日本型Nゲージの50年と思い出から・小田急デユニ1000編

 昭和39年版の「模型と工作・鉄道模型ガイドブック」から50年前の16番モデル工作とそれ以降のNモデルの思い出を語るある意味支離滅裂な企画(汗)
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 今回は小田急デユニ1000です。

 本書では東武を始め近鉄や京王、東急や都営地下鉄等の錚々たるラインナップで私鉄電車の製作記事が12も掲載されていますが小田急の電車はこの荷物電車だけだったりします。
 (しかも読み返してみたら阪急や名鉄、西武の車両はひとつもありません)
 製作記事の書きだしでも「単行、又は数両の貨車を引いてトコトコ走る姿は小田急らしからぬのどかなムードがあります」とありますが、小レイアウト、それもシーナリィ付きのレイアウトでの運用には非常に似合う荷電ではあります。
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 16番の製作記事は例によってペーパー車体に木製の床と言う構成。
 写真で見る限りは今の目で見ると結構あっさりした造形ですが、朴訥な味がよく残されていて当時子供だった私から見ても好きな電車でした。
 そもそも「小形の荷物電車」自体が私には目新しかったですし。
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 ところでこれほどマイナーな機種であるにも拘らずNゲージでこれが製品化されたのは意外に早く70年代の終わり頃にナローモデルで有名な乗工社が「接着剤で組めるメタルキット」としてリリースしています。
 同じシリーズでは路面電車や江ノ電(ベースは山梨交通の路面電車。上田丸子電鉄を経て江ノ電に入線したというある意味マニアックな経歴の車両)等がラインナップされていました。
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 ところがこのキット、動力と足回りに当時出たばかりだったKATOのDD13をそのまま使うという今の目からすると非常に「豪快さん」な構造。
 上回りと足回りとのアンバランス感は実車を知っている人からすればおそらく許し難いレベルかもしれません。

 尤も今なら鉄コレの動力ユニットの転用も出来そうですからキットを入手しても不満はないかもしれません。
 (但しメタルの塊で構成されている屋根は意外に重いので高重心に注意する必要はあるかもしれません)
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 金属車体のNゲージ電車モデルはこの当時エンドウやしなのからも出ていましたがエンドウなどがプレス表現なのに対して乗工社のそれはエッチングで細部を表現しているのか、意外なほどのかっちり感があり今のモデルと並べても遜色ありません(私の主観ですが)
 私は素直にDD13の足回りを移植したのですが走りについては全く問題がない物のベースのヘッドライトユニットを撤去していないので「ヘッドライトが光らないのに室内がビカビカに明るい」と言う間抜けな状態になっています。

 ところで今回このモデルを取り上げたのには訳があります。
 先日来製作中のマイクロED91タイプとの関連でこのモデルが登場する予定ですのでもうしばらくお待ちください(汗)
光山鉄道管理局
 HPです。「車両紹介」機関車の項一部更新しました。

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この記事へのコメント

レサレサ
2016年01月28日 22:36
この車両にはちょっと思い出深いものがあります。

…と言いましても実車については私は見たこともありませんし、特に愛着もありません。
何が思い出深いのかと言いますと、これベースのフリーランス(塗装とパンタ位置の違いだけですが)電車をおととしのTMSで小林信夫さんが紹介しており、これのイラストで「鮮魚詰みこみのためオンボロ桟橋に来た荷電」の構図が気に行って構図は同じでもかなりアレンジしたジオラマ作ったんで覚えているんですす。

・・・で、肝心の車両の名前が思いだせず、あとで「あれなんだっけ?」と思ってましたがやっと思い出しましたw
光山市交通局
2016年01月29日 23:58
>レサレサさん

 TMSの記事、私も読んだ記憶がありますが一種の既視感を感じました(笑)

 単独で自走できる荷電やキニなんかは運用の小回りが効くのでまさにレイアウト向けですね。