トレインフェスタのはなしその7・「10階の別世界」のはなし
うちのクラブの話ばかり続きましたが、今回は会場で見た他のクラブの展示のはなしから。
最初、今回の展示は1階の大ホールのみを使い入りきらないクラブが3階辺りに振り分けられていると思っていたので1階と3階ばかりを見ていたのですが、実際には1階、3階の他に6,10,11階も展示スペースに当てられており私の想像以上の規模のイベントである事を実感させられました。
そのうち10階はNのモジュール展示がメインでかねて私が見たいと思っていた作品の殆ど全てがここに集中しています。
そこへ行くにはエレベータの順番待ちをしなければならずかなり待たされましたが、実際覗いてみると待たされた甲斐の大いにある物ばかりでおなかいっぱいになりました。
先ずは最大のお目当ての激団サンポールさんの各モジュール。
殊にKata改さんの新作と京急押入線、UCCさんの作品が生で見られるのを期待していましたが実際は期待以上でまさに感動物です。
造り込みの確かさも去る事ながら、モジュールの風景の疎と密の使い分け、建物やシーナリィの圧縮のセンスが実に巧みでまるで濃厚なシチューのそれを思わせます。
覗いているだけで自分がモジュール内の別世界へいざなわれるかのような感覚。
こればっかりは雑誌やWEBの写真では味わえないライブ感覚でした。
それらのメディアで見てさえ、その濃密さに圧倒されていたのですが実物に触れた時の感覚はそれすらも軽く上回ります。
そして会津ヨシさんのモジュール。
こちらは密度とスケール感、パノラマ感の見事な融合が印象に残りました。
長尺方向から奥を眺めていてその奥行き感には圧倒の一語。
しかもただ大きいのではなく線路や道路の配置に意を尽くした配慮もなされて「150分の1の別世界」を実現しています。
以前からこれくらいの大レイアウトを作れるスペースが欲しいとか思っていたのですが、それだけではこれだけの密度の風景が実現できるはずもありません。
一方でアートとしてのレイアウトや展示にも抜かりありません。
額の中の立万古には特に感心させられました。
サンポールさんと会津さんは何れも今回のイベントで「ベストパフォーマンス賞」をダブル受賞されていますがそれもむべなるかなです。
ヘッドマーク・ファイブナインズさんの展示も凄かった。
かつての静岡の風景再現を中心としたモジュールレイアウトらしいですがこれまたスケール感が半端ない。
実在風景をモチーフに使っただけあってリアリティも相当なものです。
城閣だけでも二つ三つあったのですがあれだけの大きさの建造物が三つもあって全く風景が破綻していないのがまた凄い。
こちらも望外の収穫でした。
鉄ちゃん倶楽部さんの渓谷モジュールのスケール感も感動物です。ゆったりしたシーナリィ配置に緩曲線の組み合わせが最も効果的に感じられたのがこのモジュールでした。
さて、これらのモジュール類のいくつかは以前JAMでの展示も見ているのですが、今回の展示の方がはるかに生き生きと見えたのが印象的です。
思うにJAMの時には吹き抜けの大会場での展示だったので照明も十分でなくモジュールの凄さが伝わりにくい面もあったと思います。
(端的に言えば「意外に小さいな」という印象の方が先行していました)
ところが今回は10階の展示フロアで外からの光が差し込みやすい環境。
自然光に浮かび上がるモジュール類はまさに実景さながらの迫力とリアリティを醸し出していました。
この点に関して言えば大会場で無かった事は相当にプラスに働いたと思います。
聞く所ではこちらのモジュールは今回が最後の展示との由。異国情緒そのものを体現したモデルなだけにまた観られないのが残念です。
光山鉄道管理局
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最初、今回の展示は1階の大ホールのみを使い入りきらないクラブが3階辺りに振り分けられていると思っていたので1階と3階ばかりを見ていたのですが、実際には1階、3階の他に6,10,11階も展示スペースに当てられており私の想像以上の規模のイベントである事を実感させられました。
そのうち10階はNのモジュール展示がメインでかねて私が見たいと思っていた作品の殆ど全てがここに集中しています。
そこへ行くにはエレベータの順番待ちをしなければならずかなり待たされましたが、実際覗いてみると待たされた甲斐の大いにある物ばかりでおなかいっぱいになりました。
先ずは最大のお目当ての激団サンポールさんの各モジュール。
殊にKata改さんの新作と京急押入線、UCCさんの作品が生で見られるのを期待していましたが実際は期待以上でまさに感動物です。
造り込みの確かさも去る事ながら、モジュールの風景の疎と密の使い分け、建物やシーナリィの圧縮のセンスが実に巧みでまるで濃厚なシチューのそれを思わせます。
覗いているだけで自分がモジュール内の別世界へいざなわれるかのような感覚。
こればっかりは雑誌やWEBの写真では味わえないライブ感覚でした。
それらのメディアで見てさえ、その濃密さに圧倒されていたのですが実物に触れた時の感覚はそれすらも軽く上回ります。
そして会津ヨシさんのモジュール。
こちらは密度とスケール感、パノラマ感の見事な融合が印象に残りました。
長尺方向から奥を眺めていてその奥行き感には圧倒の一語。
しかもただ大きいのではなく線路や道路の配置に意を尽くした配慮もなされて「150分の1の別世界」を実現しています。
以前からこれくらいの大レイアウトを作れるスペースが欲しいとか思っていたのですが、それだけではこれだけの密度の風景が実現できるはずもありません。
一方でアートとしてのレイアウトや展示にも抜かりありません。
額の中の立万古には特に感心させられました。
サンポールさんと会津さんは何れも今回のイベントで「ベストパフォーマンス賞」をダブル受賞されていますがそれもむべなるかなです。
ヘッドマーク・ファイブナインズさんの展示も凄かった。
かつての静岡の風景再現を中心としたモジュールレイアウトらしいですがこれまたスケール感が半端ない。
実在風景をモチーフに使っただけあってリアリティも相当なものです。
城閣だけでも二つ三つあったのですがあれだけの大きさの建造物が三つもあって全く風景が破綻していないのがまた凄い。
こちらも望外の収穫でした。
鉄ちゃん倶楽部さんの渓谷モジュールのスケール感も感動物です。ゆったりしたシーナリィ配置に緩曲線の組み合わせが最も効果的に感じられたのがこのモジュールでした。
さて、これらのモジュール類のいくつかは以前JAMでの展示も見ているのですが、今回の展示の方がはるかに生き生きと見えたのが印象的です。
思うにJAMの時には吹き抜けの大会場での展示だったので照明も十分でなくモジュールの凄さが伝わりにくい面もあったと思います。
(端的に言えば「意外に小さいな」という印象の方が先行していました)
ところが今回は10階の展示フロアで外からの光が差し込みやすい環境。
自然光に浮かび上がるモジュール類はまさに実景さながらの迫力とリアリティを醸し出していました。
この点に関して言えば大会場で無かった事は相当にプラスに働いたと思います。
聞く所ではこちらのモジュールは今回が最後の展示との由。異国情緒そのものを体現したモデルなだけにまた観られないのが残念です。
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この記事へのコメント
10階はすごい方々の作品が集結していたようですね。
やっぱり「生(なま)」で見る作品は、全然違うインパクトを与えてくれるでしょうね(^-^;
皆さんはクラブに所属されて、刺激し合ってレベルを上げていかれるように思います。
ぜひ、いつかこのようなフェスで、私も皆様の実物を拝見してみたいと思っています。
モジュールを生で見られる(それと製作者の生のお話が聞ける)インパクトは実際に経験してみて分かるものと今回は痛感しました。
私の場合は「自分の作品と比べてその差にショックを受ける」というのも(汗)
この種のイベントはクラブに限らずギャラリーとして行っても得る所は大きいと思います。皮肉な事にこのイベントは新製品発表会を併設していないので(これや中古即売があると妙に会場が殺気だって見えるデメリットも笑)比較的気楽に見る事ができるのも取り柄と思います。