Nゲージの地方私鉄フィーバー(笑)に思うこと
今回はこのブログを読んでいる方々にはある意味わかり切ったところから始まりますがご勘弁を。
それ以前は殆ど見向きもされなかったのに鉄コレの登場で一気に注目度を上げたジャンルに地方私鉄というのがあります。
鉄コレの登場以前に地方私鉄について取り上げた鉄道模型の専門誌は殆どありませんでしたし、たまに製作記事が上がっても散発的に掲載される程度。
その頻度は決して高かったとは言えません。Nばかりか16番の時代ですらそうで、40年前のTMSやとれいん等を見ても地方私鉄の記事などは自由形以下の扱いだったと思います。
それが鉄コレの登場を境にあれよあれよとばかりにメジャーゾーンの一角をなしたのですから凄い話です。
最近の地方私鉄の特色としてかつてのメジャーな人気車の譲渡・運用に伴う優等列車の増加、列車運用そのもののイベント化による注目度の増大によって限りなく「鉄道模型のレイアウト臭さ」が増している事があるかもしれません。
元々地方鉄道の場合、長編成の列車をゴーッと走らせるような運用はしていませんから勢い長くても3連までの運用になりますが、これなどはレイアウトに取り入れるには好適な条件のひとつと言えます。
短い列車中心に運用できる上に増収と沿線活性化の名目のもとに意外な列車が運行される所なども個人のレイアウトで楽しみやすい要素と言えます。
更に一部ではJRとの相互乗り入れまでやっている所もありますから運用の自由度は非常に高い。
その意味ではレイアウト作りの心理的なハードルを下げる上で地方私鉄のブームと言うかムーブメントは有効に作用している気がします。
実際、最近他のレイアウトビルダーさんのブログや専門誌の記事などを見ても2連程度の短編成を想定したミニレイアウトを楽しむ例が多いですし、京王5000系の様にオリジナル時代の塗装を復活させるケースも多いですから当時のカラーリングの編成が紛れ込んでも不自然ではなくなりつつあります。
ましてや大井川鐡道や秩父鉄道の様に保存鉄道と称してかつてのスター列車を運用したりSLを運行するのも珍しくなくなりました。
(そういえば富士急行などはブルートレインまで購入していますし)
かつてはそういう運用を夢想してお座敷運転などで3連のパノラマエクスプレスとか、近鉄車の隣にSLが停まっている、或いは京王5000の隣に183系が並ぶなんて並びをやっても「真のマニア」と称する人種に幼稚の一言で切り捨てられがちでした。
ですが今は実車の方がそうしたマニアの常識の上を行ってしまった感すらあります。あり得ないと思われていた事が意外にあっさり実現できたというこの現実。
そんな現状を見るにつけ、下手なレイアウトよりもレイアウト臭いこれらの地方鉄道はある意味鉄道模型の活性化の陰の功労者と言えなくもない気もします。
光山鉄道管理局
HPです。
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