1980年のグリーンマックスのカタログから

 帰省の戦利品その2

 SL銀河に乗ってきたとは言っても、寝泊まりしたのは実家ですから向こうの押し入れを漁る位の時間はあります。
 そこで発掘してきたのは「1980年版のグリーンマックスのカタログ」でした。
 これまで帰省の折に触れて本棚やら何やら整理してきているのですがそのたびに何かしら発掘できるのですからあなどれないというか、よく良く整理が下手だったというか(大汗)
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 GMのカタログはこれまでにも纏まって持ち帰っていたのでよもや実家には残っていないだろうと思っていたのですが、今回は他の書籍の入っていた箱の中からたまたま発掘された物です。
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 以前にも書いた事がありますが80年代のGMのカタログは単に「カタログ」と言うのを離れてレイアウト製作や鉄道模型の楽しみ方のヒント集という観点で充実している物が多いのが特徴でした。
 それゆえにKATOやTOMIXのそれに比べてGMのカタログだけは何度でも読み返しに耐えますし希少性とは別のところで処分する事が出来ないカタログです。

 今回の1980年版もその点では例外ではありません。
 特に目を引いたのは「レイアウトのダイヤ運転」のヒントの部分です。

 冒頭で書かれている通り標準的なレイアウトですら「12時に発車した列車が12時1分に次の駅に到着してしまう」のが現実です。
 大きさとは違い、時間と言う物は80分の1だろうと150分の1だろうと同じ流れで進行し「縮尺」が効かないのでレイアウトでの運転はどうしても時間的な矛盾を抱え込んだものになりがちです。

 それゆえに大概の場合レイアウトの運転は「一時的に運転手気分の何十分の一かを刹那的に楽しむ」方向になりがちですし「スケールスピードを無視した豪快な走行」が良く見られる理由の一つになっているのではないかと思えます。
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 ですがこれではレイアウトのプライオリティの何割かが無駄になる事でもあります。

 この事については以前にも考察した事があり、実際にミニSLレイアウトの「棚幡線」はダイヤ運転を念頭に置いた線路配置を取り入れたつもりです。
 ですが実際にこれをやって見ても「ダイヤ運転特有の緊張感」が味わえているかと言うとまだ疑問符が付くのも確かです。
 なぜならダイヤ運転とはある程度「スケジュールに追われる緊張感」を楽しむ物であり、それがあるからこそ集中して楽しむ事ができると思えるからです。

 その点について今回のGMのカタログで面白いアイデアが提示されていました。
 それはアナログウォッチの短針を取り去った「レイアウト運転用のファーストクロック」を使うという物です。

 これですとモデルの1時間が実時間では5分に換算される形になり、ローカル線風の小レイアウトであれば2時間で1日分の運転の流れを楽しむ事ができる事になります。
 (言い換えればレイアウト上で実時間で1分の遅れは12分の遅延になる形になります)

 ここで提案されていた運転方法はかねて私が目指していた棚幡線の運転の方向性と重なるところであり大いに参考になりました。
 どこかから古い時計を引っ張り出す価値はありそうです。
光山鉄道管理局
 HPです。


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