「鉄道模型」と「カーライフ」のはなし・番外編・これはクルマか電車か?
今回は昨年夏頃に書いた「鉄道模型とカーライフ」の番外編です。
昨年暮れ、諸般の事情で車を買い替える事になり暮れのギリギリのタイミングで納車されました。
運転会のモジュール運搬や帰省時の車中泊、更には子供の自転車まで積み込んで走行する用途となると5ナンバーサイズのミニバンが最も適しています。燃費と凍結路の走行性も考慮するとできればハイブリッド車が有効と考えました。
結局在庫車があり年内の即納が可能、同じ理由で値引きが比較的良かったという事でエスクァイアのHVに決まった次第です。
ですがこの流れ、昨年夏にこのブログで書いた事と殆ど同じだったのについ苦笑しました。
あれを書いた時点ではこれほど早くクルマを買いかえるとは考えていませんでしたから(汗)
さて、それから一週間、その間に年まで越したエスクァイア。
早速買い物に通勤にと使い倒されています。
運転時ここ一番の加速が欲しい時などはパワーモードを使いますが、それ以外は原則エコモードでの走行です。
そんな使い方を一週間続けて思ったこと
「これは自家用の電車だw」
エコモードでの加速のとろさはクルマとしてみると許しがたい向きも多いと思いますが、そのとろくさい加速の中、インバータサウンドをかすかに響かせながら走行する様は「加速」とか「アクセルオン」とかではなく「力行」という言葉がぴったり来ます。で、アクセルを離すと「惰行」になると(笑)
もちろんある程度以上の加速では徐々にエンジンにバトンタッチするのですが最近のトヨタ車らしくエンジン音が意外と出しゃばらない上に動力が変わっても加速の傾向があまり変わらないので「電車っぽさ」もそのまま継続します。
更に車内には電車ほどでないにしてもインバータの音が響き、加減速の度に電車のサウンドが響きます。
(さすがに歌は歌いませんが)
減速時に至っては回生ブレーキが作動するのでこれまた電車的。
モータが発電した電気を架線に戻すか電池に貯めこむかが違うだけで急ブレーキでもない限りはこの減速フィールも電車的なのです。
(この点、旧型エスティマハイブリッドの方がまだ自動車的なフィーリングでした)
あらかじめ余裕を持って徐々に減速やレーンチェンジ(これまたポイントを通って側線に滑り込むような感覚)をしてゆくと特にこれらの「電車感覚」を感じます(笑)
このクルマ、動力自体は先行して出ているプリウスαとほぼ同じ。
但し車重が重い上に重心も高いエスクァイアの場合プリウスやアクアほどには急加速や高速旋回を要するシチュエーションが少ないのでより電車的な側面が強調されるきらいもあると思います。
(少なくともこれに乗って飛ばそうという気にはなりません)
とどめに電車的なのがその着座位置・姿勢とパッケージング。
容積型ミニバンゆえに背も室内高も高く室内が前後に細長い事、ウォークスルーと称する通路が車内を貫通している事などは他車とほぼ同じなのですがどうもそれだけとは思えません。
ところが実際に運転席に着いてみるとこれまで乗ってきたミニバンよりも見晴らしがはるかによく感じられる事に気づかされました。
背の高さは昔のワンボックスよりもかなり低くなっているのになぜかと思ったのですがエスクァイア(及び兄弟車のノア・ヴォクシー)の場合窓のウェストラインもかなり低い事に気づきました。
私だけでなく周囲で見かける同形車を覗いてみると大概「外からドライバーの肘が見える」のです。
これは乗用車としては異例の事です。
普通のセダンなんかだと意識的にウェストラインを高く設定して「コクピット感覚」とか「包まれ感」を演出するのが定石なのですがエスクァイアはそれとは真逆の「露出感」「解放感」を優先した作りになっているようです。
更にシートもセダンに比べてはるかにアップライトな着座位置の高いシートですがこれも電車、それも特急電車辺りの雰囲気に近いものです(特にクルマ用としては異例に大きいヘッドレストもそれを助長している感じがします)
これはこの車の前に出ている初代ポルテとほぼ同じ文法で見様によっては「走る温室」にもなりかねないのですが、この構造自体も最近の路面電車のそれによく似ています。
これらのすべての印象が積み重なって「自家用電車」とでも言う様なハイブリッドミニバン特有のフィールにつながっているのではないかと思います。
なお上述の加速傾向ですが「パワーモード」を選択するとかなり自動車らしい加速に変身します。
(モータとエンジンが同時作動する比率も増えて力強さも増します)
電車感覚がうっとおしい向きはパワーモードに入れっぱなしの方が良いかもしれません。現にプリウスに乗っている知り合いの多くはパワーモードを常用しているそうですし。
してみるとこの車、「電車ファンの自家用車」としては面白い存在かもしれません。
今後この種の容積型ハイブリッドミニバンはステップワゴンやセレナにも登場するらしいので選択肢も広くなるでしょうし予算と使用頻度さえ許せば(HVで価格差の元を取るには相当な期間と走行距離がかかります)おすすめかもしれません。
光山鉄道管理局
HPです。
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昨年暮れ、諸般の事情で車を買い替える事になり暮れのギリギリのタイミングで納車されました。
運転会のモジュール運搬や帰省時の車中泊、更には子供の自転車まで積み込んで走行する用途となると5ナンバーサイズのミニバンが最も適しています。燃費と凍結路の走行性も考慮するとできればハイブリッド車が有効と考えました。
結局在庫車があり年内の即納が可能、同じ理由で値引きが比較的良かったという事でエスクァイアのHVに決まった次第です。
ですがこの流れ、昨年夏にこのブログで書いた事と殆ど同じだったのについ苦笑しました。
あれを書いた時点ではこれほど早くクルマを買いかえるとは考えていませんでしたから(汗)
さて、それから一週間、その間に年まで越したエスクァイア。
早速買い物に通勤にと使い倒されています。
運転時ここ一番の加速が欲しい時などはパワーモードを使いますが、それ以外は原則エコモードでの走行です。
そんな使い方を一週間続けて思ったこと
「これは自家用の電車だw」
エコモードでの加速のとろさはクルマとしてみると許しがたい向きも多いと思いますが、そのとろくさい加速の中、インバータサウンドをかすかに響かせながら走行する様は「加速」とか「アクセルオン」とかではなく「力行」という言葉がぴったり来ます。で、アクセルを離すと「惰行」になると(笑)
もちろんある程度以上の加速では徐々にエンジンにバトンタッチするのですが最近のトヨタ車らしくエンジン音が意外と出しゃばらない上に動力が変わっても加速の傾向があまり変わらないので「電車っぽさ」もそのまま継続します。
更に車内には電車ほどでないにしてもインバータの音が響き、加減速の度に電車のサウンドが響きます。
(さすがに歌は歌いませんが)
減速時に至っては回生ブレーキが作動するのでこれまた電車的。
モータが発電した電気を架線に戻すか電池に貯めこむかが違うだけで急ブレーキでもない限りはこの減速フィールも電車的なのです。
(この点、旧型エスティマハイブリッドの方がまだ自動車的なフィーリングでした)
あらかじめ余裕を持って徐々に減速やレーンチェンジ(これまたポイントを通って側線に滑り込むような感覚)をしてゆくと特にこれらの「電車感覚」を感じます(笑)
このクルマ、動力自体は先行して出ているプリウスαとほぼ同じ。
但し車重が重い上に重心も高いエスクァイアの場合プリウスやアクアほどには急加速や高速旋回を要するシチュエーションが少ないのでより電車的な側面が強調されるきらいもあると思います。
(少なくともこれに乗って飛ばそうという気にはなりません)
とどめに電車的なのがその着座位置・姿勢とパッケージング。
容積型ミニバンゆえに背も室内高も高く室内が前後に細長い事、ウォークスルーと称する通路が車内を貫通している事などは他車とほぼ同じなのですがどうもそれだけとは思えません。
ところが実際に運転席に着いてみるとこれまで乗ってきたミニバンよりも見晴らしがはるかによく感じられる事に気づかされました。
背の高さは昔のワンボックスよりもかなり低くなっているのになぜかと思ったのですがエスクァイア(及び兄弟車のノア・ヴォクシー)の場合窓のウェストラインもかなり低い事に気づきました。
私だけでなく周囲で見かける同形車を覗いてみると大概「外からドライバーの肘が見える」のです。
これは乗用車としては異例の事です。
普通のセダンなんかだと意識的にウェストラインを高く設定して「コクピット感覚」とか「包まれ感」を演出するのが定石なのですがエスクァイアはそれとは真逆の「露出感」「解放感」を優先した作りになっているようです。
更にシートもセダンに比べてはるかにアップライトな着座位置の高いシートですがこれも電車、それも特急電車辺りの雰囲気に近いものです(特にクルマ用としては異例に大きいヘッドレストもそれを助長している感じがします)
これはこの車の前に出ている初代ポルテとほぼ同じ文法で見様によっては「走る温室」にもなりかねないのですが、この構造自体も最近の路面電車のそれによく似ています。
これらのすべての印象が積み重なって「自家用電車」とでも言う様なハイブリッドミニバン特有のフィールにつながっているのではないかと思います。
なお上述の加速傾向ですが「パワーモード」を選択するとかなり自動車らしい加速に変身します。
(モータとエンジンが同時作動する比率も増えて力強さも増します)
電車感覚がうっとおしい向きはパワーモードに入れっぱなしの方が良いかもしれません。現にプリウスに乗っている知り合いの多くはパワーモードを常用しているそうですし。
してみるとこの車、「電車ファンの自家用車」としては面白い存在かもしれません。
今後この種の容積型ハイブリッドミニバンはステップワゴンやセレナにも登場するらしいので選択肢も広くなるでしょうし予算と使用頻度さえ許せば(HVで価格差の元を取るには相当な期間と走行距離がかかります)おすすめかもしれません。
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