ワールド工芸のEF52とマイクロエースのEF14から

 昨日、当ブログも現在のサービスに移行して二年目を迎えました。
 相変わらずの内容ですが今後ともよろしくお願いします。
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 それはさておき、
 先日入線した中古モデルからワールド工芸のEF52を取り上げます。
 いまどきのファンからすれば「EF52?なにそれ食べられるの」並みに関心の薄い機種と思いますが(笑)
 戦前の国産電気機関車の先駆けとなったひとつですが、後述する派生機のEF14と併せて中央線で客車を牽いていた時期もあるそうなので先日のKATO「中央線普通列車セット」とのマッチングも悪くないのではと思います(実際の編成に適合するかは別として)

 さて、90年代初め頃のワールド工芸はKATOやTOMIX等が出さない様な古典機を金属キットで次々にリリースしていました。

 これは他社既存モデルの足回りを生かす事、エッチング技術を活用した多品種少量生産では組み立てやすさに意を用いた設計でキット化を容易にし工作派の敷居をある程度下げる事にも成功したブランドでした。
 (後にオリジナルの動力ユニットを使う物も出ていますが)
 同時に既存メーカーが手を出しにくい旧型機や私鉄機を積極的にリリースしてくれる姿勢は現在でも貴重な存在と思います。

 こうして従来新型機・現役機中心のラインナップが多かったNゲージ電気の世界にこれまでにないバリエーションをどんどん投入する方向で大いに気を吐いていました。
 ただ、それだけに新車の場合お値段で手が出ないブランドのひとつでもあるのですが、たまにこういう形で中古の出物でもないと入線しにくいのは確かです。
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 このEF52もそんな流れの上に存在するひとつです。
 それだけに実車もモデルとしても他のメジャー機に比べて今一つ影が薄いのですがある意味ワールドらしさがよく出た機種ではなかったでしょうか。見たところ完成品の様ですが組み立て方の説明書が付属している所からするとあるいはキット組み品の可能性もあります。
 だとすればなかなかクリーンな仕上がりですので作った方の腕前が何となく偲ばれる出来とも言えます。

 実車はリベットや帯材の多様で造形された車体で古典期らしい角ばったデザインで今となっては個性的ですらあるボディでしたが、これを肉薄で強度の保てるブラスで造形する事で質感と細密感のバランスをかなり良く表現していると思います。
 特にキットメイクする側からすれば地味ながらも自分だけの1機として愛着を持てるロコではないでしょうか。
 少なくともそういう気を起させる存在感はあります。
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 実は私の手元にはこれとは別に3年ほど前に入線させたマイクロのEF14があります。
 これはEF52の中の2両のギア比を変更したEF54の改名後の機種なのでEF52との外見上の差異はごく少ない物です。プラ成形ゆえにボディの肉厚が今となっては目立つのですが貴重な存在なのは変わりありません。

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 この2両、動力は既存動力をユニット化した信頼感のある物で試走でもかなりするすると走ってくれます。
 Nのモデルとしてはこれも非常に重要な点でしょう。
 どんなに細密でもNのサイズは飾るには小さすぎますし、自作に拘り過ぎてまともに走らない動力が超細密ボディに載っているのは辛い物があります。

光山鉄道管理局
 HPです。

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