2014年を振り返る・空前のジャンク攻勢の中で

 2014年を振り返って。

 思えば今年は例年になく車両増備が進んだ年でした。
 それも大半がジャンク級の骨董モデルばかりだったという点で象徴的です。
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 特に5月の「玉手箱」などは60年代~80年代のNゲージの歴史を俯瞰できるような代物でしたし、それらの旧モデルをいじくり回した間は単なるノスタルジーと同時にあの頃のNゲージと言うフォーマットの勢いを体感できました。
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 それ以外にも童友社のC58やらPECOのジュビリー等歴史の転換点のモデルをいくつか入手できました。

 これらの車両の中には走りに難のある物も結構あった物の大半はうちのレイアウト上を快走してくれました。
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 新型モデルに興味がない訳ではないのですが、これらのモデルのキャラクター性にこれまでとは違った値打ちを見つけられた事が何よりの収穫だった気がします。
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 その増備攻勢とレストア攻勢のあおりを食ったのがレイアウトの工作です。
 今年ほどレイアウト関係の工作が進まなかった年もありません(汗)
 その一方で今年ほど「走らせるフィールドとして」レイアウトが活躍した年も又なかったと思います。

 既に自宅で運転を楽しめるレイアウトがあるという事で改修より運転そのものに注意が行った年でもありました。
 特に秋以降はこれまでになく自宅運転会の頻度が高かった事が特筆されます。
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 ここで思ったのですがレイアウトの存在意義はまさに「列車を走らせる事」それ自体にあります。
 精密に作り込んだり大スペースに物を言わせたレイアウトも確かに魅力的ではあるのですがせっかく作ったレイアウトが「完成した時点で終わってしまう」のでは本末転倒なのではないか。
 そんな疑問もふと浮かんでしまう1年でもありました。
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 細密なセクションやパイクを飾り台として活用するのも確かに悪くはありません。
 ですが多少細密度で劣っていても列車が元気良く、且つ生き生きと走り回る事には非常な魅力があります。
 これはレイアウトに限らず車両模型そのものにも同じ事が言えました。
 50年前の外国形の機関車モデルなどレイアウトをやっていなかったら先ず見向きもしなかったでしょう。
 そんな骨董品やオモチャそのものみたいなモデルががレイアウトの風景の中を個性的な走りを見せながら快走してみせるからこそ魅力的だったのです。

 そしてそれが「思い立ったら寝る前の20分、出勤前の5分を拾っても楽しめる」この点は非常に重要な気がします。
 
 私自身このメリットがなければ単なる車両コレクターに終わったかもしれませんし、この趣味自体ここまで続けられなかったのではないでしょうか。
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 実は以前20年以上にわたってこの趣味が中断した真の理由もこの「思った時に走らせられなかった」部分が大きかったのではないかと思っています。
 それほどまでに「走らせる」と言うのはそれ自体が大いに魅力的でしたし、この趣味が「鉄道模型でなければならなかった」理由でもあったと思います。

 どんなに小さくても「常設の運転スペースがある」という事は(現に今年一番活躍したのは一番小さいサイズ、900×400サイズの棚幡線でした。これ位のスペースなら37インチクラスの薄型テレビを市販のテレビ用サイドボードに置けばその前に展開できます)それだけで鉄道模型そのものへの認識を変えるだけのメリットがあると思えます。
 スペースがないと嘆くのも当然ですが(現に私はレイアウトの着工前の30年嘆きっ放しでした汗)小さくても「出来る範囲でもできる事」をすれば意外と道は開けると思えます。

 但し無理はいけないですが
光山鉄道管理局
 HPです。本日、車両紹介の項を一部追加しました


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この記事へのコメント

2014年12月30日 10:02
いつもブログを覗かせてもらっています。
レイアウト作成の記事が少なくなっているのが寂しいです。
でも、車両の多さに驚いています。
中古品の「北越急行」を探しに、東京へ行った際に店を探してみようかな。

良いお年をお迎えください。
光山市交通局
2014年12月31日 22:02
>杉やんさん

 遅ればせながらコメントありがとうございます。

 レイアウトの制作・改修がなかなか進まなかった意味では反省すると悪露の多い年でしたが、同時にレイアウトに対するある種のジレンマも実感してしまった一年でもありました。
(つまり「作るためのレイアウトなのか運転するためのレイアウトなのか」あるいは作るにしても「何かを壊さないと次に進めない」といった点です)

 来年はそのジレンマに何らかの回答を求めたいと思っています。

 最後になりましたが、そちらもよいお年を。