グリーンマックスの「ヤード照明塔」

 先日の秋葉行きで一番の収穫がこれでした。
 某中古ショップで見つけたストラクチャーの委託販売品。

 今では知る人も少ないストラクチャーが「機関区ひとつ分」入手できました。
 この間のジャンク玉手箱といい、今年の東京は一味違うようです。
 何れも奥なんかでたまに出物があるととんでもない値付けになる物ばかりだっただけに有難い出物でしたし、これを使ってセクションの改修などを行なうはずみにもなる物ばかりです。
DSCN5953.jpg
 今回はその中から。
 GMのヤード照明塔を紹介します。

 これは今から40年近く前に完成品でリリースされた物で当時は唯一のアイテムであると同時にこれまたGMのストラクチャーでは殆ど唯一の完成品でもあります。
 金属製の照明塔と回路ユニットを隠すための詰所からなる物で本体から引かれた線をパワーパックなどに繋いで点灯させる物です。

 このアイテムの存在は登場当時から知っていたのですが何分にも当時から高価で手が出せず、廃番になってからもかなりのプレミア価格で中古が出回る状態でこれまた手が出ませんでした。
 ですのでわたし的には殆ど幻のアイテムだったものです。
DSCN5951.jpg
 写真を見て頂けるとお分かりの様に塔の部分の造形は後にリリースされたTOMIXの製品に比べてかなり華奢で細かい造形です。
 なのに材質がブリキ(だったそうです)のせいか華奢なのに強度的には十分な印象でかなり頑丈です。
 ここまで華奢だと電球部分のオーバースケールぶりが却って気になるくらいですがそれほど悪印象はありません。
DSCN5955.jpg
 まだ点灯は試していませんがLEDでない電球なので独特の光り具合なのではないかと想像されます。
 これが意外と安価だった理由ですがおそらく前のユーザーが塔全体を真っ黒にリペイントしていたからではないかと思います。
 確か製品はメッキ仕上げだったと記憶していますがむしろこれ位の方が派手すぎずに良いのではないでしょうか。
光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

2014年12月09日 12:02
グリーンマックスのヤード照明塔なんて有ったんですか?全然知りませんでした。中古ショップで安価に手に入れられたとは幸運ですね。こういうのは運命もありますから、来るべきところに来るものは来る。しかし写真を拝見しますと、40年前の物とは思えない程、良く出来ていますね。黒の色に塗られているとの事ですが、この感じ、重厚さも出てるんではないでしょうか?
光山市交通局
2014年12月09日 23:36
> がおう☆ さん

 コメントありがとうございます。

 この照明塔はリリース自体がかなり昔な上に発売期間もごく短かったので覚えている人は少ないかもしれません。

 当時の価格でもKATO辺りの機関車が優に買えるくらいの値段だった筈ですがストラクチャーにそれだけの投資の出来る覚悟のあるファンはなお少なかったのではないかと思います。
 つまり、当時買えた人はかなりのキャリアのファンでしかもお金持ちだったのではないかと(笑)

 私自身実物を手にしたのは今回が初めてですがTOMIXの照明等より好印象でした。仰る通り塗装の威力も大きいと思います。
かきたまじる
2014年12月10日 00:24
ヤード照明塔は、もとは非常に質の悪い銀色のクロム?メッキが施されていて、すぐに錆がでるものでした。現品がすぐには出てこないので確認できませんが、ひょっとしてメッキした板を打ち抜いた可能性もありますので、板厚の切断面は鉄がむき出しのままなのかもしれません。台座の裏などはメッキの質がさらに悪く、この部分から錆び出したものは多かったと記憶しています。黒く塗装されているのはまさに正解です。メッキ状態では見栄えがしませんが、メーカーは強度を考慮した?鉄素材にわざわざ防錆のためのメッキまでしたのですから、やはりそのままで出したかったものと思われます。箱はかなり立派で、GM特有の緑色の硬い貼り箱(下側の箱は黒?)で、たしか上箱の端部に黒っぽいラベルが貼られの白抜き部分に紫色のゴム印が押されていたとうっすらと記憶しています。価格は正確には覚えていませんが、3200~3600円ぐらいだったようにも思います。古いカタログには掲載されているのではないでしょうか。ずっと後になってTOMIXが類似のものを出したときにはTOMIXの方がかなり安っぽく見えたものです。何と言っても実際に豆球が点灯するところが嬉しい製品で、この当時は外国製品のクレーン車などにも、わざわざ集電までして、ブームを交わすために併結された無蓋車の照明灯を実際に点灯できるものもありました。のちの製品ではダミーになったのは言うまでもありません。GM製品のヤード照明塔は非点灯を通り越して小屋以外はそのまま絶版になりました。最近ではLEDが模型にも大いに普及しており、ダイオードも非常に小型なので車輌の点灯用にも重宝されているようです。しかしやはり豆球やムギ球の持つライトの雰囲気は代えがたく、これはデジタルとアナログの映像や写真の雰囲気の差によく似たところがあります。

かきたまじる
2014年12月10日 00:43
照明塔の背後の写真は大変興味あるものです。おそらく京阪三條の2番線と3番線が写っているものと推定されます。昭和40年代末期ぐらの写真ではないでしょうか。いまでは信じられないことですが、特急に続いて発車する急行に乗るためには、両方の扉が開いたままで停車している特急の中を通り抜けて行く必要がありました。冬であろうとお構いなしに特急の扉が開き続けていました。さもなければ北側を迂回しなければなりませんでした。3000系が竣工するまでは車種がばらばらの1900系の特急で、ラッシュ時6両、閑散時5両編成であったため、夕方に近くなると深草から両運転台の1900が1両のみ先に回送されて特急の到着直後に増結されていました。奥の急行はよくわかりませんが、600系のようにも見えます。これはバネを強化したイコライザー式で、音は釣掛け特有で、バネ下重量が大きく乗り心地は最低でした。種車の方がまだましだったかもしれません。唯一、必ずと言ってよいほど1両組み込まれていた旧1650の630だけはまともでした。書き終わったあとで写真をもう一度見ると、三條ではなく中書島にも似ているようにも。
光山市交通局
2014年12月11日 22:24
>かきたまじるさん

 台座もメッキ仕上げだったとは知りませんでした。とするとこの部分はどうしても塗装必須だった事になりますね。
 それだったら前ユーザーもついでに本体も塗ってみる気にもなったのかもしれませんね。
 LED光は一見明るいですが光の直進性が強い欠点がありある程度の面積を照らしたいヤードの照明ではむしろ電球の方が有利と思います。
 上述の様に電球自体のでかさもさほど気になりませんし。

 京阪の写真ですがこれは行きつけのショップで模型を買うともらえる生写真のひとつだったと記憶しています。
 京阪の、特にこの前後の時期のテレビカーは好きな車両だったので貼っていたものです。