カラーブックスの「イベント列車」

 カラーブックス鉄道本ネタから。

 今回は「イベント列車」を書こうと思います。
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 この本もリリース当時に新刊を買った物ですが、あの頃はサロンエクスプレス東京が話題になり客車改装によるイベント車がブームになり始めたタイミングでした。
 今は亡き「みやび」もバリバリの現役車として掲載されています。
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 これらのイベント車のルーツと言うと旧客改修のお座敷列車がそれにあたりますが、外見上は旧客そのまんまで車内で麻雀大会を演じている写真なんかが付いてきたりして後のジョイフルトレインとはかなり雰囲気が違います。
 SLブームやブルトレブームなんかを経て「乗るために乗る」というそれまでになかったニーズがそろそろ現れかけた時期の試行錯誤感が今読み返してみると強く感じられる所です。
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 で、今読み返して思いだすのですが、ここに掲載された編成の中に私自身が実際に乗った物がひとつもありません。
 田舎者にはこの手の列車は依然敷居が高かったという事でしょう。

 さて、この本が出て以降の変化としては485系や165系の余剰対策(?)として電車や機動車のイベント車が登場した事とか、内装ばかりか外装にまで大きく手を加えて種車がわからないレベルまでいじられるようになったという点でしょうか。
 それに付随して地方私鉄の一部にまでこの勢いが波及して優等列車を中心にサービス面での底上げが図られたのではないかと言う点も挙げられます。
 して見るとこれらのイベント列車の隆盛はある意味「鉄道のチューニングカー・デコトラ化」とも言えない事もありません(笑)
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 実車も自由形並みに自由にアレンジがされる時代の到来は明らかに鉄道趣味自体の進化・或いは変質をも招いたと言えます。
 ですが、その割にこれらに刺激された自由形のモデルが専門誌を飾る率が意外に少ない現状を見ると鉄道模型の趣味の方が現実に置いていかれているような錯覚さえ受けます。 
光山鉄道管理局
 HPです。


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