とあるSNSの閉鎖に思うこと

 今回の題材はある意味旬を逸した題材なのですがご勘弁を。

 あれからもう大分経つのですが、私も開設当時から加入していたとある鉄道模型のSNSが閉鎖になりました。
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 聞くところでは最終的には累計で5万人近くが加入していたそうですが、私の通算ナンバーは500番台。
 かなり初期の頃から入っていた事になりますが、私と同じ頃に加入していたメンバーで閉鎖まで残っていた人は余りいなかった感じもします。
 何しろ私自身、ここ3年半くらいはこちらのブログに集中していた事もあって殆ど書き込みをしていませんでしたから。

 とはいえ、最初の3年くらいの間にコメントや運転会参加などで交流のきっかけを作れた方も多かったのでこのSNSの存在意義は大きかったと言えます。

 ですが、ある程度期間が経つとメンバーの入れ替わりもかなり頻繁になり、一部のトラブルをきっかけに嫌気がさして退会される方もいましたから後半の方ではあまり活発な交流はできませんでしたが。
 それにしても思うのは鉄道、あるいは鉄道模型を題材にしたこの種のSNSの継続の難しさです。
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 10年くらい前にはこの種の模型関係のSNSがかなりあったと記憶しているのですが現在までの間に閉鎖されたり活動が縮小している物もかなりある気がします。
 特に私が入っていたSNSなんかは寿命が短い物ばかりだったので余計にそう感じられるのかもしれませんが(汗)

 鉄道と一言で言っても他の趣味に比べればそのジャンルの幅広さと嗜好の差異の激しさは相当に広い物があります。
 それらを単に「鉄道」あるいは「鉄道模型」とひとくくりに纏め上げるのはかなりの困難が伴うという事は傍で見ていても強く感じる所ではあります。

 このSNSでも実際ある時期にはSNSの運営やメンバーそれぞれの趣味の方向性、ファンのマナーにかかわる部分でかなりの軋轢があったのを目の当たりにする事もありましたし、その中にあって私自身がSNSに期待していた「のんきに趣味を語り合う」という事がやりにくくなっていたのも確かです。

 それらの出来事に私自身が直接関係する事はあまりありませんでしたが、それらの出来事を内部の掲示板などで目にするたび少なからず不快の念を覚えたのも事実です。
 鉄道模型趣味などは特にそうだと思いますが、鉄道趣味は全般に各個人の嗜好や趣味の差異が他の趣味に比べて大きい事が多く、しかもそのそれぞれが過剰なほどの自意識を持って趣味の押し付け合いに終始しやすい特性があります。
 これに年齢やキャリアの差、知識量や技術力などの要因が複雑に絡むと単なる論争が感情的なぶつかり合いに発展しやすく、始末に負えない結果に繋がる事も往々にしてあります。
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 中でも最たるものが他者を貶める事で自分の趣味、嗜好を正当化、高尚化しようとするスノビッシュな志向でしょう。
 特定の他者に対して「こんなこともわからないのか」という態度をSNSの中で表明する事は本来趣味の世界ではタブーに等しい愚行ではなかったかと思います。

 基本的には各自が自分の好みを持ちつつも他者の嗜好に対するある程度の寛容性がないとこうしたSNSへの参加を継続するのは難しい気がします。
 確かに趣味の世界における自己主張は大事なのですが、他者との交流を目的としたSNS等では何処までが主張でどこからが我儘なのかを自分の中で線引きする位の配慮が必要だったのではないでしょうか。

 それを思うと閉鎖になったとはいえ7年くらいは続いたこのSNSなどはまだよく続いた方の様な気もします。
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(写真は本題とは関係ありません)
光山鉄道管理局
 HPです。

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この記事へのコメント

Manic 
2016年04月29日 07:14
 自分にとって大変耳の痛い今回のお話でした、反省しなければと思う次第です。
 自分の場合、あまりにも失礼な物言いをする人や常識の無い人に噛みついてしまう、スルーして放っておく大人の対応が出来ないのが悪い点だと認識しているのですがなかなか直りません。
 そんな自分が噛み付く相手に共通するのは他者へ対する思い・視点の欠如。他に読む他者が居るって頭の中に無いんですかね?有ったとしても皆仲間、だから多少の無礼は許されるとでも思っているのでしょうか?実際こういう人は少数なのでしょう(実際そうであって欲しいですが)が自戒も込めて自分と違う意見・趣味の方向に寛容かつそういう方への配慮を持たねばならない・持って欲しいと思います。
光山市交通局
2016年04月29日 23:01
>Manic さん

件の日記のコメントなど「もしこれがSNSの掲示板だったら炎上必至なのでは?」と思えるものは時折目にしますが、あくまで開設者の責任で書いているだけまだ救いがある気もします。

>他者へ対する思い・視点の欠如
 最近の趣味のブログやSNSでこの傾向が散見されるのは考え物ですね。

 相手の顔が見えないだけ論旨が暴走しやすい、先行した意見よりも目立とうとするために主張がさらに過激になっていく繰り返し(個人的にこれを「ヤマンバ効果」と呼んでいますw)がこうした流れの背景の一つの様にも思えます。

 Manicさんの場合言うべき点について根拠を明示したうえで筋の通った主張をされていると思いますので「噛みつく」という表現は当たらないのではないかと思います。
 むしろこの点は私が見習いたいところでもあります(汗)
2016年04月30日 17:46
こんにちわ

あ゛ー、例のアレですね

入ってましたけど『撮影偏重派』が酷すぎましたからねぇ
運営は見て見ぬふり

それどころか『工作員』とおぼしきコテハンも散見されてましたしね(激呆)

今はネット知識だけで武装した輩が跋扈する
これが一番質悪いんですよ

実態に触れたことすらないのに『国鉄・国鉄』と無駄に騒ぐ

管理人さんや当方は少なくとも国鉄に触れた実績は持っているわけですよ

国鉄に触れた実体験もないくせに最上段からの物言いをする若年層

これが一番の癌だと思いますね
光山市交通局
2016年04月30日 23:22
>南栗橋車両管理区荒川支所さん

 ネットでも資料でも知識を身に付ける事自体は悪い事ではないと思うのですが、それだけしかなくなると少しおかしなことになりますね。

 要はそうやって得た知識をどう使うかが問題ではないでしょうか。
 最近の傾向として知識のトリビア化ばかりが先行して得られた知識を自己の見識に発展させる面がおろそかになっている印象があります。

 知識を見識に発展させるにはどうしても時間が掛かると思いますが大人のファンもよき見識ある態度を見せなければならないかもしれないと、これは私への自戒でもあります(汗)
2016年05月01日 06:44
おはようございます

仰るところの『トリビア化』というのが問題ですし
さらに謂えば間違った意味での『お客様満足』が浸透し

“鉄道会社はヲタのために経営しろ”だのと明らかに暴論を堂々と言い出す始末

実際
3月頃『東武鉄道の森林公園一般公開イベント』が中止になったのですが

Yのつくブログでは
『東武鉄道はヲタの事よりも自己都合を優先したクソ』だという
明らかな非常識・暴論を書いて炎上というのがあったのですよ

そのブログも明らかに文章や中身からして『国鉄厨』と呼ばれる連中

とにかく
知識偏重・撮影偏重・イベントに参加ありきで
間違った方向を未だ進み続けているんですよ

これをもう弊ブログ始めてから丸8年言い続けてますけど
未だ改まる気配なしという…
2016年05月01日 17:49
こんにちは。
あのSNSがなくなったのですか。
気づきませんでした。

私も、あのSNS開設当初に入会し、数年で退会しました。

「鉄道模型」に特化したSNSとして期待したのですが、終始模型以外のことでトラブルが連発していたようですね。
まぁ管理人さんの仰る通り、「鉄道模型」と言う単語だけでくくるのは無理があるのかもしれません。

私もブログを書いていますが、ここの文章を読んで、耳が痛くなる箇所も振り返ればあるような気がします。
自分も気をつけなければいけませんね。
光山市交通局
2016年05月01日 23:12
>南栗橋車両管理区荒川支所さん

 それほどまでに拘りがあるのなら自宅で自分の好みの環境を演出しつつ走らせていれば良さそうなものですが、公の場で自分の好みを自慢したい思いの方が強いのかもしれませんね。

 ただ、それが客観的に見てカッコいい事なのかはまた別問題ですが。

 時代設定が合わないというならレンタルレイアウトの場合周囲の風景自体が時代的に合っていない事の方が多いと思いますし。

光山市交通局
2016年05月01日 23:20
>知佳さん

 今回のブログ、私自身自分で書いていて耳が痛かった所も多いので我ながら偉そうな事を書いてしまったかと(大汗)
 私も自戒したいと思います。

 あのSNS以外の鉄道、模型関連のSNSでもメンバー間のトラブルや対立はいくつか目にしていますが円満解決するケースは少ないようですね。
 特に今回の場合はSNSの規模に比例して参加者が多い分騒ぎが大きくなりやすかった面もあり収拾が付けにくい所もあったのではと思います。