Nゲージ「夢屋のEF63」に驚く・1
今回は先日入手した「夢屋のEF63」から

これはTOMIXが碓氷峠ブームにあやかってEF63を製品化する直前位のタイミングでリリースしたブラスキットの機関車です。
聞く所ではNゲージのキットだからという妥協なしに16番のバラキットそのまんまの内容で上級モデラー向けとして出したモデルだそうです。

ですから完成作例自体実物を殆ど目にしませんでしたし、ましてや「塗装済み」の完成品などを実際に手にするのも今回が初めてです。
(16番モデラーの多くは塗装しない真鍮地肌の状態を持って理想とするケースが多い)
これは私見ですがこのEF63、キットとしての数は多いかもしれませんが、多くは未組み立てで死蔵されている気がしますし、作られても途中で放置されている物もこれまた多そうな気もします。
更に「完成させても塗装しないケース」も計算に入れると塗装まで持って行った組み立て品は本当に少ないと思います。
事によるとこれを入れても両手の指の数で足りるのではないかと(まさかとは思いますが)
前述の通りこのキットが出てからTOMIXやKATOからプラ量産品のモデルがリリースされていますから以後は「EF63だから」という理由から購入したユーザーは殆ど無かったと思います。
それだけにモデルとしてはかなり貴重な代物の様な気がします。
私自身最初このモデルを見た時に「ちょっと変な質感のTOMIX製品」とまず思った位です。

このモデルの驚くべき所はそこまでにとどまりません。
16番バラキットでは当たり前の「動力もゼロから作る」という構成上、動力自体がNゲージのノリとは異なるのです。
車体を裏返して見た印象は40年前の16番機関車モデルそのまんま。
大きさを間違えたのではないかとすら思える位です。
ただ、そういう構造のせいもあってか走行性は全く褒められた物ではありませんでした。
通電して上から押さえればどうにか走行するのですが全体に粘着力が不足して空転しやすく、レールのちょっとした凹凸にもかなり神経質。
これを作ったユーザーはモデラーとしてはかなりのレベルの方と推察されるのですが、それでも安定した性能の動力系をゼロから作るというのが如何に大変かというのを窺い知ることができます。



Nゲージのマッスでこれだけ細かいパーツをハンダ付けで取り付けるのはかなりの手間と根性を要すると思いますが塗装前にそれらの殆どを済ませていただけでも私などからすれば称賛ものです。

ですがそのせいか、パッケージの箱の底に台車パーツを中心にかなりのパーツが外れておっこっていたのにも驚きました。
車体の造形は上述の様にブラス特有の質感に加えて16番的なディテーリングは施されているのでKATOやTOMIXとは異質な存在感があります。
ここだけでも個人的には十分惚れこめる中身と思いますし、もし今後レイアウト上でこれを走らせるにしてもこの点は生かしたい所です。
光山鉄道管理局
HPです。

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聞く所ではNゲージのキットだからという妥協なしに16番のバラキットそのまんまの内容で上級モデラー向けとして出したモデルだそうです。

ですから完成作例自体実物を殆ど目にしませんでしたし、ましてや「塗装済み」の完成品などを実際に手にするのも今回が初めてです。
(16番モデラーの多くは塗装しない真鍮地肌の状態を持って理想とするケースが多い)
これは私見ですがこのEF63、キットとしての数は多いかもしれませんが、多くは未組み立てで死蔵されている気がしますし、作られても途中で放置されている物もこれまた多そうな気もします。
更に「完成させても塗装しないケース」も計算に入れると塗装まで持って行った組み立て品は本当に少ないと思います。
事によるとこれを入れても両手の指の数で足りるのではないかと(まさかとは思いますが)
前述の通りこのキットが出てからTOMIXやKATOからプラ量産品のモデルがリリースされていますから以後は「EF63だから」という理由から購入したユーザーは殆ど無かったと思います。
それだけにモデルとしてはかなり貴重な代物の様な気がします。
私自身最初このモデルを見た時に「ちょっと変な質感のTOMIX製品」とまず思った位です。

このモデルの驚くべき所はそこまでにとどまりません。
16番バラキットでは当たり前の「動力もゼロから作る」という構成上、動力自体がNゲージのノリとは異なるのです。
車体を裏返して見た印象は40年前の16番機関車モデルそのまんま。
大きさを間違えたのではないかとすら思える位です。
ただ、そういう構造のせいもあってか走行性は全く褒められた物ではありませんでした。
通電して上から押さえればどうにか走行するのですが全体に粘着力が不足して空転しやすく、レールのちょっとした凹凸にもかなり神経質。
これを作ったユーザーはモデラーとしてはかなりのレベルの方と推察されるのですが、それでも安定した性能の動力系をゼロから作るというのが如何に大変かというのを窺い知ることができます。



Nゲージのマッスでこれだけ細かいパーツをハンダ付けで取り付けるのはかなりの手間と根性を要すると思いますが塗装前にそれらの殆どを済ませていただけでも私などからすれば称賛ものです。

ですがそのせいか、パッケージの箱の底に台車パーツを中心にかなりのパーツが外れておっこっていたのにも驚きました。
車体の造形は上述の様にブラス特有の質感に加えて16番的なディテーリングは施されているのでKATOやTOMIXとは異質な存在感があります。
ここだけでも個人的には十分惚れこめる中身と思いますし、もし今後レイアウト上でこれを走らせるにしてもこの点は生かしたい所です。
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この記事へのコメント
腕も無いのに貧弱な半田コテを駆使して組立ました。
確かモーターが真中に有り両軸駆動だったかな?
前面の窓枠が設計ミスで傾斜が無かったので必死に加工したけど返ってみすぼらしくなりました(笑)
暫くは走っていたのですが、集電トラブルが解決出来ずお蔵入り、トミックスが怒涛の63シリーズを発売した頃に私の手元を離れて行きました(T_T)
何故か同じ夢屋のED12はブックケースの中で静かに眠っています。
確かに完成品は珍しいですね。
未組み立ての状態でも見掛けたことは殆どありません。
動力の調子がイマイチとのことですが、ならばカトーまたはトミックスのEF63と組ませて走らせてみては如何でしょうか?
幸いEF63は重連が基本の機関車ですし。
トミックスは碓氷峠末期にEF63をバリエーション違いで次々とリリースするので、碓氷峠だけに「あさましい」なと、よく思ってました。
あれを組み立てられたとは凄いですね(驚)
前面の窓枠、私も最初は製作者のミスかと思っていたのですがメーカー側のミスだったようですね。
動力系を見ると構造自体がやっぱり16番動力の縮小みたいな雰囲気で正直驚きました。これをNでやるのは作る方もかなり大変だったと思います。
既存のNの動力は一見単純な様で実際はかなり繊細な調整が必要だったりしますから、複雑な機構を取り入れる(しかもモデラーの工作力に依存する)のはある意味無茶な感じもします。
今回のEF63、色々と考えさせられる所もありましたので間をおいてあと2,3回引っ張ってみようと思っています。
その折はよろしくお願いします。
私も実はキット状態を見た事が無かったりします(汗)
KATO、TOMIXとの組み合わせは私も考えたのですが実はこの63、それをやるには致命的な弱点があり実現は難しそうです。
とりあえず今は「曲がりなりにも走る」事自体で満足せざるを得ないのではないかと言う所ですね。
ですがこの63を模型として見た場合、かなり独創的で魅力のあるモデルである事も確かです。