今月の掘り出し物・中村精密のC54

 今回は我ながら掘り出し物と思います。
 中村精密のC54。
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 当時のNスケールではマイナー度から言ってなかなか製品化の難しい機種と思います。
 中村製のモデルでも最初のC51は梯子がボイラー部のモールドで表現されていたりして細密感の点で損をしている所があったのですが、このC54辺りでは見せ方が手慣れてきた感じです。
 梯子の別パーツ化だけでも結構細密感が違う感じがしますし、テンダードライブの強みでバックプレート部が再現できる上に大きいキャブの窓がブラスできれいに抜けている(プラの様な肉厚感が無い)所もポイントが大きいです。
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 当然デフも金属製ですからこれまた肉厚感のないいい感じで金属モデルの量産型のメリットがそれなりに感じられました。
 (但しデフの取り付け部が板を曲げて接着しているせいかやや不自然なのが困りものです)

 ですがこのモデルを個人的に「掘り出し物」と思ったのは外見ではありません。

 実はこれまで入線させてきた中村製の蒸気はそのほとんどが走行性に問題を抱えた(だから安かったのですが)物が多く走りの点で「中村の本領」を感じさせる物になかなか当たらなかったのです。
 動力台車(テンダー部)のゴムが劣化して金属の線路上で空転しやすかったなんてのは序の口でロッドが地面に突き刺さって走行不能だったとか、ロッドそのものが走行中にひんまがったなんてのまであって(大半は調整で多少どうにかなったとはいえ)走りの点で良い印象のモデルに当たらなかったのです。
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 ところがこのC54は見た感じ殆ど新品に近いコンディションだったので線路上で驚くほどすいすいと走って見せました。
 テンダードライブとはいえ、TOMIXのC57みたいにエンジン部が軽くないのでそれなりに重厚感のある走りっぷりな上にロッド周りの機構も良いので動輪も実にスムーズに回ってくれます。
 下手なキャブモータよりもよほど良い走りっぷりで、なるほどこれが中村精密の本来の実力かと見直しました。

 走りさえよければ造形も中々ですし、良い物を拾えたと思います。
光山鉄道管理局
 HPです。


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