日本型Nゲージの50年と思い出から・クモユニ74編
昭和39年版の「模型と工作・鉄道模型ガイドブック」から50年前の16番モデル工作とそれ以降のNモデルの思い出を語るある意味支離滅裂な企画(汗)です。

今回はクモユニ74から
「国鉄型の荷物電車」と言うジャンルは、私の故郷に存在しないので当時の私にとっては「都会の象徴」のひとつとしてあこがれの存在でした。
殊にクモユニ74は103系を思わせる切妻ボディにノーシルノーヘッダのすっきりした側面、顔の個性を引き立てるでかい2灯のヘッドライトと相俟って今でも好きな電車のひとつです。

本書の16番の製作記事は以前紹介した103系やキハ35も書いておられる西村正二氏のものです。
氏の製作する電車はディテーリングよりも全体の印象重視のスカッとした造形が特徴で当時の新型電車などはそうした氏の資質によく似合った素材が多かった様に思います。
そこまでは良いのですがこのクモユニ74に限って言えば氏が「湘南色が好きでない」と言う理由から車体が赤一色で塗られており、製作法に掲載の写真もその色になっています。
(白黒印刷ですから「限りなく黒に近い灰色」と言う見え方ですが)
実はこの赤も「筆者が愛用している煙草の箱の色」なんだそうであの頃はこういう自由な発想の記事が模型と工作に限らずTMSなんかでも結構見られました。

ですが当時これを読んでいた私は漢字なんか読めない幼児でしたから(笑)その辺りの事情が分からず「クモユニ74はこういう色の電車だ」と長い事思いこまされていましたから結構罪作りな記事でもあります。
それを別にすれば作例のクモユニは作者の狙い通りにすっきりした造形の中に実車の印象をよく捉えたモデルに仕上がっていました。
さて、Nでのクモユニ74ですが製品化は80年代の初め頃GMのキット形式でリリースされたのが最初だったと思います。後にKATOやマイクロからも完成品がリリースされましたがそこまで行くのには本書が出てから少なくとも20年以上は掛かったのではないでしょうか。

ですが私にとってのクモユニ74は3,4年前に自作した「ペーパー車体モデル」として記憶に残ります(笑)
本書の登場から10年近く経った1972年に科学教材社から出た「Nゲージ」の車両製作法の中にこのクモユニ74が載っていました。
しかもビギナーにも優しい「カラーの型紙を組み立ててKATOの103系の足回りと組み合わせる」と言う親切設計(笑)

それならすぐにでも作ればいい物を当時は「一度失敗したら同じ本を買い直さなければならない」という強迫観念から中々手を出せず30年以上そのままになっていたという代物でした。
最近になってカラーコピーと言う文明の利器の登場によって「何度でも失敗できる」様になったため最近になってようやく製作されました。
実際、このメリットは大きくいちおう物になるまで2、3回作り直しましたが(大恥)

それでも「Nゲージ」での掲載から30年、本書の登場からだと何と45年ぶりになってうちのレイアウトに初めてクモユニ74を入線させる事が出来たのですから感慨もひとしおです。
光山鉄道管理局
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「国鉄型の荷物電車」と言うジャンルは、私の故郷に存在しないので当時の私にとっては「都会の象徴」のひとつとしてあこがれの存在でした。
殊にクモユニ74は103系を思わせる切妻ボディにノーシルノーヘッダのすっきりした側面、顔の個性を引き立てるでかい2灯のヘッドライトと相俟って今でも好きな電車のひとつです。

本書の16番の製作記事は以前紹介した103系やキハ35も書いておられる西村正二氏のものです。
氏の製作する電車はディテーリングよりも全体の印象重視のスカッとした造形が特徴で当時の新型電車などはそうした氏の資質によく似合った素材が多かった様に思います。
そこまでは良いのですがこのクモユニ74に限って言えば氏が「湘南色が好きでない」と言う理由から車体が赤一色で塗られており、製作法に掲載の写真もその色になっています。
(白黒印刷ですから「限りなく黒に近い灰色」と言う見え方ですが)
実はこの赤も「筆者が愛用している煙草の箱の色」なんだそうであの頃はこういう自由な発想の記事が模型と工作に限らずTMSなんかでも結構見られました。

ですが当時これを読んでいた私は漢字なんか読めない幼児でしたから(笑)その辺りの事情が分からず「クモユニ74はこういう色の電車だ」と長い事思いこまされていましたから結構罪作りな記事でもあります。
それを別にすれば作例のクモユニは作者の狙い通りにすっきりした造形の中に実車の印象をよく捉えたモデルに仕上がっていました。
さて、Nでのクモユニ74ですが製品化は80年代の初め頃GMのキット形式でリリースされたのが最初だったと思います。後にKATOやマイクロからも完成品がリリースされましたがそこまで行くのには本書が出てから少なくとも20年以上は掛かったのではないでしょうか。

ですが私にとってのクモユニ74は3,4年前に自作した「ペーパー車体モデル」として記憶に残ります(笑)
本書の登場から10年近く経った1972年に科学教材社から出た「Nゲージ」の車両製作法の中にこのクモユニ74が載っていました。
しかもビギナーにも優しい「カラーの型紙を組み立ててKATOの103系の足回りと組み合わせる」と言う親切設計(笑)

それならすぐにでも作ればいい物を当時は「一度失敗したら同じ本を買い直さなければならない」という強迫観念から中々手を出せず30年以上そのままになっていたという代物でした。
最近になってカラーコピーと言う文明の利器の登場によって「何度でも失敗できる」様になったため最近になってようやく製作されました。
実際、このメリットは大きくいちおう物になるまで2、3回作り直しましたが(大恥)

それでも「Nゲージ」での掲載から30年、本書の登場からだと何と45年ぶりになってうちのレイアウトに初めてクモユニ74を入線させる事が出来たのですから感慨もひとしおです。
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この記事へのコメント
この調子でやはり過去のKATOのカタログに載っていたD52やC59も‥(以下略)
コメントありがとうございます。
D52とD62は昭和50年頃のカタログから延々予定品のままですね。
(それどころかカタログ落ち)
あの頃D52よりも難しそうに見えたDD13やEF57が意外に早く製品化できたのですからそろそろKATOさんも考えてほしい物です。
(そう言えばクロハ181もずいぶん待たされました)
マイクロも中村も出来が今ひとつでしたしワールドは高すぎて手が出ません。