「KATO」と「鉄コレ」・ふたつのクモニ143

先日しなのマイクロと鉄道コレクションのクモニ143の比較記事を書きましたが、その後にKATO版のクモニ143(但し旧製品)があった事に気が付きました。
手元にあるKATO版は数年前に中古で入手していたものです。確か115系と込みで一袋いくらと言う奴でした。ですので現在店頭にあるものとは異なる部分もあると思いますがそこはご承知おきを。
ただ私の記憶違いでクモユニ74か何かと覚えていたのですが改めてよく見たらクモニ143だったというお恥ずかしい次第です(恥)
そんな訳でKATO版との比較もこの機会にやってみようかと思います。

鉄コレのクモニは5号機でしなののそれは2号機と厳密な意味でのプロトタイプは異なるのですが今回確認してみたらKATO版も鉄コレ同様5号機だったというのは驚きです。
ほぼ同じ構成、造形でプロトタイプが全く同じと言うのは電車の場合結構珍しい気もします。
二つを並べてまず気付くのはオレンジの色調の違い。
KATO版はどちらかと言うとしなのの色調に近い印象でよく言えばリアル、悪く言えばややくすんだ感じです。先日触れた鉄コレ版のややプラスチッキーな色調と比べるとそれなりに好感は持てます。
これは推測ですが塗装前のボディの地色がKATOが黒なのに対して鉄コレが白っぽいグレーでやや光の透過性のある素材である事がこの印象の違いと関係あるのかもしれません。

細密度やレタリングの細かさは殆ど互角。と言いますか微妙に違う双子でも見ている感じがします。
製造時期がしなのに比べて比較的近接している事とプラの一体構造と言う共通点があるからかもしれません。
但し荷室扉を中心としたサッシ周りの細かさは鉄コレの方がそれっぽい感じです。

屋根上はこの二つで最も相違が目立つ部分で避雷器やベンチレータが別パーツ化されている鉄コレの方に雰囲気の良さを感じます。

こうやってつなげてみても相違をあまり感じません(プロトタイプが同じなので当たり前ですかw)
逆にここまで似ていたら2両居る意味が希薄になる感じすらします。

ここは好みの分かれる所なのですがKATO版の利点はスカートが台車一体式でアーノルドを装着した場合鉄コレほど違和感がないのが有難いです。(当然KATOカプラーにも対応)とはいえ、スカートが豪快に首を振るのに違和感を感じる向きには欠点と映るでしょう。この辺りは難しい所です。
又、ライト点灯を前提としているせいかライト回りの印象も鉄コレよりしっかりしています。
と、値段を別にすればKATOと鉄コレのクモニは素人目にはクローンにしか見えないほど近接した出来である事は確認できました。
昔はクモニばかりを繋げた荷物電車の専用編成というのがありましたが、動力の入手が比較的容易な鉄コレのクモニをM化してブラインドパッケージでなく購入できる(笑)KATOのT車と組み合わせて編成化というのもこれはこれで結構面白くリーズナブルかもしれない。
そんな事を思わせる比較となりました。
光山鉄道管理局
HPです。一昨日「ふと思うこと」を追加しました

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この記事へのコメント
やはり鉄コレのオレンジ色のプラスチッキーなところが気になります。
しかし、KATOも鉄コレもNゲージとしてはいいのですが、模型としては先日比較されていたしなのマイクロ製が魅力ですね。
コメントありがとうございます。
プロトタイプこそ同じですがリリース時期にかなり間が空いているせいか、製造時期によるポリシーの違いが透けて見える所が今回の比較で一番興味深かったと思います。
しなののクモニも細密さでは負けているものの質感の点では悪くなく、運転主体で距離を置いてみると結構魅力的に見える所がりますね。
鉄コレ20弾の比較ネタですが、あとひとつふたつありますので追って書いてみたいと思います。
コメントありがとうございます。
KATOのクモユニ74は比較的新しい時期のリリースでしたが私の方がすっかり忘れていました(汗)
一昨年ペーパー車体でクモユニを作りましたがその前後の時期でしたね。それにしてもリリースの予告から実際のリリースまで随分と待たされたものです。この調子だと40年以上待たされているD52もいつかは出てくれるのでしょうか(笑)