「モスラ」に鉄道模型とレイアウトの魅力を観る(笑)

 レイアウトの観点から特撮映画を考えるコーナー(笑)かなりやぶにらみの所もありますがご勘弁を。
 今回は「モスラ」です。
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 ゴジラ以来日本の特撮映画のアイデンテティは「ミニチュアの中で怪獣が暴れたり災害が現出される」に支えられていると思いますがある意味その頂点に立つのがこの作品ではないかと思います。

 ストーリーの中盤、横田に出現したモスラの幼虫が渋谷を経由して東京タワーに向かう一連のシークエンスはミニチュア特撮の清華と言っても良いレベルと思います。
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 甲州街道を進撃するモスラと絡むように戦闘機がミサイルを撃ち込むカット、道玄坂の手前に配置される戦車隊の背後をパトカーや消防車が通過するカット、渋谷の市街地を進撃するモスラに対し砲撃を繰り返しながら戦車部隊が徐々に後退する一連の流れから東急百貨店をモスラがのしかかる様に破壊して行くカットに至るまでの流れが殆ど実景を交えずミニチュアだけで構成されているのですが実際の場所を舞台にしているのにも拘らず敢えて殆どのカットをミニチュアで再現している所に当時の円谷特撮の自信を感じます。

 それらのミニチュアですが奥にゆくほどミニチュアを小さく作る、いわば人工的なパースを付けているのですがそれらの比率が実に自然でとっさには視覚のトリックを使っている事に気づきません。

(尤も実際は実景を組み合わせた時の画面の違和感を消し去る狙いもあったと推定されるのですが)


 当然ミニチュアの再現性やディテーリングも凄まじいレベルでここの場面をチェックするだけでもレイアウト作りのインスピレーションは十分得られると思います。
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 特に東横百貨店をモスラが蹂躙するシーン。画面上では本当にちらりとですが72系らしい電車が視認できます。
 実際には地下鉄の車庫部分やら駅舎の更に後方の部分まで作り込まれているそうですがそれらは殆ど画面には出ていません。
 当時のミニチュアセットは監督がどのアングルで撮影する場合にも対応できるように画面に出ない部分まで作り込むセット作りが心がけられていたそうです。これなどはどの角度からも眺められるという点でレイアウトのシーナリィづくりに共通した部分ではないでしょうか。


 更に前半のクライマックスの東京タワーへの進撃シーンではモスラの接近を警戒するカットでS55ヘリコプターがミニチュアの都市を見下ろす様に飛行するカットがあるのですが、以前考察した事のある「魅力的な俯瞰」の一端を感じさせられます。
 これらのシークエンスはできる限り大画面で観た方がより迫力と作り込みが視認しやすいと思います。

 クライマックスはニューヨークを模したと思われる某国の首都を成虫モスラが攻撃するシーンですがここは急きょ追加されたシーンの為にミニチュアのディテーリングは渋谷に比べるとかなり落ちるものの摩天楼の街並みと川を組み合わせたパノラミックな構図が魅力的です。

 本作はほぼ全編がミニチュアの見せ方や構図の撮り方の教科書みたいな作品でレイアウト作りにはかなり参考になる物と思います。
光山鉄道管理局
 HPです。


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