趣味の原点を振り返る39「ファーラーのカタログに酔っぱらっていた頃」

 趣味の原点を振り返るシリーズ、久々の更新です。
 今回は20年以上にわたる中断期間の頃の話から。
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 この趣味を中断して3年目くらいの時期でしょうか、たまたま実習で出かけていた高崎の駅前のデパートを覗いていてそこの鉄道模型売り場にファーラーとフォルマーのカタログが売られているのを見つけました。
 これがKATOとかTOMIXのそれだったら見向きもしなかったかもしれませんが、趣味を中断する前ですらこの種の海外メーカーの、それもストラクチャー専門のカタログというのをこれまで見た事がありませんでした。
 パラパラと斜め見して見るとこれが意外に面白そうです。
 値段も意外と安く早速購入してしまいました。
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 実習先は人里離れた山の中の一軒家で民放6局地域だったのにテレビもなく夜ともなると大真面目にお化けのひとつも出そうな雰囲気の所だったのです。
 ところがその晩はこの2冊のカタログを観ているだけですっかり盛り上がってしまい怖さも寂しさも大真面目に忘れました。
 中断中にもかかわらず「ああ、やっぱり鉄道模型から離れられないな」と自覚した一瞬でもあります。
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 そんな事もあってそれからの中断期間もTMSだけは読んでいたのですが、それと並行してファーラー、フォルマー、ポーラなどの「ストラクチャーキットのカタログ」を購入する活動をしばらく続ける事になります。

 あの時期は日本型のストラクチャーのリリースの谷間の時期(TOMIX、GMのリリースが落ち着き、KATOのジオタウンが登場する直前まで)でしたのでストラクチャーのラインアップを充実させるには外国メーカーのそれを漁るか、自作に徹するかの選択肢しかありませんでした。
DSCN5002.jpg 思えばあの頃から私の中のレイアウト志向、それも都会風レイアウトへの憧憬は芽生えていたと言えます。
 これらのカタログはそうした渇をある程度癒してくれる存在でした。

 尤も、カタログを買うだけで建物自体を買う訳ではないのですが(汗)
 ですがこれらを通してみて驚かされたのはジオコレもジオタウンもなくNゲージ全体で鉄道関係でない建造物の製品が10種類あるかないかというあの当時にあって駅周辺どころか「街ひとつを丸ごとモデル化できるだけのボリューム」の製品がリリースされているかの地の現実で敷いた。v
 しかもそれが一つのメーカーだけでそうなっている上にそうしたメーカーがいくつもあるとなると驚愕を通り越します。
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 これでは街どころか国をひとつモデル化しかねない勢いです。
 しかもそれぞれのストラクチャーの性格付けの確かさがまた凄かった。
 何しろ同じメーカーで駅舎どころか「消防署の建物が複数ラインナップされている」とか、「火災中の家」「自動車解体場」なども大真面目に製品化されていました(当然そうでない普通の建物はその10倍くらいある)がその充実度と遊び心には圧倒されました。

 これを読んでいた頃は日本のレイアウト用品がこのレベルに行くまで何年かかるんだろうと思っていました。
 実際これに近いレベルまで行くのに30年位掛かっていますが。

 それにしてもあの頃は凄かった。
 池袋の「しぐなるはうす」はまだわかるのですが高崎駅前の高島屋ですらこういうのが普通に買えたのですから。
光山鉄道管理局
 HPです。昨日「車両の紹介」一部追加しました


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