京成AE車に見るエンドウNゲージの特徴のはなし

先日の運転会で見事に「ジャンクのあぜ道(笑)」を飾ってしまったエンドウの京成スカイライナー。
 動力を換装しただけではなかなか走りが復活しない現実を知る事になりました。
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 これらのレストアの過程でエンドウ車の特徴的な部分をいくつか勉強できたので(笑)この機会に書いてみたいと思います。
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 先ず台車。
 AE車の場合台車の構造自体がKATOやTOMIXのそれとはかなり異なる構造です。
 台車の枠は一般的には車輪に上からかぶせる構造が殆どですがエンドウの場合、上にあるのは金属製のフレームでそこに車輪を軽く載せてからプラスティック製の台車枠を下からかぶせるようになっています。
 恐らくこれはひとつには動力車とトレーラーで台車枠を共用する意図があったと思われます。

 この共用は床板全体にも及び、AE-2のトレーラーの床板を見ると見るからにモーターを入れるためと思われる不自然な空間が空いていました。
 恐らくこれもモータとギアをはめ込んでウェイトを載せるとそのまま動力車になりそうです。
DSCN5859.jpg
 前述した金属製の台車枠の方も後部に不思議なポッチが付いていますがこれも室内灯や前照灯用の集電を兼ねた物の様です。
 台車枠一個にポッチは一つしかありませんから1両のボギー車の前後の台車からそれぞれプラスとマイナスを集電する構造と思います。
 実際、先頭車のヘッドライト周りを見ると床から突き出したポッチが集電パーツに当たっているのが見てとれますが、KATOやTOMIXのそれに比べると妙に16番的というか、頼りない感じがします。

 その構造もあってか台車は床板とは金属製のマイナスねじで固定されています。
 このパーツも16番でよく見る物ですが「とにかく固定がきつい」
 鉄コレとかなら2秒もあればできる台車の取り外しがAE車ではマイナスドライバーを使ってたっぷり5分は掛かります。
 台車を外すのにここまで手間取ったトレーラー車はNでは他にありませんでした。
 エンドウの場合ですが、むしろ動力台車の方が取り外しは余程簡単です。
DSCN4867.jpg
 同じ金属車体でもしなのマイクロのそれはややTOMIX寄りの構造でした。
 他社に比べてこれほど個性的な構造の足回りを持つNゲージのトレーラーは他にはないと思いますがこれのせいで転がり抵抗の増大も招いている気がするので独創もほどほどに・・・というのが正直な感想だったりします。
 今後エンドウの金属モデルの中古を入手する時は気を付けねばなりませんね。
光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

星川航空整備部
2014年11月15日 00:44
 実はエンドウの201系持っています。
光山市交通局さんのブログをもう少し早く見ていれば・・・
初代AEと言うとダイカスケールNサイズのニシキから出ていましたが
20年前(すでに初代は引退した後)にふらっと入った玩具店に
初代AEが沢山置いてあり、しかも後期のブルー塗装と前期のマルーン
の両方が置いてあり早速ゲット(笑)
カラーブックス世界のミニカーで書いてあった言葉を思い出しました。
古いミニカー探しは地方の玩具店か小さい玩具店が良いと!
その通りでした(笑)
実は最近も懐かしのRIMAのHOサイズ0系中間車を手に入れました。
そこも普通の玩具店で目立たない感じの所でした。
光山市交通局
2014年11月15日 23:09
>星川航空整備部さん

 こちらでもコメント頂きありがとうございます。

 201系もエンドウから出ていましたね。ほぼ同時にKATO、GMから製品化されたせいか今一つ影が薄い印象ですが、製品自体はクリーンな窓の抜けや金属ボディの質感の高さで今でも十分に魅力的だと思います。

>古いミニカー探しは地方の玩具店か小さい玩具店が良い~
 全くその通りですね(笑)田舎暮らしの数少ないメリットのひとつがこれではないかと思います。

 リマの0系とは凄いですね。たしかリマの0系は当時のTMSの製品紹介に取り上げられたことがあります。
かきたまじる
2014年11月16日 22:20
エンドウの台車ですが、これはかつてのGMのキットの車種限定で、M車のみならずT車までも指定されていた動力ユニットの台車やT車の台車の方式でした。GMではこれをハイカスタム仕様と称しており、T車では小さな透明のプラケースに貼られたステッカーが通常の黄緑色ではなく黄色のステッカーなので、すぐに区別がつきました。わざわざこの仕様の台車を買う意味はないのですが、台車の形式によってはハイカスタム仕様しかありませんでした。しかし当時のGMの台車にくらべてがっちりした出来なので、私は好きでした。今ではGM製として簡単に入手できると思いますが、あおぞら号用のKD43の台車は別売されておらず、京急ファンのみならず、この台車をパーツとして入手したかった人は多くいたはずです。私は近鉄ファンなので、GMの近鉄キットにおまけとして付いていたビスタカー前面パーツを利用してエースカーを製作したいと思っていました。KD43をやっとたくさん集めたところで、GMから発売となりましたが、ハイカスタム台車には特別な思い入れがあります。たしかに転がりが悪いと脱線し易かったのですが、エンドウ製品は新幹線200系に至るまですべてこの仕様ではなかったかと思います。
光山市交通局
2014年11月18日 00:01
>かきたまじるさん

 コメントありがとうございます。

 ハイカスタム仕様とはなかなか凄いネーミングですね。
 
 GMとエンドウのハード面でのつながりの強さを感じさせる話で参考になります。
 このタイプですと上述の様に最初から室内灯の集電にも対応している(配線に少し手間がかかると思いますが)点で当時としては先進的だったかもしれないですね。

かきたまじる
2014年11月19日 00:35
GMキットの指定動力ユニットは、当初はしなのマイクロ製の走りが重たく車体が揺れ、台車の表現もなく、他から適当に切り取って貼り付けるものでした。このあたりの状況はほとんど知られていないのかもしれません。動力ユニットの種類により赤色あるいは緑色の紙の入ったケースに収納されていました。その後エンドウの動力ユニットがGMブランドで供給されましたが、特定車種の足回りはハイカスタム仕様で、GMブランドの動力ユニットでありながら一部はハイカスタムになっていました。GMでは自社でも恐ろしく車体が振動する動力ユニットが72系・73系完成品用、小田急1800系完成品、111系(113系?)完成品用としてありましたので、結構いろいろな動力ユニットを試していたことになります。小型車用ブリル、旧型気動車用TR26などは、試行錯誤の連続で、生産するたびに仕様が異なっています。まともな動力ユニットが出始めたたのは、東武の新型急行車両(6000系の後継車種)5010系でしたか??のキットが出たときからです。しかし最初の製品は大きなミスがあり、ダイキャストパーツのウォームホィールを支持する突起が長すぎて対向位置の同パーツに接触してショートするというお粗末なものでした。耐久性がなく、音が大きくとも、それ以前の自社製動力ユニットからすれば大きな進化でした。
ところでエンドウでは自社の製品用に自社ブランドでライトユニットを別売パーツとして古くから各種出しており、新幹線0系の前照灯などがその代表例ですが、おそらくハイカスタム台車の突起にハンダ付けすることもできたと思います(あるいはあらかじめ配線されたラグ板を台車センターピンに留める方式だったかもしれません)。突起にハンダ付けする方式は台車の回転に対して、配線による抵抗が少ないので、HOではよく用いられた方法です。このあたりエンドウらしさが現れています。

エンドウとGMとの付き合いは動力ユニットのみならず、GMの車体を供給して貰って、塗装を施し、自社の動力ユニットと組み合わせてセット販売した製品も103系ATCセット3色、72系73系御殿場線スカ色セットがあります。古い製品は試行錯誤の連続で個性豊かなものが多く、大変興味あるものです。
光山市交通局
2014年11月19日 23:39
>かきたまじるさん

 コメントありがとうございます。

 ブリル仕様の動力も私の手元にありますが粘着力不足でかなり補重させないとまともに走らないですね。元々は江ノ電を走行させるための物でしたが結局鉄コレの12M級動力に換装しました。
 同じ片側駆動なのに走りは天と地ほどの違いがありますが何分12M用なのでオーバーハングが凄まじいほど長くなりました(汗)

 エンドウの103系は私も半年ほど前に入線させました。キット組み品ではなかなかできない独特の光沢の塗装がなかなかいい味を出していましたが、動力が同じなのにGMよりもスムーズに走ったのが意外と言えば意外でした。
2014年11月20日 20:24
エンドウの動力はよく走り、重いので慣性も大きく、ポイント通過もスムーズなので大変気に入っています。当時は室内の再現などは二の次でした。いまでもエンドウの大きな動力ユニットを中古で見つけるとつい買いたくなります。

103系は光沢が美しく、私も気に入っております。ただゴミの巻き込みのあるものが多いようです。また箱の端面のステッカーもオレンジ色のものを探すのは至難の業であり、たいてい黄色になっており、カナリアかと思いきや、中身はオレンジです。やはりブルーが最も多く、次にウグイス、オレンジは少ないように感じます。

しかし同じモールドだと思うのですが、GMの先頭車の完成品とは大きく雰囲気が異なります。GMの先頭車はカトーに合わせて先頭のみ交換するようになっていたので、無光沢仕上げは止むを得ないとは思うのですが、粉っぽくざらざらです。何年か前のJAMでGMのブースで大量に新品が3色ともに売られていましたのでいくつか買いました。ついでに京急600の塗装済み板キットも。エンドウとGMが同じ3色というのも不思議と言えば不思議です。エメグリはともかく、カナリアがあっても不思議ではないように思います。自分でカナリアを光沢塗装で作って他の色と並べてみたくなりますが、そのためには安価にもう1セット入手しなければなりません。カトーも当初はカナリアだけ少な目であったと思いますが、なにか理由があるのでしょうか。


かきたまじる
2014年11月20日 20:24
上のコメントは私が書きました。
光山市交通局
2014年11月21日 22:11
>かきたまじるさん

 コメントありがとうございます。

 仰る通りエンドウの動力はタフさが身上ですね。T車の転がり抵抗はともかくとしても動力単体ですと非常に安心できる走りを見せてくれます。

 完成品のGMのクハ103は中央線仕様を数年前に入手しましたが塗装をKATOに合わせてあるとはいえ、実際にKATOと併結させると独特の彫りの深いモールドで結構目立つ気もします。
 そのせいか後に入手した2両目は前のユーザーが側面全体にスムージングをした形跡があり(笑)なかなか使い込んだなと思わせました。