3社競作の京阪テレビカーを比べてみる
先日入線したエンドウの京阪テレビカー3000系の話の続きです。

この3000系、だいぶ以前にマイクロエースから、ごく最近にも鉄コレでそれぞれモデル化されています。
以前だったらNゲージの私鉄の車両で3社競作なんて考えられませんでしたが最近は阪急6300系の様にエンドウ、しなの、KATO、鉄コレの4社競作、最近では小田急NSEがマイクロとKATOで競作などという夢のような時代になりました(まあ、発売時期がかなりずれているケースが大半ですが)
当レイアウトでもマイクロの仕様は3年ほど前に中古モデルで、鉄コレについては富山地鉄と大井川の譲渡車の仕様ですが昨年の夏に入線させています。
エンドウの仕様をレイアウトのエンドレスで周回させているうちに他の二つも比べてみたくなりました。
早速それぞれのモデルを引っ張り出してテレビカーの競演と相成った訳です。

ですが今回はプロトタイプに対する相違や細密度の比較というよりは単純い製造時期によるモデル造形や走りっぷりの違いという観点で見た方が良さそうです。


3000系という車両は当時の私鉄の特急車両の中では良く言えばシック、悪く言えば特徴に乏しいデザインですがそれだけに造形での印象把握が重要になる機種であるとも思います。
個人的に・・・ですが今回の3社を比較してみると一番印象が的確に感じられたのが実は一番古いエンドウの3000系でした。
細密度の点ではマイクロや鉄コレの方がはるかに上なのですが、殊先頭部ではプラ造形の為か窓周りの肉厚感が意外に気になる感じがします。この印象は特に斜め上から眺めたアングルで顕著でした。

とはいえ、肝心の走行性では最新のユニットを使っている鉄コレやマイクロの圧勝です。
エンドウは年代の差を考慮に入れても加速時のもっさり感が抜けません。ディーゼルカーでは良い印象ですが私鉄の優等列車がこれだけガラガラノイズを出して走るのは感心しない物があります。
ウエイトは室内を完全に塞ぐタイプで気にし出したら気になって仕方ない感じです(笑)
とはいえ、マイクロは床下機器のかなりの部分をユニットが侵食しており非動力車との床下機器の表現のギャップが大きいですし、鉄コレは逆に室内にモーターやウェイトのシルエットが侵食します。

なお、ライト点灯するのはマイクロとエンドウ。鉄コレは最初から非点灯の仕様です。
但しマイクロはライトが点灯するもののユニットは意外に大きく客室扉の直前までユニットが侵食しています。もちろん運転席内部も前照灯ユニットで完全に埋まっており印象面で大分損をしています。
ただ、鉄コレやマイクロの場合、かなり細密な表現がされているがゆえに相対的に上述の弱点が目立ってしまう要素が大きいと感じました。エンドウの3000系が同じ構造だったとしても案外大目にに見てもらえそうな気もします。


こうして比較してみると年代差も感じられますがエンドウの3000系が未だにプレミアが付くほどの支持を得ている理由の一端が垣間見られた気がしました。基本的な印象把握の良さとディテーリングの取捨選択で誰が見ても3000系に見える造形になっている所がモデルとしての人徳を感じさせます。
エンドウの場合は同時期の16番モデルも細密さより印象一発な造形を特徴にしていましたが(それ故に時折空振りもあったのですが)殊Nの私鉄電車ではその特性が良い方に発揮されている気がします。
してみるとこの3000系、やはり掘り出し物でした。他のモデル共々大切にしたいと思います。
光山鉄道管理局
HPです。

にほんブログ村

にほんブログ村

鉄道模型 ブログランキングへ
現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

この3000系、だいぶ以前にマイクロエースから、ごく最近にも鉄コレでそれぞれモデル化されています。
以前だったらNゲージの私鉄の車両で3社競作なんて考えられませんでしたが最近は阪急6300系の様にエンドウ、しなの、KATO、鉄コレの4社競作、最近では小田急NSEがマイクロとKATOで競作などという夢のような時代になりました(まあ、発売時期がかなりずれているケースが大半ですが)
当レイアウトでもマイクロの仕様は3年ほど前に中古モデルで、鉄コレについては富山地鉄と大井川の譲渡車の仕様ですが昨年の夏に入線させています。
エンドウの仕様をレイアウトのエンドレスで周回させているうちに他の二つも比べてみたくなりました。
早速それぞれのモデルを引っ張り出してテレビカーの競演と相成った訳です。

ですが今回はプロトタイプに対する相違や細密度の比較というよりは単純い製造時期によるモデル造形や走りっぷりの違いという観点で見た方が良さそうです。


3000系という車両は当時の私鉄の特急車両の中では良く言えばシック、悪く言えば特徴に乏しいデザインですがそれだけに造形での印象把握が重要になる機種であるとも思います。
個人的に・・・ですが今回の3社を比較してみると一番印象が的確に感じられたのが実は一番古いエンドウの3000系でした。
細密度の点ではマイクロや鉄コレの方がはるかに上なのですが、殊先頭部ではプラ造形の為か窓周りの肉厚感が意外に気になる感じがします。この印象は特に斜め上から眺めたアングルで顕著でした。

とはいえ、肝心の走行性では最新のユニットを使っている鉄コレやマイクロの圧勝です。
エンドウは年代の差を考慮に入れても加速時のもっさり感が抜けません。ディーゼルカーでは良い印象ですが私鉄の優等列車がこれだけガラガラノイズを出して走るのは感心しない物があります。
ウエイトは室内を完全に塞ぐタイプで気にし出したら気になって仕方ない感じです(笑)
とはいえ、マイクロは床下機器のかなりの部分をユニットが侵食しており非動力車との床下機器の表現のギャップが大きいですし、鉄コレは逆に室内にモーターやウェイトのシルエットが侵食します。

なお、ライト点灯するのはマイクロとエンドウ。鉄コレは最初から非点灯の仕様です。
但しマイクロはライトが点灯するもののユニットは意外に大きく客室扉の直前までユニットが侵食しています。もちろん運転席内部も前照灯ユニットで完全に埋まっており印象面で大分損をしています。
ただ、鉄コレやマイクロの場合、かなり細密な表現がされているがゆえに相対的に上述の弱点が目立ってしまう要素が大きいと感じました。エンドウの3000系が同じ構造だったとしても案外大目にに見てもらえそうな気もします。


こうして比較してみると年代差も感じられますがエンドウの3000系が未だにプレミアが付くほどの支持を得ている理由の一端が垣間見られた気がしました。基本的な印象把握の良さとディテーリングの取捨選択で誰が見ても3000系に見える造形になっている所がモデルとしての人徳を感じさせます。
エンドウの場合は同時期の16番モデルも細密さより印象一発な造形を特徴にしていましたが(それ故に時折空振りもあったのですが)殊Nの私鉄電車ではその特性が良い方に発揮されている気がします。
してみるとこの3000系、やはり掘り出し物でした。他のモデル共々大切にしたいと思います。
光山鉄道管理局
HPです。

にほんブログ村

にほんブログ村

鉄道模型 ブログランキングへ
現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
この記事へのコメント