最古のNゲージ10系客車・CABのナハフ10のはなし
先日お話した10系客車の話の続きです
まず、この箱をご覧ください。
まるで日本茶かお線香でも入っていそうな緑の紙箱(そういえば昔の中村の蒸機の箱もそんな感じですが)
実はこれの中身はNゲージの客車です。
それもトミーナインスケールより早くNゲージに参入した幻のメーカーの手になる「ブラスボディのナハフ10」だったりします。
これを見つけたのは東京のとある中古屋さんですがそこの店員さんも素性についてはよく知らない様子でした。
それも無理ない話で、このモデルの存在を知っているのは余程年季の入ったNゲージャーか「鉄道模型考古学」の熱心な読者のどちらかでしょう。
そのせいもあってか最近は骨董的価値で無闇なプレミアの付く事が増えたこの手のモデルとしては珍しく1000円で買う事が出来ました。
私自身、当時のTMSの広告を見てその存在を知ったくらいですから。
当然実物を手に取るのも初めてです。
「当時」と書きましたがこのモデルがリリースされたのは昭和47年。
Nゲージで他に客車と言えば関水金属の20系とオハ31系しかなかった頃ですし、同時期の模型とラジオの別冊でこれと同じ10系客車のペーパーの自作法の記事が載っていた位です。
メーカーは「CAB」という後にも先にも聞いた事のないメーカーですが16番の世界では鉄道模型社の下請けだか卸部門だかをやっていた所だそうでNの10系を出したのち消滅したらしいと聞いています。
(モデル自体は後にHOWAという別メーカーに在庫処理みたいな形で引き継がれました。これも当時のTMSの広告で知った事です)
当時の記事に沿ってお話しするとこのモデルナロ10やオハ10などとともに登場したそうですが製品は「金属製の車体だけ」台車は関水の20系用のTR55で代用するものでした。
肝心のモデルの話しに戻ると、製品は点灯式のテールランプもインテリアもなし。当時の16番客車モデルをそのまんまNに縮小したと言うノリです。
車体と床板もねじ止めで繋がっている位ですし。
ですが以前紹介したエンドウの24系と同様、ブラスボディ特有の質感と窓のぬけの良さにはやはり惹かれる物があります。
言い忘れましたがこのモデルは床下機器までもがブラス製で特に水タンクの表現は現行のプラ製品よりもいいシルエットをしています。
ただ、私がこれを買うからには当然「編成に混ぜ込んで使う」事をまず考えますが、台車がKATOそのまんまで走行性能に問題がないのに加えて24系ほどにはプラ製品との落差が大きくないのでKATOやマイクロの客車に混ぜ込んでも違和感が少ないのが有難いです。
前のユーザーはエンド側のカプラーをケーディーに付け替えていますが、これも当時としては悪くない表現と思いました。
車端部の窓がやや下付きでおでこが広く見える所はご愛嬌と言う所でしょうか。
光山鉄道管理局
HPです。車両紹介・9/30に機関車・電車を一部追加しました
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まるで日本茶かお線香でも入っていそうな緑の紙箱(そういえば昔の中村の蒸機の箱もそんな感じですが)
実はこれの中身はNゲージの客車です。
それもトミーナインスケールより早くNゲージに参入した幻のメーカーの手になる「ブラスボディのナハフ10」だったりします。
これを見つけたのは東京のとある中古屋さんですがそこの店員さんも素性についてはよく知らない様子でした。
それも無理ない話で、このモデルの存在を知っているのは余程年季の入ったNゲージャーか「鉄道模型考古学」の熱心な読者のどちらかでしょう。
そのせいもあってか最近は骨董的価値で無闇なプレミアの付く事が増えたこの手のモデルとしては珍しく1000円で買う事が出来ました。
私自身、当時のTMSの広告を見てその存在を知ったくらいですから。
当然実物を手に取るのも初めてです。
「当時」と書きましたがこのモデルがリリースされたのは昭和47年。
Nゲージで他に客車と言えば関水金属の20系とオハ31系しかなかった頃ですし、同時期の模型とラジオの別冊でこれと同じ10系客車のペーパーの自作法の記事が載っていた位です。
メーカーは「CAB」という後にも先にも聞いた事のないメーカーですが16番の世界では鉄道模型社の下請けだか卸部門だかをやっていた所だそうでNの10系を出したのち消滅したらしいと聞いています。
(モデル自体は後にHOWAという別メーカーに在庫処理みたいな形で引き継がれました。これも当時のTMSの広告で知った事です)
当時の記事に沿ってお話しするとこのモデルナロ10やオハ10などとともに登場したそうですが製品は「金属製の車体だけ」台車は関水の20系用のTR55で代用するものでした。
肝心のモデルの話しに戻ると、製品は点灯式のテールランプもインテリアもなし。当時の16番客車モデルをそのまんまNに縮小したと言うノリです。
車体と床板もねじ止めで繋がっている位ですし。
ですが以前紹介したエンドウの24系と同様、ブラスボディ特有の質感と窓のぬけの良さにはやはり惹かれる物があります。
言い忘れましたがこのモデルは床下機器までもがブラス製で特に水タンクの表現は現行のプラ製品よりもいいシルエットをしています。
ただ、私がこれを買うからには当然「編成に混ぜ込んで使う」事をまず考えますが、台車がKATOそのまんまで走行性能に問題がないのに加えて24系ほどにはプラ製品との落差が大きくないのでKATOやマイクロの客車に混ぜ込んでも違和感が少ないのが有難いです。
前のユーザーはエンド側のカプラーをケーディーに付け替えていますが、これも当時としては悪くない表現と思いました。
車端部の窓がやや下付きでおでこが広く見える所はご愛嬌と言う所でしょうか。
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この記事へのコメント
パッケージはそのままで、CABと印刷された上にHOWAのシールが張られています。
パッケージの上から別メーカーのそれを貼るという荒業、後のエーダイ・学研でも似た様な事があった気がします。
先日のコメントの続きですが実は今回のナハフも「窓の塩ビ板がぽろぽろはがれるトラブル」を起こしたのでクリアボンドで貼り直しました。サッシが印刷されているだけにこれが取れると印象がまるで変わりますね。
昔はメーカーもユーザーもいろんな意味でおおらかでしたからねぇー。
補修は私もクリアボンドで行うつもりですが、オユなどはかなり苦戦しそうです。
それはそうと\1,000円で入手されたとのこと。
本当に羨ましいです。
塩ビの貼り付けですが、前述したようにサッシが印刷されているだけに僅かなずれで印象が大きく変わる恐れもあり意外に手こずりました。
>\1,000円で入手されたと~
これは推察ですが片側のカプラーがケーディーに換装されていた事が関係している気がします。
オリジナリティ重視のコレクターにはこういうのが我慢できない向きも多いですし。