あのころの「プレイモデル」を懐かしむ

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 毎年梅雨明け以後は私自身が汗っかきな所に持ってきて、夏バテでやる気が失われやすく特にレイアウト関連の工作が殆どストップしてしまう時期に当たります。
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 だからという訳ではあるのですが(汗)「台所の隅っこでもできる」Nの車両の改造や加工がここ数年の夏休み工作になっています。
 古くは切り継ぎによるワサフ8000とかEH10のショーティ化、16番C58のレストアなんかがそれに当たりますが今年もそういう工作で夏を過ごしそうです。

 幸い、今回は先日お話した「KATOの20系」の余剰があるので材料に事欠きませんし。


 さて、そうした工作をやるにあたって最近参考にしているのがTMSの別冊(だった)「プレイモデル」の古い奴です。
 特に今回は79年冬の第2号がかなり役に立ちそうです。
 それにしても凄い表紙です。最近は専門誌でもこういう遊び心あふれるものは見ませんね。

 その「プレイモデル」を読んでいて思った事から。
 この号が出ていた時期はNゲージの製品が充実し始めていたとはいえ、16番に比べるとその種類は少なく、勢い既存の製品を改造・加工して別形式を生みださざるを得ませんでした。
 もちろんプロトタイプ通りの細密モデルなどは望みようがないですしあくまで雰囲気重視のモデルづくりという事になります。
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 この第3号などは歴代のプレイモデルの中でも特に切り継ぎ改造の比率が高く、それによって生み出される新形式(中には賞味期限が異様に短い物もあるのですが)のバラエティの多さは読むだけでもワクワクさせられるものです。
 クハ181とサロ181を組み合わせてクロハ181を、ナハネフ23とナハフ20を組み合わせてナハネフ22とナハフ21を、という位なら誰でも思いつくのですが
 クハ153の前面を大改修してキハ28を作る、キハ20の前面とナハフ11の側面を組み合わせてキハ55を、クモユニ74の前面を加工してナハフ11の側面との組み合わせでクハ72を、スハ43系の側面にオリジナルの前面で80系初期型となると正にアイデア勝負の様相となります。
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 極めつけが「TOMIXのキハ02を切りついでボンネットバスを作る」
 今ではNのボンネットバスなどはバスコレでいくらでも入手できるのですから隔世の感です。
 
 上述のように完全な実物準拠ではありませんから、粗を突っ込む気になればいくらでも突っ込めると思うのですがこれを読んでいるとそうした窮屈な論が吹き飛ばされてしまう様な解放感と自由さを感じるのです。
 モデラーの才覚とセンス、アイデアで予想もしなかった新形式が生み出されるパズルの様な楽しみというのはこの当時のNゲージならではだったのではないでしょうか。
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 勿論今では上述の形式はほぼ全てが完成品で買えますから「なければ作る」というノリでこういう工作をやろうとする人はいないと思います。
 ですが今回の様に「作るために作る」「楽しむために作る、或いは当時の熱気を追体験するノリで工作する」というならこういうのもおおいにアリだと思います。

 今はある意味、お金さえあればどんなマイナーな形式でも買えたりオーダーメイドで入手する事すらできるようになっています。
 それはそれで悪いとは思わないのですが、例え完成品があってもそれを承知で「作る事それ自体にプライオリティを求める」方向性がもっとあっても良いのではないでしょうか。
 
 とはいえ、例えば今のブラス16番の様に「キットは高い、完成品はもっともっと高い」となるとそういう論自体が悔し紛れにしか聞こえないかもしれませんが。
光山鉄道管理局
 HPです。

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