カラーブックスから「楽しい軽便鉄道」
今回は久しぶりにカラーブックスネタです。
とはいえ、今回のは先日買った奴なので「思い出の」とはつかないのですが。
No833「楽しい軽便鉄道」
このタイトル自体、カラーブックスの鉄道物としては異色です。
「楽しい」とか「素敵な」とかいった形容詞の付いたタイトルはカラーブックスに限らず大人のファンを対象としたあの頃の鉄道本ではなかなか見られません。
(但し多分に情緒的な側面の強かった昭和40年代のSLブーム、50年代のブルトレブームではあったかもしれませんが)
カラーブックスではこの前にも「軽便鉄道」と言うのが出ていますが、本書はそれ以後、平成4年現在の軽便鉄道の現況がまず取り上げられています。
ここで特徴的なのは前巻の時には殆ど取り上げられていなかった「遊園地や観光用の軽便鉄道」が増えている事でしょうか。
昔の様な如何にも玩具然としたキシャが走っていたころとは違い、最近のアミューズメントパークでは見てくれも作りも結構本格的な「鉄道」が敷かれている事が多いですがその萌芽がこの時点で既に表れていた事がわかります。
また、これまた前巻の頃にはあまり想像しにくかった「保存目的の鉄道」が登場しているのも興味深いです。
後半は「思い出の軽便鉄道」と題して出版の時点で既に廃止された鉄道(鉱山鉄道を含む)の追憶で占められておりカラー写真も一部退色しているのが一種郷愁を感じさせます。
ですが読んでいて一番面白かったのは「楽しい軽便鉄道」「軽便鉄道の面白さ」と題して書かれた軽便鉄道全体の魅力を語った章です。
ただ、分量としてはコラムに毛の生えた程度の分量なので少し物足りない印象で、続きが読みたかった部分ではあります。
全体に前巻のデータ主体のよりも素朴な意味で軽便鉄道の魅力を読者に伝えようと言う意図が感じられる構成で堅苦しさのごく少ない所に好感が持てる内容でした。
それゆえのタイトルの「楽しい」なのかもしれません。
この点、こちらはタイトルこそ素っ気なかったですが同じカラーブックスの「路面電車」(昭和47年頃)の読後感に通じるものがあります。
光山鉄道管理局
HPです。
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「楽しい」とか「素敵な」とかいった形容詞の付いたタイトルはカラーブックスに限らず大人のファンを対象としたあの頃の鉄道本ではなかなか見られません。
(但し多分に情緒的な側面の強かった昭和40年代のSLブーム、50年代のブルトレブームではあったかもしれませんが)
カラーブックスではこの前にも「軽便鉄道」と言うのが出ていますが、本書はそれ以後、平成4年現在の軽便鉄道の現況がまず取り上げられています。
ここで特徴的なのは前巻の時には殆ど取り上げられていなかった「遊園地や観光用の軽便鉄道」が増えている事でしょうか。
昔の様な如何にも玩具然としたキシャが走っていたころとは違い、最近のアミューズメントパークでは見てくれも作りも結構本格的な「鉄道」が敷かれている事が多いですがその萌芽がこの時点で既に表れていた事がわかります。
また、これまた前巻の頃にはあまり想像しにくかった「保存目的の鉄道」が登場しているのも興味深いです。
後半は「思い出の軽便鉄道」と題して出版の時点で既に廃止された鉄道(鉱山鉄道を含む)の追憶で占められておりカラー写真も一部退色しているのが一種郷愁を感じさせます。
ですが読んでいて一番面白かったのは「楽しい軽便鉄道」「軽便鉄道の面白さ」と題して書かれた軽便鉄道全体の魅力を語った章です。
ただ、分量としてはコラムに毛の生えた程度の分量なので少し物足りない印象で、続きが読みたかった部分ではあります。
全体に前巻のデータ主体のよりも素朴な意味で軽便鉄道の魅力を読者に伝えようと言う意図が感じられる構成で堅苦しさのごく少ない所に好感が持てる内容でした。
それゆえのタイトルの「楽しい」なのかもしれません。
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