カラーブックスの「蒸気機関車」から

今回はカラーブックスの鉄道ネタから

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 SLブームの最中にリリースされた「蒸気機関車」を。
 前に触れた「懐かしい蒸気機関車」が文庫サイズとしては資料的にかなり充実した内容でしたが、先に出ていた本書の場合は写真メインのやや情緒的な方向で構成されています。
 最初の蒸気機関車の本としてはこれは正しい方向性で、マニアと言うほどではないにしても「最近流行っている蒸気機関車の魅力は何だろう」と思っている一般のユーザーに対する訴求力はこちらの方が強いと思います。
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 実際文庫版のサイズの小ささと言うハンデをはねのけるかのように見開きをフルに使い動輪のアップとか、街並みを背景にした列車の俯瞰をパノラミックに見せるなどの工夫が豊富で今読んでも本のサイズを忘れるほどです。
 SLブームの折にはこの種の読む側の情緒に訴えかけるような構成の写真集がいくつも出ましたが、その中で最もコンパクト且つ手軽に楽しめる一冊だったと思います。

 ですがこれ以後のカラーブックスの鉄道物は写真も多いのですが資料的な部分の比重が多くなり、内容的にも一見さんを受け付けないマニアックな雰囲気を纏いはじめてしまいます。

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 ですから、こうしたビジュアルとしての車両の魅力を前面に押し出したカラーブックスの鉄道本は意外に少なく本書の他には軽便鉄道か鉄道写真入門位ではないでしょうか。
 そうした意味でも貴重な一冊です。

 という訳で、本書の場合は「読む」というよりも「眺める」と言う使い方の方が似合っている気がしますし、寝る前のひと時を安らかに過ごす上では中々楽しめる本といえます。
光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

昭和の少年
2014年11月11日 18:18
これを中学校の図書館でみて無火機関車の存在を知りました。大分経ってから偶然の出会いで古本を手に入れましたが、外装が傷んだいかにも現役然としたリアルなカマ、広田さんならではの俊逸な構図、いい本です。
macnuts
2014年11月11日 23:46
そりゃあ、広田尚敬ですから。グラフィックス含め、リリカルですよね。文庫サイズ、一般向けのフォーマットに辛くもとどまりつつ、実は夢のような一冊だと思います。
光山市交通局
2014年11月12日 21:25
>昭和の少年さん

 コメントありがとうございます。

 無火機関車を含めた最後の方には当時活躍していた古典機や産業機が取り上げられていましたね。

 この本が出た時期からしてこれらの機関車が現役~解体直前のタイミングで撮られていると思われますが、今となってはこれも貴重且つノスタルジーをかきたてれれる風景となりました。
光山市交通局
2014年11月12日 21:29
> macnutsさん

 コメントありがとうございます。

 仰る通り文庫本としてはサイズを超えた広がりを感じさせる写真が満載で今でも読める名著ですね。

 それにしても巻末に掲載されている広田氏の顔写真の若い事(笑)