と大同小異と思います。スローが効かずどちらかというと勢いで押しまくるような走りになりがちですね。
さすがに最近のモデルはそこまで大雑把な走りではないですが。
>匿名希望さん
>
レ2900も新金型だったのですか。
河合時代の貨車は以前ワキ1000の急行仕様をまとめ買いしたことがあるのですが旧トミー仕様と後から追加された河合仕様で造形の差が意外に大きく驚いたことがありました。
編成美の点で言うなら物によっては新金型でリニューアルした方が良かったのではないかと思えるモデルもちらほらあった様な気が。
旧製品のジャンクモデルも奥が深いですねw
(ツム1000はTOMYのは実物とは全く異なるウソ貨車ですが)
気づいてから探し始めたのですがジャンク扱いのは案外安価に流通してて気づけば6両あります。
>匿名希望さん
>
レ2900の後期型が甲府モデルから出ているとは知りませんでした。
あそこもコロナ禍以降すっかりご無沙汰しているのですが、次に行ったときに確認してみます。