「鉄道模型」と「カーライフ」のはなし・1

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 今回は鉄道模型ファンとクルマの関係のはなしを。

 私の行きつけのショップは一番近いJRの駅から5キロ以上離れたところにあり、電車で行こうものなら駅から2時間は歩かないとたどり着けないロケーションにあります。
 当然買い物に来る客の多くは車で乗り付ける訳ですが、そこの駐車場に並ぶ車は日曜日の昼間に行くと並んでいるクルマの半数以上が県外ナンバーなんて言うのもざらです。
 同様に故郷で聖地扱いされている某ショップでは目の前を東北本線が通っていてEH500の牽引する豪快なコンテナ列車が通過するのを見られるロケーションでありながら最寄りの駅からの距離は現住地のそれ以上に離れていたりします。

 これが秋葉原とか中野とかの駅に近接していて、しかもショップの数自体が多い環境ですと「電車に乗って鉄道模型を買いに来ました」というのもごく自然にできますが、地方や田舎の場合「車に乗って鉄道模型を買いに行く」というのがごく普通の買い物スタイルである訳です。
 よく考えて見ると鉄道模型を買うと言う行為の場合、これはそれなりに不自然な事ではあります(笑)

 昔なら(今はもっとそうですが)「クルマ」というのはある意味鉄道にとっては不倶戴天の仇みたいなもので「真の鉄道ファンたるものクルマに乗って模型を買いに行くとは何事か」みたいになっても不思議ではありません。
 ですが鉄道模型ライフ(爆)にとってマイカーの存在が必要不可欠である事もまた事実ではあります。

 私の狭い交流範囲を見回して見ても鉄道模型をやっている社会人でクルマを持っていない人間は殆ど居ませんし、しかも「クルマなんて走ればいいや」みたいなレベルではなくクルマ選びにも一家言ありそうな車種選択をしている人が意外に多かったりします。
 特にクラブなんかでモジュールを持ち運ぶ事の多い人などは私から見ても見事なクルマ選びをしていると感心する様な方が多いです。
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 上述の交流範囲の中うろおぼえの記憶をひっくり返して見てもレガシィツーリングワゴンに乗っているのが二人以上、アテンザの5ドアとかテラノの4ドアとか、中にはスポーツセダンに「架線注意」のシールを貼っている人とかもいたりします。
 私が今乗っているのは国産のセダンの中で一番ぱっとしない5ナンバー車ですがこれで運転会に行くと肩身が狭い事夥しい気がする位で(笑)
 更にブログ等で交流のある方々のクルマ関連の記事を拝見するとこれが輪を掛けて凄いカーライフを送られている方が多くて仰天させられることもしばしばです。
 
 そこでふと思うのですが「鉄道模型ファン」は案外クルマ選びにも拘りを持っている人種が多いのではないかという事を感じます。
 上述のモジュール運搬の場合一度に大量の設営機材を運ぶ関係もあって容積の大きいミニバンや軽ワンボックスが選ばれる傾向が多いのですが、だからと言って「その為にプロボックスとかNV200を買いました」という話は寡聞にして聞きません。
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 考えてみれば鉄道もクルマも車輪の付いた乗り物ですから趣味・嗜好の中で同じ様に拘られていると言う事は容易に想像できます。
 してみると鉄道模型ファンにとってはマイカーも拘りの対象としてかなり大きな地位を占めてくるようになったと言う事でしょうか。
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 余談ですがこのブログでたびたび触れて来た機関士の親類の方が乗っていたのは今は懐かしいブルーバードの510後期形のセダンでした。
 退職後はC230形のローレル(西部警察で初期の「団長専用車」だった奴です)にずっと乗っておられたのが記憶に残ります。
 こちらの場合、レイアウトやモジュールをやっていませんでしたから当時の世相に合わせてクレバーな車種選択の方が優先したのかもしれません。

 このはなし、少しノッて来たので近いうちに続きを書くつもりです。
光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

Manic
2015年07月24日 07:28
 鉄道と車両方好きな方は割とおられる様でいのうえ・こーいち氏なんか知られていますよね。その氏の書いた中に車の集まりで「天賞堂の○×が」と話しかけられたり鉄道の集まりで「カニ目の調子はいかがですか?自分もエランに乗ってまして」と話しかけられたりと書いていたのを記憶しております。
 自分もやはり車にも興味はあるのですが貧乏故、愛車は中古の携帯空間ですが子供相手のボロレイアウトを運ぶのに重宝しています。
 一方、岩手県は旧川井村の知り合いの所に床も無いUP15を置かせてもらっています。直して乗りたいのですが先立つ物が無く放置状態です。宝くじ買ったら当たらないかなぁ~、と皆様思う事を願っています(苦笑)。
光山市交通局
2015年07月24日 21:47
>Manicさん

 いのうえ氏などは「消防自動車」だけで一冊本が書けるライターなだけに嗜好の幅広さには感服させられます(笑)

 鉄道にしろ自動車にしろ専門誌の場合他の趣味については軽く触れる程度で済まされる事が多いので、いのうえ氏などの例は実は氷山の一角ではないかという気もしています。

 ですがこうした異なる趣味をクロスオーバーさせて語る性質の鉄道趣味とかクルマ趣味の本や評論がもっと読みたいですね。最近の雑誌は妙に狭小なセクショナリズムで嗜好を語る傾向が強いので一種退屈さを感じますし。

 床の無いUP15をお持ちですか。あれは「走らせなくても置物として成立する」気がしますね。以前はうちの畑の隅には床の抜けたスバル360が置いてあったのですがいつのまにか処分されてしまいました(涙)

2015年07月31日 23:32
久しぶりにこちらにコメントさせて頂きます。
鉄道模型と車、なかなか面白い視点ですね。
モジュール輸送や撮り鉄メインですと、車は必須かもしれませんね。
地域特性もあるのかもしれませんが、私は電車のみで困ることが
ありませんでしたので車を所有したことはありませんでした。(少数派?)
でも理由あって、現在初めて車を買おうと検討しています。
ただ、マニアックな選択ではなく街中でよく見る無難な車種を
選ぼうとしているのですが・・・
光山市交通局
2015年08月02日 20:24
> kq2100さん

 遅くなりましたが、コメントありがとうございます。

 公共交通機関が発達している都市部ではマイカーの私有自体必然性が薄いのでkqさんのケースが珍しいというわけではないと思います。

 私の知り合いでも23区内に居住していた何人かは車を持っていないケースが圧倒的でした(車より趣味性の強いバイクを持っている人は多かったですが)

>街中でよく見る無難な車種~
 最近の売れ筋の国産車は道具としての機能性で明らかな欠点が少ないので無難に見える選択肢でも(趣味性を別にすれば)後悔する事は少ない気がします。

 それでも車は買う前の選定の段階が一番楽しいですね(笑)