「レンタルレイアウトに完成なし」?

今回は酒を飲んでいてふと思ったことから
例によって支離滅裂な寝言なのでそのつもりでお読みください。
現住地の私の行きつけのショップにはこの種の専門店に最近増えた「レンタルレイアウト」があります。

田舎にしろ都会にしろこの種のレイアウトは一種ショップのステイタスシンボル的な存在になりつつありますが、ここのレイアウトはスケールが半端ない。
倉庫一棟が丸ごとレイアウトのスペースに当てられていると言う趣で部屋の隅っこから対角線上に向こうを見渡すと奥の方が霞んで見えそうなくらいの規模だったりします。

ですがそれだけにご店主一人でこれを完成させるのは至難の技で、開店以来10年近くを経ているのにシーナリィは半分も出来ていません。
ですがそれでもレイアウト自体は好評な様で平日朝ならともかく日曜の昼間にでも行こうものなら大概何人かが並んでコントローラを操作してご自慢のフル編成を快走させているのをよく見かけます。
今回はこの風景を観ていてふと思った事から。
都会の有名ショップでもこの種のシーナリィ付きのレンタルレイアウトはよく見かけます。
が、その中のいくつかは完成以来改装やメンテナンスが中々なされずに日々劣化して行っている様な印象の物が結構多い気がします。
これは考えて見れば当然のはなしでどんな物でも一旦完成してしまえばあとは劣化してゆく一方と言うのが理です。
(この感覚は何年かマイカーに乗っている人なら実感できる事と思います)
勿論定期的に大改修をしている様な所もあるでしょうが改修で「第二、第三の完成」を経ていると言うだけのはなしでこれも完成してしまえば劣化の一方でしょう。
運営する側にしても「完成目指してレイアウトを作っている時」と「完成後のレイアウトのメンテナンスの繰り返し」では後者の方がモチベーションの点で大分ストレスをためるのではないかと思います。
勢いメンテがやっつけ仕事になったり全体的に日々劣化してゆくレイアウトに無常感を感じるとかになってしまう様な気がします。

以前「レイアウトに完成なし」について個人のレイアウトに当てはめて考察(みたいなもの)をした事がありますが、この言葉はレンタルレイアウトについても言える事の様な気がします。
ベースに線路しかないと言うのは個人的に論外と思いますが、シーナリィが一部なりとも出来上がった状態だと見ている方も「次に来る時はどうなっているだろうか」とか期待したくなる気がします。
結果としてですがある意味この種のワクワク感(笑)があると「また来て見たくなる」期待感も出てくるのでないでしょうか。
そういえばクラブの運転会にしても楽しみのひとつに例え一部であっても新しいモジュールが追加されていたりとか改修されていたりとかすると気分的にかなり盛り上がります。
未完成ゆえのイマジネーションの楽しみというのが売りになると言うのはある意味顛倒した考え方である事は認めます。
ですが世間でカルト的人気のある対象物にはこの「未完成ゆえの可能性の錯覚」があるものが非常に多いのも事実です。

これをそのままレンタルレイアウトに当てはめるのには無理があるかもしれませんがひとつの考え方として心にとめて見るのも面白い気もします。
ところで冒頭のレンタルレイアウトの製作も兼ねているご店主の言では「まめに手を加えているのにお客さんが『前と変わっていませんね』とか言ってくる」のを腐っておりました。
いや、レイアウトがここまで大きかったらなかなかちょっとした変化は分からないですよ。
うちのモジュールなんか900×600なのに相当大掛かりに手を加えないとだれも気付いてくれませんから(汗)
(写真は本題とは関係ありません)
光山鉄道管理局
HPです。車両紹介の項一部更新しています

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