わたしのレイアウトの原点「折り畳み式レイアウト」の記事から
模型と工作のハンドブックの思い出から
前回は6畳間の組み立て式大レイアウトでしたが今回紹介するのは「1畳の3分の2」スペースの折り畳み式レイアウト。
その名も「しいのみ鉄道」の建設レポートです。
今も条件はそう変わりませんが固定式レイアウトを所有する上で最大のネックなのはスペースです。
筆者が冒頭でいみじくも語った様に「1畳どころか1畳の3分の2でも今の住宅事情では大きすぎます」
そこで考え出されたのが「1200×900のベースを収納時に折り畳む事で600×900まで小さくする」折り畳み式レイアウトでした。
この「600×900」という数字、偶然かどうかKATO辺りのレイアウトベースのサイズと同じです。
ゲージも作り手も異なるのに「家にあっても邪魔にならないサイズ」の下限としてこの600×900が設定されているのは興味深いデータと思います。
うちのミニSLレイアウトの棚幡線はこれの更に3分の2程度の400×900ですが走らせる車両の性格やディメンションはこの「しいのみ鉄道」にごく近いと思います。
してみるとこの辺がNでレイアウトの運転を楽しめる下限に近いサイズと言えそうです。
但し、ここまで小さくするとスケールモデルの20m級とかD型蒸気とかはまず走らせられません。
このレイアウト上ではそうしたモデルの運転をすっぱりあきらめ、サイズに応じた小型車両を走らせるか、Nなら「Bトレインショーティー」に代表されるディフォルメされた車両を楽しむかになります。
同じ事は当時の16番でも存在し20系を極端に短くしたものや「EB58」等のショーティーが出ていましたが、不思議と「小レイアウトでも様になる小型のスケール機」のモデル化にはそれほど熱心ではなかった気がします。
(辛うじてエンドウのキハ02とB20辺りがそれに該当しますが何故かこの路線に追随するメーカーが無くジャンルとしての大成には至りませんでした)
実はこの辺が16番における「走らせるモデル」と「飾るモデル」の極端な二極化の遠因だった気もします。
それは余談ですが、
この「しいのみ鉄道」の場合も走らせる車両はスケール機とはいかず上述の簡略化された小型機を中心に貨車や客車もショーティ化や2軸貨車をボギー化したいわゆる「ムキ」で対応しています。
ですがその辺りの記事を読んでいると自分のレイアウトに適合するように車両のひとつひとつを改造する工程が実に楽しげなのです。
「実車に追随して何もかもを縮小する」工作とは別の次元で「車両も含めたレイアウト作り=『自分だけの鉄道をものにする』感覚」を楽しんでいる事が行間からにじみ出ている感じがするのです。
そのせいでしょうか、子供の頃から本書を何度も読み返す中で一番良く読まれていたのがこのしいのみ鉄道の一連の記事でした。
作り方と重なる製作記事のレポートはいつ読んでも臨場感に富み、あたかも自分がレイアウトを作っている様な錯覚すら与えてくれましたから当然と言えば当然です。
その意味でもこの記事が後々の私の嗜好に大きな影響を与えてくれているのは間違いないと思います。
光山鉄道管理局
HPです。

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前回は6畳間の組み立て式大レイアウトでしたが今回紹介するのは「1畳の3分の2」スペースの折り畳み式レイアウト。
その名も「しいのみ鉄道」の建設レポートです。
今も条件はそう変わりませんが固定式レイアウトを所有する上で最大のネックなのはスペースです。
筆者が冒頭でいみじくも語った様に「1畳どころか1畳の3分の2でも今の住宅事情では大きすぎます」
そこで考え出されたのが「1200×900のベースを収納時に折り畳む事で600×900まで小さくする」折り畳み式レイアウトでした。
この「600×900」という数字、偶然かどうかKATO辺りのレイアウトベースのサイズと同じです。
ゲージも作り手も異なるのに「家にあっても邪魔にならないサイズ」の下限としてこの600×900が設定されているのは興味深いデータと思います。
うちのミニSLレイアウトの棚幡線はこれの更に3分の2程度の400×900ですが走らせる車両の性格やディメンションはこの「しいのみ鉄道」にごく近いと思います。
してみるとこの辺がNでレイアウトの運転を楽しめる下限に近いサイズと言えそうです。
但し、ここまで小さくするとスケールモデルの20m級とかD型蒸気とかはまず走らせられません。
このレイアウト上ではそうしたモデルの運転をすっぱりあきらめ、サイズに応じた小型車両を走らせるか、Nなら「Bトレインショーティー」に代表されるディフォルメされた車両を楽しむかになります。
同じ事は当時の16番でも存在し20系を極端に短くしたものや「EB58」等のショーティーが出ていましたが、不思議と「小レイアウトでも様になる小型のスケール機」のモデル化にはそれほど熱心ではなかった気がします。
(辛うじてエンドウのキハ02とB20辺りがそれに該当しますが何故かこの路線に追随するメーカーが無くジャンルとしての大成には至りませんでした)
実はこの辺が16番における「走らせるモデル」と「飾るモデル」の極端な二極化の遠因だった気もします。
それは余談ですが、
この「しいのみ鉄道」の場合も走らせる車両はスケール機とはいかず上述の簡略化された小型機を中心に貨車や客車もショーティ化や2軸貨車をボギー化したいわゆる「ムキ」で対応しています。
ですがその辺りの記事を読んでいると自分のレイアウトに適合するように車両のひとつひとつを改造する工程が実に楽しげなのです。
「実車に追随して何もかもを縮小する」工作とは別の次元で「車両も含めたレイアウト作り=『自分だけの鉄道をものにする』感覚」を楽しんでいる事が行間からにじみ出ている感じがするのです。
そのせいでしょうか、子供の頃から本書を何度も読み返す中で一番良く読まれていたのがこのしいのみ鉄道の一連の記事でした。
作り方と重なる製作記事のレポートはいつ読んでも臨場感に富み、あたかも自分がレイアウトを作っている様な錯覚すら与えてくれましたから当然と言えば当然です。
その意味でもこの記事が後々の私の嗜好に大きな影響を与えてくれているのは間違いないと思います。
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この記事へのコメント
(ただしスケールはNになっているので同名別レイアウト、こちらは「900×600×12mm厚のベニア板3枚の連結式」だそうです。)
うーむ、その根性見習いたいものです・・・
しいのみ鉄道が存続しているとは知りませんでした。全く驚きです。
当該のHPも見ましたが、スタートがOゲージだったのも初めて知りましたし。
O、HO、Nと連綿と続いているのがまたすごいと思います。
このバイタリティは私も見習いたいですね。
ご指摘ありがとうございます。
当該記事の画像は削除させて頂きました。