Nゲージ50周年と思い出から、あの頃のキハユニ26
私の手元にあるTMSの65年10月号(通巻208号)の裏表紙。
そこには「関水の9mmゲージいよいよスタート」の広告が飾られています。
第一陣となるC50は「10月発売」との予告が。
つまり今月は日本型のNゲージが登場してから50年目と言う事になります。
(但し、TMSにこのC50を含めたNゲージの紹介が掲載されたのは翌66年の新年号だったので実際の発売がこれより若干前後している可能性はあります)
私が鉄道模型の趣味に入ったのはそれから10年後の75年の事でしたから中断期間を含めればこちらも40周年と言う事になります。
(かなり強引なこじつけ汗)
Nゲージが本来の「手軽にレイアウトが作れて運転の出来る鉄道模型」のレベルに達したのはここ10年位の事です。
少なくとも最初の10年間についてはKATO(当時は関水金属)一社が孤軍奮闘に近い形でラインナップの充実を図っていましたし、その最後の時期になってトミーの参入、GMのキットの登場で弾みが付き始めていました。
実際、私がこの趣味に入った頃がその時期に当たりますが今から思えばこれは実にいいタイミングだったと思います。
この直後に学研が0系新幹線でNに参入、GMからは日本初の「量産された日本型ストラクチャーキット」として信号所と詰所がリリースされました。
この趣味に入って最初の2年位はTMSや創刊間もないとれいんなんかを見るのが楽しみだった記憶があります。
確かにラインナップの数で言うなら当時のNは16番とは比較にならない少なさでした。
しかし、徐々にではあっても参入メーカーの増加、建物やレールなどの「走らせるシステム」の充実は確実に進んでおり「発芽した苗が徐々に成長してゆくのを見るかのような」感覚があったからです。
この翌年トミーナインスケールが「TOMIX」と改称し、同時にNはもとより従来の鉄道模型の概念をも変えた新システムメーカーへの脱皮を宣言します。
そんな訳で個人的な「Nゲージ50周年」記念企画として今月から来月にかけて以前お話した事のある「趣味の原点を振り返る」を加筆の上で再掲したいと思います。
以前のブログはこちらにもありますが、ブログ移転のどさくさで画像が無い上に掲載時から今までの間に描き加えたい事もかなり出て来ましたので。
私が始めて購入したNゲージの車両はKATO(当時は関水金属)のキハユニ26です。
この車両はこれまでこのブログでも何度か取り上げてきた車両ですが、購入は昭和50年の初夏で値段は2650円と記憶しています。当時の私の小遣いでは年間に動力車は1・2両しか買う当てが付かず、更にパワーパックに至ってはいつ買えるか分からない感じでした(苦笑)
何しろあの頃はEF65が3500円、トミーナインスケールのED75で2900円。一見安いようですがあの頃は食堂でラーメンが一杯180円位だった頃です。
当時私の故郷ではNゲージを扱う店が2・3軒位でしたが専門店は殆どなく、この車両を購入した店でも鉄道模型はプラモやミニカー・モデルガン等に混じって隅のほうに陳列されていました。
そんな中でなけなしの小遣いを握ってモーター付きの車両を買うという行為はある意味清水の舞台から飛び降りる様な覚悟の要るものでした。
帰宅してからもすぐ走らせるという訳には行かず、翌日に先述した親戚(趣味の原点1参照)へ車両を持ち込み、そこの手作りパワーパック(もちろん16番用)を借りてこれまたどうにか入手したフレキシブル線路にわに口グリップ(!)を接続して線路に載せました。
一見突飛なようですが、あの頃は(特に16番では)結構ふつうにみる光景ではありました。
そこでこのキハユニ26が線路上を走り出す様を見たときの感動は忘れられません。ここで初めてNゲージを見た親戚も「意外に走るものだなあ」と驚いていた事が思い出されます。
ただ、一方で「スローが効かない」のも気になりましたが。
それから30年以上が経ち、鉄道模型の趣味には紆余曲折(20年の中断期間も含めてですが)ありましたが、このキハユニはずっとそれらを見守り続けつつ今も私のモジュール上に鎮座しています。通電すると最初はがくがくするもののなかなか威勢の良い走りをして見せる辺りはあの当時とそれ程変わりません。
そのキハユニを含めたキハ20系、KATOのNゲージの中でも古参の部類に入る様になりました。
動力系はモデルチェンジしてあの当時のとは別物になっていますが、ボディが基本的に変わっていないのが凄い所です。
光山鉄道管理局
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第一陣となるC50は「10月発売」との予告が。
つまり今月は日本型のNゲージが登場してから50年目と言う事になります。
(但し、TMSにこのC50を含めたNゲージの紹介が掲載されたのは翌66年の新年号だったので実際の発売がこれより若干前後している可能性はあります)
私が鉄道模型の趣味に入ったのはそれから10年後の75年の事でしたから中断期間を含めればこちらも40周年と言う事になります。
(かなり強引なこじつけ汗)
Nゲージが本来の「手軽にレイアウトが作れて運転の出来る鉄道模型」のレベルに達したのはここ10年位の事です。
少なくとも最初の10年間についてはKATO(当時は関水金属)一社が孤軍奮闘に近い形でラインナップの充実を図っていましたし、その最後の時期になってトミーの参入、GMのキットの登場で弾みが付き始めていました。
実際、私がこの趣味に入った頃がその時期に当たりますが今から思えばこれは実にいいタイミングだったと思います。
この直後に学研が0系新幹線でNに参入、GMからは日本初の「量産された日本型ストラクチャーキット」として信号所と詰所がリリースされました。
この趣味に入って最初の2年位はTMSや創刊間もないとれいんなんかを見るのが楽しみだった記憶があります。
確かにラインナップの数で言うなら当時のNは16番とは比較にならない少なさでした。
しかし、徐々にではあっても参入メーカーの増加、建物やレールなどの「走らせるシステム」の充実は確実に進んでおり「発芽した苗が徐々に成長してゆくのを見るかのような」感覚があったからです。
この翌年トミーナインスケールが「TOMIX」と改称し、同時にNはもとより従来の鉄道模型の概念をも変えた新システムメーカーへの脱皮を宣言します。
そんな訳で個人的な「Nゲージ50周年」記念企画として今月から来月にかけて以前お話した事のある「趣味の原点を振り返る」を加筆の上で再掲したいと思います。
以前のブログはこちらにもありますが、ブログ移転のどさくさで画像が無い上に掲載時から今までの間に描き加えたい事もかなり出て来ましたので。
私が始めて購入したNゲージの車両はKATO(当時は関水金属)のキハユニ26です。
この車両はこれまでこのブログでも何度か取り上げてきた車両ですが、購入は昭和50年の初夏で値段は2650円と記憶しています。当時の私の小遣いでは年間に動力車は1・2両しか買う当てが付かず、更にパワーパックに至ってはいつ買えるか分からない感じでした(苦笑)
何しろあの頃はEF65が3500円、トミーナインスケールのED75で2900円。一見安いようですがあの頃は食堂でラーメンが一杯180円位だった頃です。
当時私の故郷ではNゲージを扱う店が2・3軒位でしたが専門店は殆どなく、この車両を購入した店でも鉄道模型はプラモやミニカー・モデルガン等に混じって隅のほうに陳列されていました。
そんな中でなけなしの小遣いを握ってモーター付きの車両を買うという行為はある意味清水の舞台から飛び降りる様な覚悟の要るものでした。
帰宅してからもすぐ走らせるという訳には行かず、翌日に先述した親戚(趣味の原点1参照)へ車両を持ち込み、そこの手作りパワーパック(もちろん16番用)を借りてこれまたどうにか入手したフレキシブル線路にわに口グリップ(!)を接続して線路に載せました。
一見突飛なようですが、あの頃は(特に16番では)結構ふつうにみる光景ではありました。
そこでこのキハユニ26が線路上を走り出す様を見たときの感動は忘れられません。ここで初めてNゲージを見た親戚も「意外に走るものだなあ」と驚いていた事が思い出されます。
ただ、一方で「スローが効かない」のも気になりましたが。
それから30年以上が経ち、鉄道模型の趣味には紆余曲折(20年の中断期間も含めてですが)ありましたが、このキハユニはずっとそれらを見守り続けつつ今も私のモジュール上に鎮座しています。通電すると最初はがくがくするもののなかなか威勢の良い走りをして見せる辺りはあの当時とそれ程変わりません。
そのキハユニを含めたキハ20系、KATOのNゲージの中でも古参の部類に入る様になりました。
動力系はモデルチェンジしてあの当時のとは別物になっていますが、ボディが基本的に変わっていないのが凄い所です。
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この記事へのコメント
動力は薄型の新型になってましたが、床下機器は黒色でした。
量販店で買ったので2両併せて3000円ちょっとでしが、こんなに低価格でありながら何の問題も無くスムーズに走ることに驚きました。
残念ながら鉄道模型を休業していた時期に売却してしまいましたが、復活後真っ先に買った気動車はやはりキハユニ26+キハ20でした(^O^)
動力は薄型の新型になってましたが、床下機器は黒色でした。
量販店で買ったので2両併せて3000円ちょっとでしたが、こんなに低価格でありながら何の問題も無くスムーズに走ることに驚きました。
残念ながら鉄道模型を休業していた時期に売却してしまいましたが、復活後真っ先に買った気動車はやはりキハユニ26+キハ20でした(^O^)
量販店が無かった当時(尤も消費税もありませんでしたが)値引きもなかったのでは2650円でも結構な出費でした。
私も趣味の再開時にキハ20を入線させようとしたのですがあの当時は首都圏色しかなくて往生した思い出があります。