「鉄道模型は高いのか?」について考えてみる・個人的な思い出から(汗)
今回は自分自身の思い出ばなしと絡めて書きたいと思います。
私が最初にこの趣味を始めた頃はKATOの20系が1両800円、M車のキハユニ26が2850円、EF65が3500円だったと記憶しています(あの当時ですから消費税なんてのはありませんでした。その代り安売り店の模型屋というのもなかったですが)
これでも子供~学生の身分ではなかなか手が出せない価格でしたし、ここまでのコストに線路とパワーパックが入っていません。
強いて言えばナインスケールの2軸貨車の「1両300円」が有難かった位でしょうか。前述の様にかつ丼一杯300円の時代でした。
以後、モデルのクオリティの向上、新規メーカーの参入などはあったもののNゲージの世界では車両の価格は徐々に高くなる方向で推移します。
してみると初期の頃からほとんど変わらない値段で今も現役のKATOキハ20系や103系というのは凄いモデルでした。
機関車もそれ位のノリでDD13のふたつ眼辺りをビギナー用と割り切って定価据え置きで継続してくれればうれしかった気がします(今はC11がそのポジションでしょうか)
20年後に再開した時はKATOのきららから入ったのですが「2両で8000円」というのに正直驚いた事が(汗)
そんな具合ですから私自身の経験から言うなら鉄コレが最初に出た時の「1両500円、動力ユニット2000円弱」(但し税抜)という値付けはかなり衝撃的でした。
それまで完成品の動力車は電車の中間車でも4千円前後、機関車に至っては6千円位出さないと買えなかったですから多少作りにラフなところがあっても許容できる(実際には価格以上のクオリティは確保されていましたし)レベルでした。
同様な事は初期のマイクロ製品でもあったらしいですが(マイクロが再開したころは私自身は趣味の中断期間でした)
これまでのところ後にも先にも「新品の鉄道模型が安くて驚いた」という経験はその時だけです。
(平成の初め頃の消費税施行に伴う物品税の廃止から高価なモデルについては一時的に定価が下がった例はあるらしいですが)
割合最近の話で16番では以前KATOが1万円ちょっとでEF510をリリースした事がありますがなかなか後続が続かなかったようです。
モデルのクオリティというよりも線区や用途の限定される機関車だった事がその要因のひとつの様な気もします。
これがどんな鉄道でも見かけるDE10とかDD13、あるいは1両でも運用できる京急のデハ290辺りだったら結果は少し違ったような気もしますが。
とはいえKATOやTOMIXの16番モデルも「ブラスに比べれば」結構リーズナブルな値段にはなっている気もします。何しろEF65で2万円弱、ED75のプレステージモデルと称するものでも4万円弱というのは30年前のブラスモデルの価格水準にごく近いですし(因みに現在ブラスのED75は25万円だそうです)
ただ、問題はこれを「高い」と見るか「安い」と見るかです。
光山鉄道管理局
HPです。
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私が最初にこの趣味を始めた頃はKATOの20系が1両800円、M車のキハユニ26が2850円、EF65が3500円だったと記憶しています(あの当時ですから消費税なんてのはありませんでした。その代り安売り店の模型屋というのもなかったですが)
これでも子供~学生の身分ではなかなか手が出せない価格でしたし、ここまでのコストに線路とパワーパックが入っていません。
強いて言えばナインスケールの2軸貨車の「1両300円」が有難かった位でしょうか。前述の様にかつ丼一杯300円の時代でした。
以後、モデルのクオリティの向上、新規メーカーの参入などはあったもののNゲージの世界では車両の価格は徐々に高くなる方向で推移します。
してみると初期の頃からほとんど変わらない値段で今も現役のKATOキハ20系や103系というのは凄いモデルでした。
機関車もそれ位のノリでDD13のふたつ眼辺りをビギナー用と割り切って定価据え置きで継続してくれればうれしかった気がします(今はC11がそのポジションでしょうか)
20年後に再開した時はKATOのきららから入ったのですが「2両で8000円」というのに正直驚いた事が(汗)
そんな具合ですから私自身の経験から言うなら鉄コレが最初に出た時の「1両500円、動力ユニット2000円弱」(但し税抜)という値付けはかなり衝撃的でした。
それまで完成品の動力車は電車の中間車でも4千円前後、機関車に至っては6千円位出さないと買えなかったですから多少作りにラフなところがあっても許容できる(実際には価格以上のクオリティは確保されていましたし)レベルでした。
同様な事は初期のマイクロ製品でもあったらしいですが(マイクロが再開したころは私自身は趣味の中断期間でした)
これまでのところ後にも先にも「新品の鉄道模型が安くて驚いた」という経験はその時だけです。
(平成の初め頃の消費税施行に伴う物品税の廃止から高価なモデルについては一時的に定価が下がった例はあるらしいですが)
割合最近の話で16番では以前KATOが1万円ちょっとでEF510をリリースした事がありますがなかなか後続が続かなかったようです。
モデルのクオリティというよりも線区や用途の限定される機関車だった事がその要因のひとつの様な気もします。
これがどんな鉄道でも見かけるDE10とかDD13、あるいは1両でも運用できる京急のデハ290辺りだったら結果は少し違ったような気もしますが。
とはいえKATOやTOMIXの16番モデルも「ブラスに比べれば」結構リーズナブルな値段にはなっている気もします。何しろEF65で2万円弱、ED75のプレステージモデルと称するものでも4万円弱というのは30年前のブラスモデルの価格水準にごく近いですし(因みに現在ブラスのED75は25万円だそうです)
ただ、問題はこれを「高い」と見るか「安い」と見るかです。
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この記事へのコメント
実車同様の外観と性能の向上で、高いですね。さよなら編成 となると、さらに高いですよね。よほど、欲しいものでないかぎりは、買いません。鉄コレでさえ、高いですよね。先日、模型屋さんの店主が「中国生産の鉄コレ。中国での、人経費高騰で鉄コレ値上がりしてる。中国人は、賃金あげてくれないとストライキおこして工場に来ないらしい・・・」と語っていました。
今となっては、人経費が安いから中国に工場作ったけど。これでは、日本で作っても変わらないとなれば、企業が中国から撤退するのはわかります。
勿論、カトーのキハ20系やオハ31系、103系一般形など安いのもありますけど…
ほんの数日前、トミックスの『おれんじ食堂』を買ったのですが、HGでもないのに2両セットで定価11000円もします。
私は2割引で買いましたが、それでも諭吉さんが一人居なくなるという厳しさ(>_<)
出来映えは素晴らしいのだけど、貫通幌が省略されてたり、前面の行先表示器は非点灯だったり、悪く言えば手抜きされている部分もあります。
個人的には定価9000円くらいが妥当かと思いますが…
鉄コレにしても高くなりましたね。
気軽に手軽に鉄道模型を楽しむ。これが鉄コレのコンセプトだった筈なのに、最近は精密化高級化に走り過ぎて本末転倒になっています。
もはや正規の鉄道模型と変わらないような…
相変わらず、ライトは点かないし、モーターは丸見えのまま。
相対的には正規の鉄道模型よりも鉄コレの方が高価になってきています。
細密化
↓
これは“消費者ニーズに合わせろ・需要欲を満たせ”と
『原理主義者』が論った結果でしょうね
(筋道を立てて論じるのと、論うのは意味が違うと思います)
自分で加工しようという努力をしない輩ほど
騒ぎ立てるんだろうと思います
企業も消費者を敵に回したくないから無理難題を何とかしようとする
模型も論う前に自分でまず加工してみる努力しろって感じしかないですね
昔Nゲージといえば完成品のKATOとTomix(エーダイもありましたね)、キットのGMでしたが、それらのメーカーが出さないマイナー車種や地方塗装はマイクロエースの十八番という感じがしてました。
初期のころはマイナー車種だから割高でも仕方ないか という気持ちでしたが、逆にやたらと4両セット、7両セットばかり販売している気もしてきています。
1両で走れる荷物電車や105系・119系電車など、2両セットで出してくれれば良いのにと思うものまで4両セットで販売。
KATOのキハ20のように、動力車とトレーラーを別売りとか、基本セットと増結セットとしてくれれば良いのに。
多品種少量生産の高コスト体質の欠点は、バブル崩壊後の日本の製造業が反省したことではなかったんでしょうか。
もっとも、既存製品の単なる塗り替え(地域色)だけでは認めてくれないユーザーが悪いんでしょうか?
確かに、Nですが自分も鉄道模型始めたときに困ったのが「ミニカーブを通れる非電化機関車がない」というものでした。
(自分がやりたかったのは非電化ローカル線<私鉄でもOK>を走る短い2軸貨車の貨物列車)
機関車さえ購入できれば、後は少しずつお金を集めて小さなレイアウトから始められたのでしょうが・・・
で、その後鉄コレ12m動力にジャンクのEF64のボディ切り詰めたのを赤く塗ってディーゼル機関車にしてしばらく使用。そのうちにアルナインの凸ディーゼルを手に入れ・・・とまともな完成品を長らく買いませんでした。
もし、あのころDD13が手に入っていたら・・・
参考:
模型始めた当時うちの近辺で購入できる非電化機関車はC11・D51・C62・DD51程度。よりにもよって全部ミニカーブを通れません。(電機はED75があるんだが…)
仮に通れてもC11以外の連中は貨車数両程度のローカル線にはどう見ても大きすぎます。
人件費の安さを求めて海外生産というのは売れて儲かれば彼の地の生活水準の向上に合わせて人件費が高騰する流れを作りやすいのではないかと思います。
以前は海外から見た日本もそうだった筈ですし。
ですから仮に鉄コレの生産が中国からもっと人件費の安い国などに移転したとしても遅かれ早かれ同じ事の様な気もします。
完成品に限って言うならば「安い上に過剰なほどの高品質」という価値観そのものを考え直さなければならないのかもしれないですね。
かつては定価2万円というのがNゲージのセット品で許される価格の上限として暗黙の了解だった時期があったそうですが、今聞くと夢の様です(苦笑)
ライトの点灯とか、レタリングの有無、ディテールの別パーツ化などユーザーがどの辺りを「最低限の許容レベル」と捉えるか(もっと言うなら模型に求める用途)によって許容される価格も変わってくる気がしますね。
昔の自動車の様に安価なベースモデルに後付けのオプションを満載させる形式でも取れれば良かったかもしれないですが。
鉄道模型の場合、他の趣味以上にモデラーとコレクターの区分けが曖昧な所があり、モデラーサイドの要求とコレクターのそれとが一致しない所も大きいと思います。
コレクターの大半は考証については過剰なほどの知識を持っていながら「自分で手を動かして加工する」という発想自体が一種の禁忌ですらあります。
その辺りの認識の齟齬の大きさも問題を難しくしていますね。
>既存製品の単なる塗り替え(地域色)だけでは認めてくれないユーザー~
以前はそこが加工派モデラーの腕の見せ所だった筈ですが、一度「安価な完成品で何でもやってもらえる」という味を知ってしまうと戻れないものかもしれないですね。
この辺りは「鉄道模型工作の衰退」という部分と併せて考えないといけない所かもしれません。
仰る様に一時期小レイアウトに似合いそうな小型機関車が殆ど無かった時期がありましたね。
今はKATOだけでもC56やED19なども出てきたのでその意味では改善されてきた感があります。
余談ですがC11がミニカーブをクリアできないのは惜しい気がしますが一般に140R前後のミニカーブでは横方向の抵抗が大きいせいか大抵の小型機関車が本来の性能を発揮しにくいようです。
むしろ軸距がある程度長く台車の首降り角の大きい電車モデルの方がミニカーブには向いているようですね。
買う側からしてみれば中古だからチェックが厳しくなりがちなのは分かるのですが、それもあまり行き過ぎると考え物ですね。
仰る様に中古モデルの高騰の一因かもしれません。
私が最近買う16番も大半が大昔のモデルばかりですね。
特にブラスの奴は素材の質感で買うと思えばだいぶ安価で買えるのが多い気がします(その代り持っていて自慢になる物もありませんが)