16番の中古パワーパックのはなし

 最近上京すると何故か出物に当たるジャンルという物があります。
 現住地とか故郷とかのショップではなかなか買えないジャンルだったりするとそれなりにお得感もありますし図体の割には案外安価だったりして財布の負担も大きくないのが有難いです。
 但し、異様にかさばるという問題点もありますが。

 それは何かというと16番・HOスケールのレイアウト関連用品です。
 今回はそれに関連した題材で。

 今年の初め、カツミの111系を入手した折、手持ちのNゲージ用パワーパックでまともに走れなかった話をしました。
 その折に頂いたコメントの中にNと16番では起動電圧が違うので容量が大きくても使えないのではないかという意味の物がありまして、それなら16番用パックも欲しいと思っていました。

 とはいえこれがまた見つからない。
 Nだったらそこいらの中古ショップでも観るのですが16番用となると中古新品を問わず田舎ではまず見ないと言って良い位です。
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 ですから秋葉のショップでカツミの中古パックを見つけられたのは渡りに船でした。
 但し容量の方が感心しませんし、動作チェックもされていませんが。

 ですので今回はあくまでパック本体の外見的印象の話になります。
 まず懐かしいのはパック全体の印象。

 表面を縮緬処理された金属パネルで覆われた外装は重厚そのもの。
 「これはオモチャではない。模型だ」という主張が前面に感じられます。
 前後進をレバーで操作し速力はレオスタット操作という所はまさに70年代の鉄道模型の文法です。

 ついでに真っ赤な電源ランプもLEDではない、豆電球式でノスタルジック感は感じられます。
 ただ、物が古いだけにブレーカの類はありそうにないのでショートには十二分な注意が必要と思いますが。
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 後に出て来るNゲージのパワーパックとは明らかに違うノリなのがお分かり頂けるでしょうか。
 今でも例えば天賞堂で売られている16番用パックなんかにこのパックの雰囲気が引き継がれている気もします。

 聞く所では今後旧製品のパワーパックが中古屋に並ぶことは無くなるそうなので今回がぎりぎりのタイミングではあります。

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