「鉄道公安官」から

 先日発表されたCSの番組表を見ていて。
DSCN5333.jpg

 1979年頃のドラマ「鉄道公安官」(東映・テレビ朝日)がCS初登場でスタートするとありました。
 本作は私が観られなかった刑事物の中でも是非見て見たかった一本なので期待が高まります。

 20年近く前になるのですが東映の一般ドラマのOP・EDを年代順に並べたLDが出ていた事があり、その中の一本にこの作品があったので「OPだけは観た事がある」という不思議な経緯を持つ番組でもあります。
 お陰で「本編は1秒も観ていないのにOPだけは知っている」という奇妙な番組でもありました。
 このOPは他の刑事物と異なり主演俳優が一切登場せずサーカスの主題歌に乗って列車の走行風景が延々と続くという異色さで印象に残っています。
 それどころか家内のコレクションのアナログレコードの中にこの番組の主題歌シングルまであったりします(笑)

 元々東映もテレビ朝日(昭和51年以前はNETと呼称)も鉄道公安官ものに強いところでして古くは特別機動捜査隊の前枠で「JNR公安36号(後に鉄道公安36号と改題)」をやっていましたし、最近では宇津井健の「さすらい刑事旅情編」なんかが有名です。
 その間飛び飛びの形で西郷輝彦主演の「新幹線公安官」なんてのもやっていてこちらは観た事がありますし、実家のどこかにノヴェライズが埋まっているはずです。

 その中にあって本作は主演が石立鉄男、加納竜、中条静雄と東映としては異色のキャスティングなのも注目点。
 サーカスの主題歌も個人的には名曲と思うのですが刑事物(当時の鉄道公安官は厳密には刑事と異なりますが)の主題歌としてはかなり異色です。

 いったいどんなドラマだったのか観る前から期待も高まろうと言う物です(笑)

 今から放映が待ち遠しい。

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 ついでなので鉄道絡みのテレビドラマで未だに未見(あるいは今後も観れないかも)の作品からもう一本。
 これも何故かアナログレコードだけは手元にあったりします。

 1978年頃にフジテレビ(製作は関西テレビ)で放映された「汽笛が響く!」
 
 乏しい資料を調べた範囲では昭和23年頃の島原を舞台に地方私鉄の人間模様を描いたものだそうで主演は藤岡弘、岡みつ子
 島原鉄道を模した地方私鉄は当時の大井川鉄道を使って撮影されたのだそうです。
 

 クロードチアリの曲に乗って合間合間に文字通り蒸機の汽笛が響き渡るテーマは哀愁たっぷり。
 「当時の鉄道ファンが考える鉄道ドラマのテーマ曲」のイメージを体現しています(笑)
 (同じフジテレビのCSでやっている「みんなの鉄道」の気抜けしたBGMとはえらい違いですがな) 

 ですが内容がいわゆる「人間ドラマ」主体で日曜夜9時台というと裏番組の「東芝日曜劇場」NHKの「ドラマ人間模様」とかなり作風がバッティングしていそうな気もするのですが。
 そのせいか本作は17話で終了(今と違い当時は1時間ドラマは基本的に2クール26本が標準でした)前番組が柴俊夫の「さわやかな男」後番組が「日曜恐怖シリーズ」と明らかに裏番組と異なる作風の様ですし。
 この頃のドラマはビデオが残っているかいないかのぎりぎりのタイミング(この前後の人気作は大概残っている事が多いです)ですしフィルム撮りならば更に残っている確率も高そうですが出来れば一度観て見たい一作ではあります。
光山鉄道管理局
 HPです。

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この記事へのコメント

昭和の少年
2016年05月05日 09:34
鉄道公安官、本編の内容については全くといいほど覚えていませんから、決まって観ていたという事ではなさそうです。
ただ、このEDだけはおおよそ覚えています。
今にして思えば刑事物ドラマとしては軽快すぎるメロディに、子供心にも同じような違和感を憶えてたのかもしれません。

それにこれ、アメリカンフィーリングのB面だったんですね。
当時はTVとテープでしか聞いていませんから、意外でした。
光山市交通局
2016年05月05日 18:38
>昭和の少年さん

 キー局では月曜8時からの放送で「水戸黄門」と「ザ・トップテン」の挟み撃ち状態(あと「NHK特集」も大穴)なので影が薄いのも無理はない気がします。

 とはいえここまでで数回観た範囲では鉄道ものとしても刑事物としても個性が希薄だった事も問題だった印象です。
 東映ドラマとしては珍しい石立鉄男の起用も「秘密の刑事チャン」と大して変わらない演技な上に脇を占める刑事も今ひとつ没個性でした。

 個人的に唯一の収穫はこの直後に大戦隊ゴーグルVのレッドを演じる赤木健一氏が「まるでチンピラにしか見えない若手公安官」でレギュラー出演していた事ですか(爆)

 上述の様に本作のレコードは家内のコレクションからですがどう見ても「アメリカンフィーリング」目当てで買った気配が濃厚です。