テツドウモケイのブランド志向に思うこと
最近ウェブやブログのコメント、以前ならSNSのコミュニティなんかを見ていてふと思った事から。



鉄道模型、特にNゲージの場合に顕著ですがブランドの信者の軋轢という奴に当たる事があります。
特にKATO,TOMIX、マイクロエースの御三家の間で信者同士の熱いやりとりや論争などが特に多い様です。
前々から書いていますが、私自身は特定のブランドに肩入れする趣味がない、それどころか世間で誰が見ても駄作扱いするモデルでも結構喜んで入線させる事の方が多いのでこの手の論争に首を突っ込む事はあまりありません。
ですが自分の好きなブランドに肩入れする余り特定の他社を貶めたり中傷したりするのには少なからず不快感を覚えます。
書いている事のいくつかが正しいと思っていてもコメンターの物言いによっては反対したくなったりすらするので、随分と天の邪鬼な話ではあります。

この種の論争の根底にあるのは贔屓の引き倒しと先入観、自分の好きなブランドの対する冷静さを書いた過剰な思い入れがあるのでうっかり首を突っ込むと痛い目を見そうな側面もあります。
ですから、ここからは私自身の経験に基づいたはなしから。
この趣味を再開した当初は殆ど素人同然の所からの再スタートでしたので雑誌やネットからの情報からモデル選びをする事が多かったです。
その過程でとある特定ブランドのモデルの性能の悪さや造形の雑さについての悪評を随分と聞かされたものです。
私自身そうした評判を随分と参考にさせて頂きましたし、当初の段階ではそれに乗せられる形でそのブランドの製品を意識的に避けていたりもしました。
そんな折、SNSでもずいぶんと懇意にさせて頂きレイアウトビルダーとしてもなかなかの方だった方のブログでそのブランドのモデルを購入したという一文に当たりました。
その方はそのモデルの走行性については殆ど手放しに近い褒め方だったので、少なからず違和感を感じたものです。
何しろ当時そのブランドに肯定的な意見という物を殆ど見ていなかった事もあって、かなり眉唾な印象を持ちました。
が、それから暫くしてたまたま中古モデルでそのブランドの編成物を入線。
理由は「その編成のモデルがそこからしか出ていなかったから」という物もありましたが上述のブログの話も心のどこかに引っかかっていたのも事実です。
ですから試走時はどこかおっかなびっくりでまともに走らない覚悟だけは決めておりました(笑)
ですが私のレイアウト上ではその編成が結構するすると走りでしたのを見て「これなら許容範囲じゃん」と胸をなでおろした記憶があります。
確かに他社に比べると雑な構造の動力系はスムーズさや走行条件にシビアな点で噂通りだったのですが、それを持って全否定するほどの物ではなかったのです。
それ以降(主に中古モデルですが)そのブランドの車両を増備する上での心理的抵抗はかなり減りました。
確かに常識の範囲を超えてひどい物もあるにはあったのですが最初の予想よりは少ない物でした。
それどころかそうしたモデルに当たったのをきっかけに走行性改善のために動力をばらして再調整する事をためらわなくなったのが一番の収穫でした。
長い目で見るとこのブランドへの偏見を打破できた事で増備の対象が他社の旧モデルなんかにも広がりましたしかなりモデルライフが充実したのも確かです。
(一方で殆ど屑屋同然のラインナップにもなりましたが大汗)
この時の経験で私が覚えた事は「少なくとも趣味の世界では他人の褌で相撲を取る真似はしない方がいい」という事です。

もちろんモデル選びの上ではある程度、第三者の評価が大事なのは間違いありません。
ですが殊趣味にかかわる場合は、外野がどう騒ごうと選ぶのは結局自分自身ですから、最終的には借り物でない自分自身の感性をもう少し信じても良いのではないかと言う気もします。
それに買って後悔するにしてもその事で人を恨む必要がなくなりますし(汗)
個人的には車両に関する限りブランド性だけに頼る様な買い方はそれだけ自分の視野を狭めている様な気もします(これは鉄道模型に限らず他のジャンルでもいえる事ですが)
ブランド性の陰になっている「隠れた傑作製品」を見つけられるのも結構面白いですし、メーカー毎の造形や動力機構の差異もそこに興味を持って見れば単なる優劣だけでは語りきれない刺激があります。
とまあ、車両模型についていえばそういう事になるのですが、実はここで厄介なのが線路や走行システムに関するブランド性の問題です。
これについては次の機会に。
(写真は本題と関係ありません)
光山鉄道管理局
HPです。

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鉄道模型、特にNゲージの場合に顕著ですがブランドの信者の軋轢という奴に当たる事があります。
特にKATO,TOMIX、マイクロエースの御三家の間で信者同士の熱いやりとりや論争などが特に多い様です。
前々から書いていますが、私自身は特定のブランドに肩入れする趣味がない、それどころか世間で誰が見ても駄作扱いするモデルでも結構喜んで入線させる事の方が多いのでこの手の論争に首を突っ込む事はあまりありません。
ですが自分の好きなブランドに肩入れする余り特定の他社を貶めたり中傷したりするのには少なからず不快感を覚えます。
書いている事のいくつかが正しいと思っていてもコメンターの物言いによっては反対したくなったりすらするので、随分と天の邪鬼な話ではあります。

この種の論争の根底にあるのは贔屓の引き倒しと先入観、自分の好きなブランドの対する冷静さを書いた過剰な思い入れがあるのでうっかり首を突っ込むと痛い目を見そうな側面もあります。
ですから、ここからは私自身の経験に基づいたはなしから。
この趣味を再開した当初は殆ど素人同然の所からの再スタートでしたので雑誌やネットからの情報からモデル選びをする事が多かったです。
その過程でとある特定ブランドのモデルの性能の悪さや造形の雑さについての悪評を随分と聞かされたものです。
私自身そうした評判を随分と参考にさせて頂きましたし、当初の段階ではそれに乗せられる形でそのブランドの製品を意識的に避けていたりもしました。
そんな折、SNSでもずいぶんと懇意にさせて頂きレイアウトビルダーとしてもなかなかの方だった方のブログでそのブランドのモデルを購入したという一文に当たりました。
その方はそのモデルの走行性については殆ど手放しに近い褒め方だったので、少なからず違和感を感じたものです。
何しろ当時そのブランドに肯定的な意見という物を殆ど見ていなかった事もあって、かなり眉唾な印象を持ちました。

が、それから暫くしてたまたま中古モデルでそのブランドの編成物を入線。
理由は「その編成のモデルがそこからしか出ていなかったから」という物もありましたが上述のブログの話も心のどこかに引っかかっていたのも事実です。
ですから試走時はどこかおっかなびっくりでまともに走らない覚悟だけは決めておりました(笑)
ですが私のレイアウト上ではその編成が結構するすると走りでしたのを見て「これなら許容範囲じゃん」と胸をなでおろした記憶があります。
確かに他社に比べると雑な構造の動力系はスムーズさや走行条件にシビアな点で噂通りだったのですが、それを持って全否定するほどの物ではなかったのです。
それ以降(主に中古モデルですが)そのブランドの車両を増備する上での心理的抵抗はかなり減りました。
確かに常識の範囲を超えてひどい物もあるにはあったのですが最初の予想よりは少ない物でした。
それどころかそうしたモデルに当たったのをきっかけに走行性改善のために動力をばらして再調整する事をためらわなくなったのが一番の収穫でした。
長い目で見るとこのブランドへの偏見を打破できた事で増備の対象が他社の旧モデルなんかにも広がりましたしかなりモデルライフが充実したのも確かです。
(一方で殆ど屑屋同然のラインナップにもなりましたが大汗)
この時の経験で私が覚えた事は「少なくとも趣味の世界では他人の褌で相撲を取る真似はしない方がいい」という事です。

もちろんモデル選びの上ではある程度、第三者の評価が大事なのは間違いありません。
ですが殊趣味にかかわる場合は、外野がどう騒ごうと選ぶのは結局自分自身ですから、最終的には借り物でない自分自身の感性をもう少し信じても良いのではないかと言う気もします。
それに買って後悔するにしてもその事で人を恨む必要がなくなりますし(汗)
個人的には車両に関する限りブランド性だけに頼る様な買い方はそれだけ自分の視野を狭めている様な気もします(これは鉄道模型に限らず他のジャンルでもいえる事ですが)
ブランド性の陰になっている「隠れた傑作製品」を見つけられるのも結構面白いですし、メーカー毎の造形や動力機構の差異もそこに興味を持って見れば単なる優劣だけでは語りきれない刺激があります。
とまあ、車両模型についていえばそういう事になるのですが、実はここで厄介なのが線路や走行システムに関するブランド性の問題です。
これについては次の機会に。
(写真は本題と関係ありません)
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この記事へのコメント
確かに、そういう行為は幼児性丸出しで頂けませんね。
まるで某半島系のようなメンタリティに思えます。
>とある特定ブランド
某M社ですか? 私は、同社の製品を幾つか所有していますが8200(蒸気機関車)とか6010風電気機関車等、雰囲気は出ているし走行性能も宜しいので気に入っています。
因みに、此処→http://www5a.biglobe.ne.jp/~toyoyasu/ でも走行性能に関しては褒めていますね。9600やE10などスタイルも合格にしています。
特定のメーカー・モデルに肩入れは止むを得ないと思うのです。
それは熱狂的ファンみたいなものですから(笑)
でも、他のモデルや競合品を悪く中傷するのはどうかと思いますね。
評価の基準も、自己満足しているなら「それで良し」、その個人的な評価指標を人に押し付けてはいけないですね。
情報が多い世界になりましたので、評価が世の中に流れてくる事は有難いと思いますが、それをどう自分なりにかみ砕くか?でしょう。
モデル・メーカーには、それぞれに良さがあるので、それをどう選択しながら、自分のお気に入りを手にして行くかが楽しいんだと思いますねー(^^♪
それ某掲示板によくスレが立っていますね
でも裏を返すと『偏狭』でしかない
鉄道模型以外でもよく目にしますよ
東急キチが『東急以外はゴミだの糞』
西武キチも同様に『西武以外はゴミだの糞』だのと吹いて回る
逆視点で考えれば
この東急・西武は『お客様満足』と称することに力入れすぎ
それに慣らされた連中がこの2社が行う事を『価値判断基準』にするので
それ以外の会社はdisりの対象になる
また『鉄道会社は鉄道会社はヲタを満足させるために企業運営しろ』という
どう考えても『それは間違い』とわかることを殊更いう輩が増えましたね
3月頃東武鉄道がたぶんテロ対策の一環だろうと思われる理由で
『森林公園の一般公開イベント』を中止にしたんですよ
そうしたら『Y』のつくブログで
“何で東武はイベントを中止した。ヲタの事を考えていない”と書いて炎上した大バカ者が出たんですよ…
とにかく視野狭窄の俄者が『鉄道趣味の大衆化・一般化』で増えたことだけは間違いないです
お久しぶりです。
ある程度の種類を出しているメーカーであればどこでも大なり小なり傑作や失敗作も出している筈ですしそれらの積み重ねで平均値を上げるプロセスを経ていると思います。
そういう意味ではメーカーが今も続いている事自体極端なハズレを出していない証左とも言えます。
そうなると後は各モデルに対するユーザーの好みの問題であり、選ぶ側のセンスの話になると思います。
ブランドの盲信はそうした自身のセンスを放棄しているか、信じていないことの表れと言えるかもしれませんね。
肩入れする事自体は私も悪い話ではないと思います。その方法として他社を貶める事でしか表現できない傾向がまだ残る事が残念な気がしましてこういう書き方になってしまいました(汗)
>評価が世の中に流れてくる事は有難いと思いますが、それをどう自分なりにかみ砕くか?でしょう。
仰る通りと思います。どんな製品にも長所と欠点、好きな所と嫌いな所がある訳でそれらを納得したうえで自分の嗜好と照らし合わせながら選ぶ事が大事ですね。
趣味の世界は実生活と全く異なる体験や見分をすることで、実生活で得られにくい視野を広げる事にも意義があると思います。
自分の嗜好に肩入れするあまり逆に視野を狭めてしまっては本末転倒で関沢新一氏が言うところの「趣味が仕事になってしまっては悲劇だね」に近い事になるのではないかと。
これは鉄道模型に限らずどのジャンルでもいえる事ですが。
と言う様な冗談はさて置きまして今回のブログ内容にひょっとしたらほんのちょっと関与したかもしれない身としては自分も今回の意見と同様に考えます。違っている点と言えば光山市交通局さんが特定の他社を貶めたり中傷したりする方々に対して不快感は有っても直接批判等しない紳士なのに対し自分は平気で批判する異常人と言ったところでしょうか。
以前にも同様のコメントしたかと思いますが趣味ですから個人それぞれどう在ろうと個人の範疇内ならどう思っていてもよろしいかとは思います。ただ、ブログ等書き込みするとなると他者との関わりがあるのでそこでは読んでいる他者への配慮が必要、その点において基本独り善がり・独善的であってはならないと思っています。実際にこの趣味の長い方々や自分の目で判断している方々ならスルーするなり出来ますが初心者等が読んで鵜呑みにしたとしたらその方々の趣味の視野を狭めてしまう事になる訳で本当少しはその辺想像力を働かせろ!と言いたいです(自分が偉そうに言えるか疑問ですが)。
自分がネット上からお気に入りで拝見させていただいている記事は一つを除いて皆様そのあたりしっかりしていらっしゃる、いつも楽しく拝見させていただくと同時に同じ趣味を持つ方々として尊敬に値すると思っています。
遅ればせながらコメントありがとうございます。
>書き込みするとなると他者との関わりがあるのでそこでは読んでいる他者への配慮が必要~
ネットと言えども社会の延長には違いないので全くその通りと思いますが、その辺りの認識が薄くなりがちな傾向はこと趣味の絡むサイトではここ最近は顕著ですね。
聞く所では年長の方に多い傾向だそうです(あ、私もだw)
趣味を持つ事で実生活とは別の視野が広がるのがひとつのあるべき姿とは思いますが現実は逆に視野が狭小化しがちになってしまうのが惜しい気がします。
余談ですが今日(6月10日)のブログネタはキ620です(笑)