新幹線開業50周年ネタ(笑)カラーブックスの「日本の鉄道」

 今月は東海道新幹線が開通して50周年と言う事でもあるのでしばらくの間私のブログもメイン、サブ共に0系(あるいは200系)時代の新幹線ネタで引っ張ってみようかと思います(笑)

 まずはカラーブックスの鉄道本ネタから
 カラーブックス初の鉄道本となる「日本の鉄道」
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 表紙を誇らしげに飾るのは「疾走する0系新幹線」
 この事からもお分かりの様に本書は東海道新幹線の開通に合わせて昭和39年時点での国鉄・私鉄の最新鋭の車両の紹介に力点を置いた構成になっています。
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 カラーページも前半は新幹線に関する物が占め、当時の最先端技術を駆使して作られた新幹線への誇りと情熱が技術陣のみならずこうした一般書でも熱く語られています。
 中には結局実現しなかった「新幹線の貨物車両」の想像図もありますがこれはずっと後に在来線の「スーパーレールカーゴ」で実現しており、実際外見はそっくりだったりするのですが。
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 その他の在来線や私鉄の車両についても最新型を中心に述べられカラフルなカラーページと相まって今でも読んでいるとウキウキしてくる魅力にあふれています。
 当時はまだSLブームの前夜、あるいはとっかかりと言う時期でしたのでSLや旧式車に対するノスタルジーの様な物はやや希薄です。
 ですが最後の方に登場する蒸気の写真は情感の溢れる良い写真も多く前述の最新型とのバランスも良く取れていると思います。
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 シリーズの一番最初に出た一冊だけに鉄道本としての完成度も非常に高く手に入るなら今でも鉄道好きなら誰にでもお勧めできる一冊と思います。

この記事へのコメント

星川航空整備部
2014年10月02日 00:29
 気になったのでメインにも来ました(笑)
やはり、お持ちでしたか!
私も持っていますがカラーブックスは鉄道物に関してはジャーナル、ビクトリアル以上に資料性価値が高く誰が読んでも分り易い・・・これが特色かと思います。
この本にも出ている新幹線貨物構想は「あたらしい日本の鉄道」にも出ていますが1971年までは計画として残っていました。
951形試作車以降に続いた961形では個室、寝台設備を整えた中間車を入れた6両編成でテストを行いましたが実現には至らず本車は昭和53年5月に東北新幹線、小山試験線に送られた関係で東西の新幹線を走った唯一の車両として有名になりました。
ただ個室は100系で実現され後には東武スペーシア100系でも実用化されましたから後の車両に与えた影響は大きいと思われます。
光山市交通局
2014年10月03日 00:03
>星川航空整備部さん

 こちらでもコメントありがとうございます。

 今では恰好や細部のアメニティこそいいもののコンセプトは「人間運搬車」に近くなってしまった気がする新幹線の車両ですが、あの当時は寝台車や個室など旅行を楽しむ方向も結構模索されていたのが興味深いし、まだ夢があった気がしますね。

 200系の個室は一度だけ使った事がありますが2階建て車の1階という事もあって見晴らしはよくなかったですね。因みに隣に「マッサージ室」なんてのもありました(笑)

 因みに現在の個室車ですが富士急行の「フジサン特急」にも一応設定されています。
 一部屋だけで非冷房ですが(笑)