日本型Nゲージの50年と思い出から・ED74編
先日書いた様に折を見て「50年前に出された16番工作記事」を読んだ当時の思い出と、その後ここ30年位の間にNで製品化された物についてはその解説を書く形で私なりのNゲージの50年史のようなものを纏めてみたいと思います。
なお、16番の記事に出ている作例が今のNモデルに比べてラフに見える向きもあるかもしれませんが本書の記事は「マニアの製作記」ではなく50年前の水準で「誰にでも作れる製作記事」なのでこれだけを持ってモデルの優劣を判断されないようにお願いします。
さて、「模型と工作・鉄道模型ハンドブック」を開くと最初に登場する製作記事はED74のものです。
そんな訳で第一回目はED74のはなしから。

この当時は北陸トンネルが開通し、北陸本線の電化が進んだタイミングでもありそこの主力機と目されたED74はバリバリの新型、正に期待の星とでもいうような扱いでした。
恐らくそんな事もあって本書のトップバッターに選ばれた、そんな気がします。
現実にはこのED74は終始影の薄い存在で、登場当初こそは北陸本線でそこそこ活躍したもののEF70に比べて性能が中途半端だったせいか実質的にEF70に駆逐されてしまい全機が大分へ転属、ブルトレの先頭に立つ機会も与えられたもののそこでも運用できる範囲が限定されていた事からはやい段階で引退ー廃車と言う経緯を持ったロコでした。
その目で見ると当時の華々しい扱いが少し儚い感じもします。

本書の16番モデルの製作記事は一部を除いて車体がペーパー工作ですがこのED74もそれに準拠した物です。
記事中に完成写真がありますが車体周りに独特のペナペナ感が感じられるほどあっさりしたものですがそれなりに味を感じます。
写真は白黒印刷ですが実車より淡い色遣いの様にも見えます。
動力の工作に「台車やギア周りはカツミのED70用を使うと楽」と言った意味の事が書かれていますが当時新性能の電機でED級の足回りパーツが実質これしかなかった事を思うと結構時代を感じさせる部分です。

NゲージのED74は量産品としてはマイクロエースの物が唯一の存在の様で、中古ショップなどでもなかなか見かけない機種ではあります。
私がこれを入手できたのも一昨年位の頃で、Nの電機としては結構後発のモデルでした。
元々がEF70の補佐役みたいな存在なので外見はまるでEF70のショーティみたいに見えますが、これはこれで纏まっています。

実車はEG装備の客車列車に対応したロコなので10系辺りの軽量客車が似合う感じがします。
とはいえ、今回紹介した写真では本誌に掲載された客車に限定した編成をやったので結構違和感はあります。
尤も今の子供なんかだと「機関車が牽引する客車列車」自体が珍しいと思いますが。
それにしてもNゲージの完成品でED74が拝める時代が来るとは凄い話です。
光山鉄道管理局
HPです。

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なお、16番の記事に出ている作例が今のNモデルに比べてラフに見える向きもあるかもしれませんが本書の記事は「マニアの製作記」ではなく50年前の水準で「誰にでも作れる製作記事」なのでこれだけを持ってモデルの優劣を判断されないようにお願いします。
さて、「模型と工作・鉄道模型ハンドブック」を開くと最初に登場する製作記事はED74のものです。
そんな訳で第一回目はED74のはなしから。

この当時は北陸トンネルが開通し、北陸本線の電化が進んだタイミングでもありそこの主力機と目されたED74はバリバリの新型、正に期待の星とでもいうような扱いでした。
恐らくそんな事もあって本書のトップバッターに選ばれた、そんな気がします。
現実にはこのED74は終始影の薄い存在で、登場当初こそは北陸本線でそこそこ活躍したもののEF70に比べて性能が中途半端だったせいか実質的にEF70に駆逐されてしまい全機が大分へ転属、ブルトレの先頭に立つ機会も与えられたもののそこでも運用できる範囲が限定されていた事からはやい段階で引退ー廃車と言う経緯を持ったロコでした。
その目で見ると当時の華々しい扱いが少し儚い感じもします。

本書の16番モデルの製作記事は一部を除いて車体がペーパー工作ですがこのED74もそれに準拠した物です。
記事中に完成写真がありますが車体周りに独特のペナペナ感が感じられるほどあっさりしたものですがそれなりに味を感じます。
写真は白黒印刷ですが実車より淡い色遣いの様にも見えます。
動力の工作に「台車やギア周りはカツミのED70用を使うと楽」と言った意味の事が書かれていますが当時新性能の電機でED級の足回りパーツが実質これしかなかった事を思うと結構時代を感じさせる部分です。

NゲージのED74は量産品としてはマイクロエースの物が唯一の存在の様で、中古ショップなどでもなかなか見かけない機種ではあります。
私がこれを入手できたのも一昨年位の頃で、Nの電機としては結構後発のモデルでした。
元々がEF70の補佐役みたいな存在なので外見はまるでEF70のショーティみたいに見えますが、これはこれで纏まっています。

実車はEG装備の客車列車に対応したロコなので10系辺りの軽量客車が似合う感じがします。
とはいえ、今回紹介した写真では本誌に掲載された客車に限定した編成をやったので結構違和感はあります。
尤も今の子供なんかだと「機関車が牽引する客車列車」自体が珍しいと思いますが。
それにしてもNゲージの完成品でED74が拝める時代が来るとは凄い話です。
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この記事へのコメント
>今の発展があるのは皮肉な言い方ですがトミックスの道床レールとブルトレブームのおかげ~
これは皮肉でもなんでもないと思います(笑)TOMIXの登場はその当初から衝撃的でしたし、TOMIX以前はゲージを問わずこれだけシステマティックな鉄道模型システムは日本にありませんでしたから。
ブルトレブームの追い風もかなり感じましたが当時の私は(今でも?)へそ曲がりでしたからEF66も24系も買わなかったですね。
むしろ気になるのはブルトレブーム以上の社会現象となったSLブームの追い風を鉄道模型の普及そのものに生かせなかった16番メーカーです。車両が売れればそれで良しの考え方がやや過ぎたきらいも感じました。
ED74はED75より前の機種ですが、二枚窓のフェイスは今となっては逆に新鮮な気もしますね。
EF80は実際間延び感は感じますね。車体は長いのにEF81の方が締まった印象なのはデザインセンスの関係もある様な気もします。