中村精密のC57を復活させる


DSCN8556.jpg
 先日紹介した中村精密C57の話のその後です。

 前回でモーターに接続されたリード線が片方外れていた事をお話ししましたが、あの後パーツ屋でリード線を購入。併せて1・2ミリ径の釘も買い込みました。
 元のリード線はかなり固くなっていたので無理につなぎ直すより新しい線に交換した方が速そうという判断DSCN8558.jpgからです。

 帰宅後、動力車であるテンダーからモーターを外しリード線を付け替えます。
 余談ですが中村の蒸機の場合、動力テンダーとモーターはマイナスねじ二本で繋がっているだけなので時計ドライバがあればKATOやTOMIXのそれより割と楽に外せます。
 取り付けも同様でねじの小さささえ気を付ければ問題ありません。

 外したモータに通電するときっちり回り出しましたから、これで問題が通電にあったのは間違いないようです。
 早速リード線をはんだ付け、機関車につなぎ直します。
 こちらも集電パーツがプラバンに金属の接点パーツが嵌ったような構造でこれまたねじで固定されていたので意外に楽でした。
 ただしシャシばかりか機関車のボディもダイカストなので接点部が接触すると一発でショートするの要注意です(ねじ止めという事でパーツ自体が固定時にずれやすく、それが接触を招いているようです)
DSCN8559.jpg
 ねじ曲がっていた機関車とテンダーを繋ぐドローバーはやっとこで修正。
 折損していたテンダ側のポッチは上述の釘で代用しました。ダイカストパーツはきれいに根元から折れていたのでその跡に逆さにした釘を瞬着で固定しています。

 ここまででレールに乗せて通電。
 モータは廻り始めましたがまだがたがたする走りで実用には程遠い状態です。

 ところが真横からよく見ると機関車の動輪にある集電板から盛大に火花が散っているのを発見。ガタつきの原因は集電不良の要素も大きい様です。
 再度接点を清掃、機関車の車輪には集電補助剤のROCOを塗布しました。

 更にテンダーのギア部にはセラグリス(ギアが金属とプラの併用のため)を注入。
DSCN8557.jpg
 再度通電したところ見違えるようなスムーズな走りになったのには驚きました。
 もちろん火花も出ていませんし、これまでに入線させてきた中村の蒸機の中でもかなり好い方の走りとなりました。

 ここまでで私の腕で二時間弱。腕のいい人なら30分以内でできるでしょう。

 購入直後はどうなる事かと思いますが予想以上の走りになりました。
 購入時不動品ジャンクという事で2000円でしたから走ってくれさえすれば上出来といえます。

 何より動力のレストアで2時間近く楽しませてくれましたから(なんて歪んだ楽しみ方なんだ汗)

 ただ、このC57、30年以上前のモデルなだけに最近のTOMIXやKATOのそれとは比較できる造形ではありません。
 真横から見るとキャブがやや垂れ下がったように見えますし、エッチング主体のパイピングも今の目で見ると「一枚の板から切り出した」感満点です。
 ただ、サイズは当時としては珍しい150分の1なので大きさの点での違和感は最小限です。
光山鉄道管理局
 HPです。

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