偉大なる凡庸の系譜・番外編「TOMIXの高架駅」

 ストラクチャー版「偉大なる凡庸の系譜」

 今回はTOMIXの高架駅から。
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 先日来お見せしているモジュールではターミナル駅ビルで都合4個、TOMIXの高架駅を使っています。
 それとは別に竹取坂のレイアウトにも以前家電量販店を模した形で店舗部分のモデルを使っていた時期があります。
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 これだけ書くと随分豪儀な話に聞こえますが、実はその5個の高架駅で「新品で買われた物がひとつもない」事の方が我ながら凄いと感じます。
 一時期(あるいは今でも?)TOMIXの高架駅の中古やジャンク品はどこの中古ショップでもかなりな安価で売られているのを見たものです。
 下手をすると「2棟で300円」なんて値段だったりしますし。
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 つまりはそれだけこの高架駅が普及していた事の証左と言えますが、一方でこの建物が固定式のレイアウトで使われたケースは当時の専門誌を見る限りあまりなかったと思います。
 まあ、大概の固定式レイアウトであのサイズの高架駅はかなり場所を取りますし、そもそもあの頃はローカル風景主体の、高架駅を必要とするようなシチュエーションのシーナリィのレイアウト自体が以前は殆ど無かったですから。

 ですのでこの高架駅、用途の大半が「お座敷運転のターミナル駅」としての用途が多かったと思われます。

 TOMIXのシステムは最初は田舎風の「木造駅舎と対向式ホーム」からはじまり、ついで都会風の「島式ホームと橋上駅」と進化してきています。
 そして高架システムの充実に伴い「高架駅舎と高架に対応したホーム」に至った訳です。

 しかもそのいずれもがひとまとめのセット化されて誰でも手軽に使えるシステムとなっていたから驚きです。
 これも最初は島式ホームにしか対応していなかったのが後に都会風対向式ホームにも対応、それに合わせて「外付けの階段部分」までパーツ化されるに至ります。
 最近では更に「駅の幅に合わせてスパン間隔を調整できる架線柱」まで登場しました。
 
 Nゲージよりも20年位先行して普及していた16番ですら高架駅どころか「高架上に分岐を設定できる橋梁パーツ」すらなかったのですからTOMIX恐るべし。
 実際、お座敷運転にとって高架駅の持つ訴求性は大きな物があったと思います。
 お座敷運転で高架線が使えるという威力は絶大ですが、そこにその効果に対応できる駅が作れるなどときたら「鉄道ファンの考えるレイアウトの理想像のひとつ」です。

 TOMIXの高架駅はそうしたニーズをうまくとらえる事ができた事でヒット作に繋がったのではないかと思います。
光山鉄道管理局
 HPです。一昨日車両紹介の機関車の項一部追加しました

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