わたしのレイアウトの原点「6畳間の組み立て式レイアウト」の記事から
今回は昭和39年度版の「模型と工作のガイドブック」の思い出から
本書では車両工作も去る事ながらレイアウト関連の記事もそれに負けずに充実した本だったと思います。
ある意味私のレイアウト志向の原点と言える一冊でもありました。
本書で出ていたレイアウト記事は折り畳み式の小レイアウトと組み立て式の大レイアウトの二本立てでしたが、前者は「とにもかくにも自宅にシーナリィ付きレイアウトを」と言うコンセプト、後者はクラブ所有の運転会主体の長編成対応(とはいってもここで言う「長編成」とは20M級6連程度を指します)のレイアウトとそれぞれコンセプトが異なるところが巧みです。
今回まず紹介するのは後者の方。
「16番組み立て式レイアウトの設計と製作」という記事から
「クラブの持ち回り運転会用として企画された6畳間用の組み立て式大レイアウトの作り方」を何回かの連載でプランニングから製作までをクラブ員のH君と筆者の対談方式で紹介するという物でした。
この「対談形式のレポート」という形式の記事はとても読みやすい上に「自分もレイアウトを作っている気にさせる」という点でとても秀逸なやりかたでした。
そして冒頭に掲載されたのは「6畳間をフルに使い2列車同時運転可能。リバース、立体交差、ターンテーブルを擁し駅も三つある」という見るからに楽しげなトラックプランです。
一見して幾何学的な、見ようによってはオモチャ臭いプランですが、シーナリィを無視してでも上述のようにレイアウトにあこがれる人間がとりあえず欲しがるアイテムを全て備えて破綻を見せない(但し今観返すと勾配の設定等に無理も感じますが)高度なプランと言えると思います。
初めてこれを読んだ時、「こういうレイアウトが欲しい。HOより小さいNゲージなら畳1枚半位で出来るかもしれない」という希望をも抱かされたものです。
このレイアウトの特色は駅、ヤード、ジャンクション等の主要部分はフレキシブルや組線路を用いたユニットに纏め、それぞれのユニット間を当時出たばかりだった「金属道床線路」でつなぐという物です。
従来の組み立て式レイアウトは全ての線路構成をユニットで自作する物が主でしたが、こうする事で大幅な手間の節減につながります。
これなどは現在でもファイントラックやユニトラックで使えそうなアイデアですし、単なるお座敷運転よりも高度な運転が可能になる可能性も秘めていると思えます。
各ユニットには小規模ながらホームや信号所などのストラクチャーも固定されていますが当時の事ですからそれらは当然自作。
この自作記事(製作法)も当時の私が燃えたポイントです(笑)
何故と言ってこの頃の鉄道模型の入門書ではこの種のストラクチャーの製作法というのは結構おざなりなものが多かったからで(TMSのレイアウト記事ですら結構ラフな形状の建物が多かった)図示だけとはいえ、かなり細かく書かれた「信号所の作り方」には大いに感銘を受けたものです。
「ボクは信号所」「弟はホームを・・・」なんて描かれたイラストが付いていましたが、この頃は「兄弟総出でレイアウトを作る」なんて光景、随分憧れたものです。
現実には弟も子供もテツドウモケイなんかに感心をあまり示してくれないですが(涙)
そんなこんなでこの6畳間レイアウトの記事は「わたしにとっての理想の大レイアウト」のイメージの最初の雛形になりました。
後に大レイアウトのプランというのは16番、Nを問わずあちこちからずいぶん出てきましたがどれも面白みに欠けます。
上のプランは77年版工作ガイドブックに掲載されたエンドウの大レイアウトプランです。
あの頃は大体こういう感じかもっとアクロバチックなプランばかりでした。
もし最初に出会った大レイアウトのプランがこんなのだったら今の私はいないかもしれません(笑)
光山鉄道管理局
HPです。
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本書では車両工作も去る事ながらレイアウト関連の記事もそれに負けずに充実した本だったと思います。
ある意味私のレイアウト志向の原点と言える一冊でもありました。
本書で出ていたレイアウト記事は折り畳み式の小レイアウトと組み立て式の大レイアウトの二本立てでしたが、前者は「とにもかくにも自宅にシーナリィ付きレイアウトを」と言うコンセプト、後者はクラブ所有の運転会主体の長編成対応(とはいってもここで言う「長編成」とは20M級6連程度を指します)のレイアウトとそれぞれコンセプトが異なるところが巧みです。
今回まず紹介するのは後者の方。
「16番組み立て式レイアウトの設計と製作」という記事から
「クラブの持ち回り運転会用として企画された6畳間用の組み立て式大レイアウトの作り方」を何回かの連載でプランニングから製作までをクラブ員のH君と筆者の対談方式で紹介するという物でした。
この「対談形式のレポート」という形式の記事はとても読みやすい上に「自分もレイアウトを作っている気にさせる」という点でとても秀逸なやりかたでした。
そして冒頭に掲載されたのは「6畳間をフルに使い2列車同時運転可能。リバース、立体交差、ターンテーブルを擁し駅も三つある」という見るからに楽しげなトラックプランです。
一見して幾何学的な、見ようによってはオモチャ臭いプランですが、シーナリィを無視してでも上述のようにレイアウトにあこがれる人間がとりあえず欲しがるアイテムを全て備えて破綻を見せない(但し今観返すと勾配の設定等に無理も感じますが)高度なプランと言えると思います。
初めてこれを読んだ時、「こういうレイアウトが欲しい。HOより小さいNゲージなら畳1枚半位で出来るかもしれない」という希望をも抱かされたものです。
このレイアウトの特色は駅、ヤード、ジャンクション等の主要部分はフレキシブルや組線路を用いたユニットに纏め、それぞれのユニット間を当時出たばかりだった「金属道床線路」でつなぐという物です。
従来の組み立て式レイアウトは全ての線路構成をユニットで自作する物が主でしたが、こうする事で大幅な手間の節減につながります。
これなどは現在でもファイントラックやユニトラックで使えそうなアイデアですし、単なるお座敷運転よりも高度な運転が可能になる可能性も秘めていると思えます。
各ユニットには小規模ながらホームや信号所などのストラクチャーも固定されていますが当時の事ですからそれらは当然自作。
この自作記事(製作法)も当時の私が燃えたポイントです(笑)
何故と言ってこの頃の鉄道模型の入門書ではこの種のストラクチャーの製作法というのは結構おざなりなものが多かったからで(TMSのレイアウト記事ですら結構ラフな形状の建物が多かった)図示だけとはいえ、かなり細かく書かれた「信号所の作り方」には大いに感銘を受けたものです。
「ボクは信号所」「弟はホームを・・・」なんて描かれたイラストが付いていましたが、この頃は「兄弟総出でレイアウトを作る」なんて光景、随分憧れたものです。
現実には弟も子供もテツドウモケイなんかに感心をあまり示してくれないですが(涙)
そんなこんなでこの6畳間レイアウトの記事は「わたしにとっての理想の大レイアウト」のイメージの最初の雛形になりました。
後に大レイアウトのプランというのは16番、Nを問わずあちこちからずいぶん出てきましたがどれも面白みに欠けます。
上のプランは77年版工作ガイドブックに掲載されたエンドウの大レイアウトプランです。
あの頃は大体こういう感じかもっとアクロバチックなプランばかりでした。
もし最初に出会った大レイアウトのプランがこんなのだったら今の私はいないかもしれません(笑)
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