カラーブックスから「ブルーリボン・ローレル賞の車両」
今回はカラーブックスの鉄道ネタから
「ブルーリボン・ローレル賞の車両」
先日古本屋で見つけたものです。
本書では1958年度から1993年度までのブルーリボン賞、ローレル賞の車両が網羅されているという鉄道ファン以外には今ひとつよくわからないかもしれないタイトルではあります。
ですが通して読んでみるとこれほど楽しめる一冊もなかなかありません。
鉄道友の会選定によるブルーリボン賞は「趣味的見地、及び利用者側の見地の両面から」その年の最優秀と認められた車両に与えられるもの。
一方のローレル賞は同様の見地から「性能、デザイン、企画、運用面に卓越した物が認められる」車両に与えられるものだそうです。
ですので受賞車はブルーリボン賞は主に優等列車のそれも電車が選定される傾向が多く(とはいえ江ノ電の1000形や名鉄6000系などの普通電車も選定される事もありますが)
一方のローレル賞は通勤電車をはじめとしてナローや路面電車、レールバスの受賞もあったりするバラエティの広さを誇ります。
(日本カーオブザイヤーもこれ位バラエティが広ければ面白いのにw)
ですから「ブルーリボン・ローレル賞の受賞車」の括りで見ても「同じ様な車両が毎度羅列される」なんて事はなく中々に面白い一冊となっています。
本書で取り上げられた車両のなかで1950年代~1960年代までの編成は私も模型を持っている物が多くびっくりさせられました。
なぜって別に「ブルーリボン・ローレル賞コレクション」をやろうとしたわけで買った物でもなかったですから。
ですが、これほどの確率で受賞車を入線させていたと言う事は「単なるノリだけで選ばれた様な首をかしげたくなる様な受賞車(前述の日本カーオブザイヤーには往々にしてそういう受賞車がある)と言う物が殆ど無い」
言い換えれば「真の名車が多かった」と言う事でもある証左と言えます。
それだけの時の重みに耐えなければ「後からNゲージの量産品でモデル化される」なんて事もないはずですし。
してみるとこの賞の権威もそれなりに高いのかもしれません。
面白かったのは中ほどにある「受賞車両の変身」と題された「かつての受賞車両のその後」の記事。
鉄道車両の場合クルマ等よりも長期の運用がされている関係上途中で用途が変更されたり、イベント用に駆り出されたりするための改造が施される事が意外に多いものです。
カラーリングの変更位はまだ可愛い方で「かつての特急電車が通勤車に改造されている」とか「ローカル客車が展望車になった」なんてのもあります。
まるで「あの人は今」みたいなノリですが鉄道車両特有のこうした変転を初めて読む人にもわかりやすく伝える事で「よりディープな世界に誘う」という恐ろしい効果も期待できそうな気もします(笑)
それは置いておいて、
今回のこの一冊は最近買ったカラーブックスの中でも結構な拾いものでした。
光山鉄道管理局
HPです。車両紹介の項・機関車の部一部追加しました
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「ブルーリボン・ローレル賞の車両」
先日古本屋で見つけたものです。
本書では1958年度から1993年度までのブルーリボン賞、ローレル賞の車両が網羅されているという鉄道ファン以外には今ひとつよくわからないかもしれないタイトルではあります。
ですが通して読んでみるとこれほど楽しめる一冊もなかなかありません。
鉄道友の会選定によるブルーリボン賞は「趣味的見地、及び利用者側の見地の両面から」その年の最優秀と認められた車両に与えられるもの。
一方のローレル賞は同様の見地から「性能、デザイン、企画、運用面に卓越した物が認められる」車両に与えられるものだそうです。
ですので受賞車はブルーリボン賞は主に優等列車のそれも電車が選定される傾向が多く(とはいえ江ノ電の1000形や名鉄6000系などの普通電車も選定される事もありますが)
一方のローレル賞は通勤電車をはじめとしてナローや路面電車、レールバスの受賞もあったりするバラエティの広さを誇ります。
(日本カーオブザイヤーもこれ位バラエティが広ければ面白いのにw)
ですから「ブルーリボン・ローレル賞の受賞車」の括りで見ても「同じ様な車両が毎度羅列される」なんて事はなく中々に面白い一冊となっています。
本書で取り上げられた車両のなかで1950年代~1960年代までの編成は私も模型を持っている物が多くびっくりさせられました。
なぜって別に「ブルーリボン・ローレル賞コレクション」をやろうとしたわけで買った物でもなかったですから。
ですが、これほどの確率で受賞車を入線させていたと言う事は「単なるノリだけで選ばれた様な首をかしげたくなる様な受賞車(前述の日本カーオブザイヤーには往々にしてそういう受賞車がある)と言う物が殆ど無い」
言い換えれば「真の名車が多かった」と言う事でもある証左と言えます。
それだけの時の重みに耐えなければ「後からNゲージの量産品でモデル化される」なんて事もないはずですし。
してみるとこの賞の権威もそれなりに高いのかもしれません。
面白かったのは中ほどにある「受賞車両の変身」と題された「かつての受賞車両のその後」の記事。
鉄道車両の場合クルマ等よりも長期の運用がされている関係上途中で用途が変更されたり、イベント用に駆り出されたりするための改造が施される事が意外に多いものです。
カラーリングの変更位はまだ可愛い方で「かつての特急電車が通勤車に改造されている」とか「ローカル客車が展望車になった」なんてのもあります。
まるで「あの人は今」みたいなノリですが鉄道車両特有のこうした変転を初めて読む人にもわかりやすく伝える事で「よりディープな世界に誘う」という恐ろしい効果も期待できそうな気もします(笑)
それは置いておいて、
今回のこの一冊は最近買ったカラーブックスの中でも結構な拾いものでした。
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この記事へのコメント
私の地元を走る近鉄はブルーリボン賞を何度も受賞していますので、非常に嬉しいことですが、特急車両に偏っているのが少々残念でもあります。
今年は阪神5700系がブルーリボン賞を受賞しましたが、阪神が受賞したのは意外にも初めてです。
阪神といえばジェットカーなど画期的な車両を登場させる割にはブルーリボン賞やローレル賞には無縁でしたから、まさに青天の霹靂という感じでした。
実は私も店頭で見るまで存在自体を知らなかった口です(汗)
言われてみれば近鉄の優等車の受賞は多いですね。個人的には近鉄は好きな会社なので結構入線頻度も高いです。
阪神の初受賞には驚きました。受賞が、ではなくて「未だに獲っていなかった事」にです。前述のジェットカーなどはとっくに獲っていたものと思っていました。
(阪急の「電子頭脳電車」が獲っていた位ですから)