スズキアルトが「47万円」だった頃(笑)
Nゲージスケールのモデルが欲しいクルマの話。
このネタもシリーズ化しそうな勢いになりました。
前回はマークⅡでしたが今回は当時そのマークⅡを買う金があれば「3~4台は買えた(笑)」バーゲン品みたいなクルマの話です。

大昔、山形に実習に行っていた学生時代、実習地までの足として級友のアルトに便乗させてもらっていた時期があります。
山形~上山の間のバイパスを毎朝通っている間中カーステから流れる薬師丸ひろ子のアルバムを聞きながら開きっぱなしの窓外を流れる緑の山をボーっと観ていた学生時代の私。
そんな事が思い出される一台です。

そのアルトは当時「アルト47万円」とCFでさんざん聞かされたモデルの文字通り47万のグレードで(ステレオは後付けでしたが)エアコンもなければ窓は手動開閉、ドアのキーホールまでが運転席側のみという徹底的に何も無い(おまけに商用車仕様なのでリアシートが死ぬほど狭い)クルマでしたが、その何もなさが却って潔い感じで学生の足にふさわしい(笑)感じの一台でした。
これが出た80年頃はいわゆる「ハイソカー(先日のマークⅡや初代ソアラ等)」も売れていた一方で「クルマに何もついていなくてもとりあえず使えればいい」というニーズが発生し始めた時期です。アルトはまさにそうした空気を先取りして登場した車でした。
何しろ安さを実現するために上述のように装備は徹底的に削られ、それどころか「軽自動車ではフル乗車が少ない」というリサーチからリアシートが無いに等しい「4ナンバー商用車」のみのラインナップと何から何まで割り切って作られた車でもあった訳です。
よく見たら今回のミニカーもキーホールのない助手席ドアがきちんと再現されていて驚きましたが。
こちらの黄色いのはマイナーチェンジ後の後期形。丸ライトから角目に変更されたのが目立ちます。
前期形のどちらかというとあっさりした雰囲気から一転、少し豪華な感じになっています。
当時はこちらの方が良いと感じていたのですが、この後の歴代アルトの大半がそうだった様に前期形のシンプル且つプレーンな雰囲気の方が後になってみると好ましく感じられるのは不思議です。
因みにアルトというクルマ自体は同じボディの「フロンテ」の商用仕様という位置づけでして乗用車としてのフロンテも併売されてはいたのですが売り上げはアルトの方が大きくリード。
ネーミング自体もいつのまにかアルトがフロンテに取って代わってしまいました。今では「5ナンバーのアルト」が当たり前になっています。
それにしてもトミカの世界ではこんな車までミニカーになったのですから全くたいしたものです。
車としてのデザインには華が全くないのですがこういう「かつてはどこにでも居た」こういうクルマ、Nゲージサイズで欲しいジャンルの最右翼です。
これはアルトに限らず当時のミラとかレックスでもいえる事ですが。
光山鉄道管理局
HPです。

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前回はマークⅡでしたが今回は当時そのマークⅡを買う金があれば「3~4台は買えた(笑)」バーゲン品みたいなクルマの話です。

大昔、山形に実習に行っていた学生時代、実習地までの足として級友のアルトに便乗させてもらっていた時期があります。
山形~上山の間のバイパスを毎朝通っている間中カーステから流れる薬師丸ひろ子のアルバムを聞きながら開きっぱなしの窓外を流れる緑の山をボーっと観ていた学生時代の私。
そんな事が思い出される一台です。

そのアルトは当時「アルト47万円」とCFでさんざん聞かされたモデルの文字通り47万のグレードで(ステレオは後付けでしたが)エアコンもなければ窓は手動開閉、ドアのキーホールまでが運転席側のみという徹底的に何も無い(おまけに商用車仕様なのでリアシートが死ぬほど狭い)クルマでしたが、その何もなさが却って潔い感じで学生の足にふさわしい(笑)感じの一台でした。
これが出た80年頃はいわゆる「ハイソカー(先日のマークⅡや初代ソアラ等)」も売れていた一方で「クルマに何もついていなくてもとりあえず使えればいい」というニーズが発生し始めた時期です。アルトはまさにそうした空気を先取りして登場した車でした。
何しろ安さを実現するために上述のように装備は徹底的に削られ、それどころか「軽自動車ではフル乗車が少ない」というリサーチからリアシートが無いに等しい「4ナンバー商用車」のみのラインナップと何から何まで割り切って作られた車でもあった訳です。
よく見たら今回のミニカーもキーホールのない助手席ドアがきちんと再現されていて驚きましたが。

こちらの黄色いのはマイナーチェンジ後の後期形。丸ライトから角目に変更されたのが目立ちます。
前期形のどちらかというとあっさりした雰囲気から一転、少し豪華な感じになっています。
当時はこちらの方が良いと感じていたのですが、この後の歴代アルトの大半がそうだった様に前期形のシンプル且つプレーンな雰囲気の方が後になってみると好ましく感じられるのは不思議です。
因みにアルトというクルマ自体は同じボディの「フロンテ」の商用仕様という位置づけでして乗用車としてのフロンテも併売されてはいたのですが売り上げはアルトの方が大きくリード。
ネーミング自体もいつのまにかアルトがフロンテに取って代わってしまいました。今では「5ナンバーのアルト」が当たり前になっています。

それにしてもトミカの世界ではこんな車までミニカーになったのですから全くたいしたものです。
車としてのデザインには華が全くないのですがこういう「かつてはどこにでも居た」こういうクルマ、Nゲージサイズで欲しいジャンルの最右翼です。
これはアルトに限らず当時のミラとかレックスでもいえる事ですが。
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この記事へのコメント
当時は車のエンジンがどれも4バルブDOHC化してきた頃でどの車のリアにはTWIN CAM○○と誇らしげなエンブレムがついていたので友達に「対抗してノンカム0と書いたらどうだろう?」と言ったら「そんなバカな事考えるのはお前だけだ」と呆れられた思い出があります。本当懐かしいです。
当時は1500CCクラスの自動車でもエアコンやパワーステアリングがオプションだった時代です。
実際にマイカーとして使ってみてわかったのは「リヤウィンドウのくもり取り熱線だけは必須だ」ということでした。
でも今でも、そのままで高速道路も走れるんですよねぇ。
最初に買った車が「何もついていない」アルトだったためか、今の車をみるたびに「何でこんなにいっぱい余計なものがついているんだ!」と思ってしまいますw
当時聞いた嘘か本当かわからない話。
「47万円で新車が1台買えるが、ベンツのドア1枚が47万円する」。
あのアルトのリアシートの狭さは物凄い物がありましたね(笑)形の上では4人乗りとはいえ、人を乗せるなど思いもよらぬ狭さではありました(笑)
同時期のシャレードのバンなどはこれより大柄なボディなのに2シーターだったのとは対照的です。
ただ、装備が絶無という事は同時に「後付けで何でも付けられるという事」でもあったのでその意味では楽しめる存在だったかもしれません。ハイソカーとは逆のベクトルでパーソナルカー的ではありました。
尤も、今の軽は悪い意味でハイソカー化している気もしないではないですね。
>「リヤウィンドウのくもり取り熱線だけは必須だ」
これは私も切実に感じる所ですね。外車や商用車などはこれが無かったり性能が悪かったりで高温多湿の日本の気候に適合してない様なのが多かったですし。積雪地ではリアワイパーも欲しい所です。
>今でも、そのままで高速道路も走れるんですよねぇ。
昔の軽は馬力の面ではともかく車体自体がただでさえ軽量でしたし商用仕様は更にそこから装備の分軽くなっているから意外なほど軽快な走りを見せる事が多かったですね。
ただ、ホイールベースの短さから来るピッチングの多さは高速限界付近では結構な恐怖でもあるのですが(汗)
ですから度胸さえあれば(笑)結構なハイペースで山岳地の高速を飛ばせる車だったと思います。
エアコン無、ラジオはAMのみ、窓は手で開ける(もちろんオートロックなんてなし)ミッションはマニュアル・・・
よく考えてみたら今乗っている「消防団の積載車」が未だにそのレベルでした(笑)
平成7年式なのにこの始末です。
ですが今でもこれを運転すると素朴な意味で「運転している実感」があるのも確かですね。