ネットオークションを眺めていて

 昨日紹介の185系は久々にネットオークションを使った買い物になりましたがこのところは懐具合もあってこの種のオークションは眺めてばっかりの状態です。
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 先日もそうやってオークションを見ていたら幻の「SONYマイクロトレーン」のセットの出物があり入札合戦が物凄い事になっているのを目の当たりにしました。
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 この前もこれまたファンの間では幻とされている「中村精密のD51スーパーなめくじ」が大型冷蔵庫並みの値段で落札されているのを見ています。
 ですからそれ以上のレア品とも言えるSONYのNゲージはもっと凄い事になるのではないかと思っていたのですが、やはり予想通りでした。
 最終的にはこちらもそれに近い額で落札された様です。

 最近なにかと出費がかさみ数こそ多いもののジャンク品ばかり漁っている私なんぞからすれば、こういう豪儀な競り合いを見るのは(当事者の方々には失礼ですが)何となくお祭りじみて見えます。
 
 それにしても鉄道模型のレア物というのは恐ろしい。
 たぶん、入手にはお金やノウハウだけでなく多分にツキが回るかどうかも大きく作用している気がします。
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 まあ、私がこういうのを羨ましがる時と言うのは「自分も欲しかった機種が高騰する時」が殆どです。
 希少性は認めつつも自分が関心を持たない機種だとまるでスポーツ観戦でもするかのようにこの手の競り合いを眺めていたりするのが大半と言っていいでしょう。
 スポーツ観戦と違うのは「自分の贔屓の選手とかチームが無い」点ですが(笑)

 ネットでのオークションの登場・普及以来あらゆるコレクション、又はホビーの持つマネーゲーム的な側面が大分強調されてきている気がします。
 鉄道模型も当然例外ではないのですが、総体的に絶版製品とか旧モデルなどが以前ほど呑気に買えなくなってきているのも確かでしょう。
 最近では完成品ばかりか一部のキットやパーツまでこうした競り合いの対象になっていますし、落ち着かない時代になったものです。
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 でも一方でネットオークションに行くと「前のユーザーの手垢がかなり濃密についている様な物」ばかり競り落としている私がいたりします(汗)要するに半改造品とか色刺しとかがされている様な奴ですね。
 この種のアイテムはオークションばかりか中古ショップでも嫌われて案外な安値で出ている事が多いので個人的には助かっています。

 が、レア物、クリーム品ばかりを追い求めるコレクターとなるとあくまで出荷時のオリジナリティを重視しますから、ますますアイテムの二極化が進む感じがします。
 どちらが良くてどちらが愚かか、判断は付けかねますが明らかに古物の鉄道模型の買い方がここ10年位で大きく変わったのは事実と思います。

 それにしてもこんな豪儀な事ができるお金が欲しい(涙)

 オークションを含めたネットでの買い物については、私自身最近思うこともあるので近く改めて書きたいと思います。
光山鉄道管理局
 HPです。

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この記事へのコメント

鉄道模型大好きおじさん
2016年01月23日 09:46
ソニーのNゲージ、究極のレア物ですね。
まぁ、鉄道模型も電気製品の一種であると考えればソニーが造っても不思議ではありませんが…
もし、ソニーが本格的に鉄道模型に進出していたら、今頃の鉄道模型業界はどうなってたんでしょうね(^O^)
電気に強いソニーのこと、もしかしたらカトーよりも積極的にDCCに力を入れていたかもしれませんね。「餅は餅屋」って諺もありますし(^O^)
リーズナブルな車載カメラシステムなんてのも出していたでしょうし。

ソニーに対抗してビクターやパイオニア、ケンウッドなども鉄道模型に進出していた可能性も否定は出来ないでしょうね。
もし、パナソニックが乗り出してたら凄かっただろうな。なんて想像したりしてます(^O^)
光山市交通局
2016年01月23日 23:49
 恐らくSONYが考えていたのは和製メルクリンを地で行くシステムだったのではないかと。
 ED75も同梱のスハ43系にしてもスケールモデルとしての「模型」よりも運転主体のショーティ化とディフォルメが施されており当時の16番メーカーとも後のKATOとも異なる物になっているようです。

 パワーパックのデザインも他社のスタンダードモデルや昨今の流行である運転台方式と言うよりはメルクリンのパックのそれに近いですし。

 そう考えるともしこれが製品化されたとしても同業他社の模型メーカーとは相当違う物になっていたのではないかと言う気もします。

 そのSONYのNゲージですがリレーラーだけはKATOに引き継がれて製品化されていたそうでまさに虎は死して何とやらを地で行く話ですね。
Manic
2016年01月25日 07:09
 自分、予定としては年末ジャンボで10億が当たり豪儀に鉄道模型を買い漁っていたはずなのですが(笑)人生予定通りにはいかないのを痛感しました(笑)。

 冗談はさておいて以前RM MODELSに掲載されたKATOの初代社長さんの話は興味深かったですね。自分が思うにSONYの鉄道模型を設計した方々はあくまで電気製品の設計者で鉄道模型好きだったらしいSONYの社長と意識に違いがあったのでしょうね。で、こんなものSONYの名前で売る訳にはいかん!で終わらず、天賞堂にでも行って「これぐらいの車輌の造りをより小さい物でしなきゃならん」とレクチャーでもしてやり直し‥となったら本当にNゲージの歴史がどうなった事やらと思います。

 鉄道模型の絶版品コレクター、趣味の形態は様々ですから
2016年01月25日 07:42
 書いている最中スマホの操作誤って途中で送信となってしまいました、すいません。

 鉄道模型の絶版品コレクター、趣味の形態は様々ですから全てを否定する訳ではありませんがあそこまで高騰するのには違和感を感じるのは貧乏人の僻みなのでしょう。自分も絶版品は好きですがそれはこの趣味始めてから約40年、その時代の模型への思い出やその模型から感じられる情熱に想いを寄せると同時にその造りにちょっと手を加えて現代品のレベルに少しでも近付けて楽しむ事も出来るからで故に自分が買う絶版品はジャンク品ばかりです。果たして高い金出して綺麗な絶版品をコレクションする人にどれだけ
Manic
2016年01月25日 07:51
 重ね重ねすいませんm(_ _)m。

 果たして高い金出して綺麗な絶版品をコレクションする人にはどれだけ自分の絶版品に対して前者の想いがあるのか(さすがに後者の想い同様高い金出して綺麗な絶版品を敢えて手を加えるという事はほぼ無いでしょうが)聞いてみたいです。
光山市交通局
2016年01月25日 21:23
>Manicさん

 SONYのNゲージ、KATOの登場以前の企画である事を考え合わせると鉄道模型そのものへの意識がまだ定まっていない時期の製品である事が透けて見えて興味深いですね。
 あの当時は16番でも運転用の模型はEB58とか自由形Cタンクみたいなショーティが結構多く(天賞堂も出していました)スケールモデルとの棲み分けの点で混沌としていた時期でもあったのでNゲージをどういうスタンスで製品化するかが難しかった面もあったと思います。

 今回の旧モデルの高騰ぶりには一種の危惧を感じますね。私も原則ジャンク品狙いなのですが、物によっては「まさかこのモデルがここまで競り上がるとは」と唖然とさせられながら入札を降りる事が増えていますね。困ったものです。

 個人的には「モーターとギアが付いている以上走らせなければ意味がない」と考えている口なので値上がり待ちの死蔵コレクターの存在には違和感を感じてもいます。

 むしろジャンク品に手を出す理由のひとつが「前ユーザーの顔が見えてきそうな適度(かどうかわかりませんが)なくたびれ感」に魅力を感じる事が増えている事もあります。まあ、これはオークションに限らず中古モデル全般にそういう買い方が広がっているのですが。

 先日のカシオペアカラーのED75なんかはその典型です。