鉄コレの台車枠に思ったこと
今回の話には少なからず私の主観が入っています。読む人によっては気に障る向きもあるかもしれませんがご勘弁を。

先日お話した鉄コレの相鉄5000系の動力化に関連して。
このモデルは発売の段階では既存ユニットによる動力化は考慮されておらず、普通の鉄コレなら必ず付いてくる専用の台車枠がありません。
他のユーザーのレポートをみると大概の場合、T車の動力台車枠をカットして貼り付けるというやり方で対処して居るようです。
ですがこのやり方を私がやった場合、きれいに裏面を削るのが意外に難しい上に台車に貼り付ける際に曲がりやすいのが難でした。
そこで自分の不器用さと相談のうえ、動力ユニット付属の台車枠を転用する事にしました。
TM-06Rについてくる台車枠は3種類。

車体とのデザイン上のマッチングを考えてその中からアルストム台車のそれを転用します。
実際装着させてみるとマッチングは当然良好ですし、手間もかかりません。
それどころか正調の台車を装着したT車よりも見た目の安定感が向上している印象なのです。
むしろ実車準拠の台車枠は見た目に華奢でスカート込みで重量感を感じさせるボディとのミスマッチすら感じました。
そこに気がついてふと思った事。

これまで鉄コレに限らず組みたてモデルを作る時、闇雲に「実車と同じ台車又は台車枠を使う」事に拘り過ぎていた気がするのです。
まあ「欲しい台車がなく他の製品などで代用する」なんて言うのは模型的には(たぶん)論外なのですが、一方で「このデザインの車体にはこういう台車の方が軽快に見える」とか「この台車枠を使う方が実車より安定感がある」という発想で台車を選んだ事が殆ど無かったのは我ながら意外でした。
これなどは例えるなら「今日着て行くこの服にはこの靴が似合う」というファッションコーディネートのそれに近い感覚とでも言いますか。
或いはクルマのドレスアップで「ホイルを自分の感性で選ぶ」と言う感覚でもあります。
実物に準拠する事に殊更縛られている感のある鉄道模型ではこういうのは殆ど聞きません。
(それはいわゆる「フリーモデル」への理解の極端なほどの少なさとも関連しているのかもしれないですが)
ですが車とかファッションとか、あるいはガンプラやミニ四駆辺りでもごく自然に行なわれている「自分の感性を基にしたコーディネイト」は鉄道模型の世界でももっと取り入れられても良いと思います。
(オーディオコンポの様に選ぶべき要素の組み合わせの自由度が大きすぎて一ユーザーの感性だけでは収拾がつかなくなっている物もあるにはあるのですが)
幸か不幸か鉄コレの動力ユニットの場合大概複数の台車枠が付属している事が多いですし、鉄コレ自体専用の台車枠が付いています。
ユニットの軸距が適合する範囲で気に入ったデザインの台車枠をあえて選んでみるというのも意外と面白いものではないでしょうか。
但し、それを実行するにはユーザー側の知識やセンスが試されるので別の意味では怖い物でもあると思いますが。
光山鉄道管理局
HPです。

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先日お話した鉄コレの相鉄5000系の動力化に関連して。
このモデルは発売の段階では既存ユニットによる動力化は考慮されておらず、普通の鉄コレなら必ず付いてくる専用の台車枠がありません。
他のユーザーのレポートをみると大概の場合、T車の動力台車枠をカットして貼り付けるというやり方で対処して居るようです。
ですがこのやり方を私がやった場合、きれいに裏面を削るのが意外に難しい上に台車に貼り付ける際に曲がりやすいのが難でした。
そこで自分の不器用さと相談のうえ、動力ユニット付属の台車枠を転用する事にしました。
TM-06Rについてくる台車枠は3種類。

車体とのデザイン上のマッチングを考えてその中からアルストム台車のそれを転用します。
実際装着させてみるとマッチングは当然良好ですし、手間もかかりません。
それどころか正調の台車を装着したT車よりも見た目の安定感が向上している印象なのです。
むしろ実車準拠の台車枠は見た目に華奢でスカート込みで重量感を感じさせるボディとのミスマッチすら感じました。
そこに気がついてふと思った事。

これまで鉄コレに限らず組みたてモデルを作る時、闇雲に「実車と同じ台車又は台車枠を使う」事に拘り過ぎていた気がするのです。
まあ「欲しい台車がなく他の製品などで代用する」なんて言うのは模型的には(たぶん)論外なのですが、一方で「このデザインの車体にはこういう台車の方が軽快に見える」とか「この台車枠を使う方が実車より安定感がある」という発想で台車を選んだ事が殆ど無かったのは我ながら意外でした。
これなどは例えるなら「今日着て行くこの服にはこの靴が似合う」というファッションコーディネートのそれに近い感覚とでも言いますか。
或いはクルマのドレスアップで「ホイルを自分の感性で選ぶ」と言う感覚でもあります。
実物に準拠する事に殊更縛られている感のある鉄道模型ではこういうのは殆ど聞きません。
(それはいわゆる「フリーモデル」への理解の極端なほどの少なさとも関連しているのかもしれないですが)
ですが車とかファッションとか、あるいはガンプラやミニ四駆辺りでもごく自然に行なわれている「自分の感性を基にしたコーディネイト」は鉄道模型の世界でももっと取り入れられても良いと思います。
(オーディオコンポの様に選ぶべき要素の組み合わせの自由度が大きすぎて一ユーザーの感性だけでは収拾がつかなくなっている物もあるにはあるのですが)
幸か不幸か鉄コレの動力ユニットの場合大概複数の台車枠が付属している事が多いですし、鉄コレ自体専用の台車枠が付いています。
ユニットの軸距が適合する範囲で気に入ったデザインの台車枠をあえて選んでみるというのも意外と面白いものではないでしょうか。
但し、それを実行するにはユーザー側の知識やセンスが試されるので別の意味では怖い物でもあると思いますが。
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この記事へのコメント
仰るとおりですよ
しかし変な原理主義がまかり通っている(そういう事を殊更大声で言っている××が多数見受けられます)からいけないんですよ
モールドがおかしい
パーツが違う
サードパーティーのパーツ使って工作すればいいだけの話
自分の頭使ってやれば良いだけという理解が全くできない
(無意味に論えば品質向上すると勘違いしている××が多すぎです
まるで仙台の地下鉄でICが使えずdisった某と同じ思考力)
とにかく自ら能動的に動けるスキルを持っている人間が減った
また情報収集するアンテナを高くして自ら行動するスキルもなくなったわけですよ
全部他人任せ…
さすがに実車とは全く違う台車を付けることはありませんが、形が似ていればOKということにしています。
パンタも形が似ていればOKです。
例えば鉄コレの私鉄電車だと、パンタはPG16が指定されている車種が多いですが、PS16やPT42を載せる時もあります。
台車にせよ、パンタにせよ、走らせたら解りませんからね。
あんまり神経質にならなくても良いと思います。
模型に普通に興味のない人に説明するとします。
「この模型は、台車、つまり車輪のついている部品まで、本物そっくりに再現してあるんですよ」
「この模型は、台車、つまり車輪のついている部品まで本物そっくりにすると、かえってカッコ悪いので、よりこの車体に似合う台車を吟味して取り付けてあるんですよ」
どっちの方が「あぁ。。。。この人はこだわっている人なんだな」と思うでしょうか。
つまりはそういうことだと思います。こっちの台車のほうがよく似合う、という発想そのものが、病が深い。。。いやいや、趣味として高尚なのでしょう(笑
熱気のこもったコメントありがとうございます。
台車ひとつとってもそれぞれの拘りのベクトルが見えると結構面白いと思います。
物が台車なだけに普通の人への訴求力は薄いですが、こと鉄道趣味の場合、台車選びにも自分の感性を反映させられる方向があってもいいかなと思います。
どんな趣味でもそうなのですが、情報量・知識量の多さを趣味性の高さと混同する傾向は多いですね。
昔は「本の虫」今は「ネット依存」と時代によって媒体は違え本質的な所はあまり変わっていない気がします。
知識や情報はただ右から左に垂れ流すのではなくそれをどう自分の感性とすり合わせてゆくかが大事なのかもしれませんね。
その昔、KATOの客車用台車がTR11とTR47しかなかった頃は20系にオハ31の台車を履かせてもあまり気にしなかったのですが(笑)
台車もこれだけ色々な種類があると履き替えの愉しみも結構面白いかなと言うのが今回のブログのきっかけでした。
同じ事はパンタにも言えますが。
全く深い病だと思います(笑)
ただ、最近の風潮として「実物と同じだから拘りが深い」だけと言うのも何か味気ない気がしまして(笑)
それに自分の感性を優先させるというのはそれを普通の人に伝えられるか否かと言う点で非常に難しく、怖い物でもあります。
この辺り、模型というよりアートに近い感覚かもしれませんね。
最近はテレビでも某俳優が台車マニアを公言して仰天させられています。
いつも楽しく拝見しております。
いきなりのコメントで失礼しますが、相鉄5000系の台車枠はTM10に付属している叡山電鉄デオ300系のモノが使えます。
本来は別物のようですが、鉄コレの台車枠を見る限り同一のモノだと思います。
ワタクシもそれを使い動力化しました。
コメントと情報ありがとうございます。
鉄コレゆえに台車枠の交換は非常に容易ですからこれまた台車枠すらも「その日の気分で実物通りにも、また自分の好きなデザインの台車枠にもとっかえが利く」というメリットが大きいですね。
但し軸距が合っていないとうまく走らない事がありますがそこも含めて知識とセンスが要求されそうですが。