KATOのED19とマイクロのED53(タイプ)を並べてみる

 先日入線のKATOのED19形のはなしの続きです。
 あの時書いた「客車の先頭に立つED19」をレイアウトで実行して見ました。
DSCN6806.jpgDSCN6805.jpg
 昭和初期にアメリカから輸入されたED53は世代的に同じ出自の8200(後のC52)と並べると中々様になりますし、同時期に登場したオハ31系との相性も悪くありません。

 考えてみたらKATOのオハ31系はNゲージ最初期から存在する定番モデルでありながらこれまできちんとした牽引機に恵まれない(それでいてかなり長い間Nの客車がこれと20系しかない)客車でした。
 C50に続いて(ED19は改修後の姿なので本来ならオリジナルのED53が望ましいのですが)ようやく当のKATOからそれにふさわしいロコが出た事になります。

 さて、前にも書いたとおりED19とそのオリジンであるED53は10年位前にマイクロから「タイプ」としてリリースされています。
 私も数年前に中古を入手していました。
 良い機会だったので押し入れからED53を引っ張り出して比較して見る事にしました。
DSCN6812.jpg
 かねて指摘されていた様にマイクロのED53は既存の動力ユニット(恐らくED16)と共用する関係で車体が妙に間延びしているのが第一の特徴です。デッキ周りも車体に合わせてややストレッチされているようです。
 実際、このふたつを並べると同じ機関車とはとても思えません(笑)
 実車のED19に馴染みのあるユーザーと言うとKATOが狙った様に飯田線での貨物列車の牽引機を眼にした世代と思いますがその人の目からすればマイクロのこのプロポーションは違和感か、事によると許し難さを感じた向きもあったのではないでしょうか。
 私自身実車のED19の写真を見て「えっ!こんなに短かったの!?」と思った位ですから。

 細部の造形の差ならまだしもここまで実車と異なるプロポーションだと見た目に辛い物があります。
 ただ、プロトタイプを一旦忘れて「デッキの付いたED級の旅客牽引機」と割り切ればこれはこれで悪くないと思います。

 以前このED53にOE88を牽引させて楽しんだ事がありますがEF57やEF10よりもよほど似合っていましたし。
DSCN6810.jpgDSCN6809.jpg
 一方で前面の造形は当時としても中々健闘していると思います。
 ここだけ取って見れば(つまり真正面から見れば)ED53そのものに見えます。KATOと並べて見ても少し腰高なのが目立つくらいでしょうか。細密度もそれほど大きな差はありません。
DSCN6808.jpg
 マイクロの仕様についてはED19の様なローカル線の貨物機として使うよりもフリーの旅客用旧型ED機と割り切ってダブルルーフの客車列車を牽引させると案外楽しめる感じがします。
 重連ならともかく単機で20M級の客車を牽かせると如何に実物準拠であっても実車のED53はかなり寸詰まりな感じが強いですし。

 その意味ではマイクロの「タイプ」にもそれなりに存在意義は見つけられると思います。
光山鉄道管理局
 HPです。


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