日本型Nゲージの50年と思い出から・クモハ52編

  昭和39年版の「模型と工作・鉄道模型ガイドブック」から50年前の16番モデル工作とそれ以降のNモデルの思い出を語るある意味支離滅裂な企画(汗)です。
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 今回は流線型電車のクモハ52系を取り上げます。

 この本を絵本代わりに育った私にとってはクモハ52自体がこの本で初めてまみえたという存在でした。
 あの頃は電車と言うと「切妻でお面の中央に貫通扉と幌のあるのが当たり前」と思っていましたから新幹線やこだま型でもないのに前面がスラントした電車と言うのはかなりカッコよく見えたものです。

 しかもそのカッコ良い電車が自分の生まれる何十年も前のデビューで、現在ではローカル線の普通列車になっているというのは二重の衝撃でもありました(笑)

 そのクモハ52ですが上述の通り当時は飯田線に活躍の舞台を移してはいたもののそろそろ115系なんかとバトンタッチがささやかれていた時期でした。その意味では「懐かしの電車」「去りゆく老兵」という後の字蒸気機関車に近いステイタスだったと思います。
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 16番の工作記事もその特徴的な前面の表現にかなりのスペースを割いています。
 又作例のクモハは白黒写真ながらトーンの違いから横須賀色を想定していたと思いますが、同じ記事の実車の写真では妙にくすんだカラーリングに見え、作例とイメージが違うのが不思議に思えたものです。
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 このカラーリングが飯田線特有の「オレンジとブルー」と言う組み合わせであった事を知るのはそれから大分経ってからです。
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 その52系ですがNゲージで最初の製品化はGMのキットからです。
 GMのキットはそれまで客車も電車も切妻か半流線形の先頭部を持つものばかりでこれほど思い切った先頭部を持つ物はありませんでしたから登場自体結構衝撃的なものがありました。
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 157系や西武レッドアローと異なり競合製品がしばらく出なかった事もあってその後しばらくGMの天下が続きます。

 その状況が変わり始めたのはここ10年位でしょうか。
 マイクロエースが完成品のセットを登場させ、しばらく間をおいて鉄コレでも安価なモデルがリリース。
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 ついには最近になって真打ともいえるKATOのモハ52系が登場するに至りました。

 KATOの製品はかなり出来が良いようですが、GMを含む先行他社の製品を既に買ってしまった身としては結構つらい物があります。
 それにしても同一形式の旧国でありながら完成品を筆頭にキットやら安価な鉄コレまでチョイス出来るという意味では52系はNゲージは勿論鉄道模型全体を通して見てもかなりのワイドバリエーションを持つ稀有な形式と言えます。
光山鉄道管理局
 HPです。

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この記事へのコメント

レサレサ
2015年09月17日 19:29
自分はこう言うレトロな多窓流線型車両が好きです。
(新幹線のように実際の空気抵抗削減の奴はそうでもないのに)

気動車でも戦後組より、こういう窓が何枚もある半円形の戦前のキハ41000とかの方がモダンな気がするんですよねぇ…キハ42000の模型は鉄コレに出ないものか…出たら箱買いしたいのに。
光山市交通局
2015年09月17日 21:17
>レサレサさん

 私もこの頃の流線形には惹かれますね。空力だけしか考えないでいるとどれも「走る飛行機」になってしまいますが、あの頃は空力自体が未知の領域でしたからデザインの勢いだけで作った様な所が好きだったりします(笑)

>キハ42000の模型は鉄コレに出ないものか…出たら箱買い~
 実は私もそうです(笑)
 と言いますか、鉄コレのキハ07系列は遅かれ早かれ必ず出るのではないかと見ているのですが…