「鉄道模型を肴に酒を呑む」はなし

 先日の上京で帰途の電車の友は例によって古本屋で見つけた「とれいん」のバックナンバーです。
 入手できたのは創刊直後の75年の頃の奴ですが、帰りの電車でコーヒーでもすすりながら読むには打ってつけの雰囲気があります。
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 同じ電車旅で読むにしてもTMSとかピクトリアル辺りだと目を三角にして読まなければならない様な気になるのですから不思議な物で(大体、列車旅の最大の楽しみな筈の車窓風景を楽しんでいないですね汗)

 最近の号を読んでいないので何とも言えないですが創刊当初の「とれいん」は「優雅に楽しむ鉄道模型」的な方向性が明確だった様に思います。
 鉄道誌ではないですが今この雰囲気に比較的近そうなのはJRの「トランヴェール」とか東武の「TOBU MARCO」みたいな「特急の背もたれに挟まっている鉄道旅系グラビアパンフ」の様な気がします。
 製作記主体の専門誌と違って肩が凝らない上にどこからでも拾い読みができる所なんかはそっくりです。

 それを強く感じたのが創刊8号のエッセイにあった「モデルでワイン?」
 (鉄道模型誌で「エッセイ」なんて当時は異色でしたが、今だったらもっと異色でしょう)

 「本来アルコールにはそれほど強くないので長い時間をかけて少しずつ飲む。外から汗をかいて帰って来た時は良く冷えたモーゼル、つまみは棚の中に気に入ったロコさえあれば他は何でもよい」
 (同誌19P「Pipe Smoking」より引用)
 こんなタイプの趣味そのものを楽しんでいる様な文章は、少なくとも最近の専門誌では見なくなりました。

 私自身は酒は普段少しやる程度で全く飲まない日も結構あったりするのですが、こういう文を読むと何となく真似してみたくなります(笑)

 そこで思い出したのですが、趣味の集まりであるグランシップのイベントであれほど飲んできたのに、個人で鉄道模型を楽しむ時に「酒を飲みながら」やった事が最近殆ど無い事に気付かされました(汗)
 まあ、私の好みがビールとかカクテル系ばかりなので上述の様なワインやらブランディをちびちび舐めながらという飲み方自体に縁がないのですが、それにしても優雅さとは真逆な世界ではあります。
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 それに上述のシチュエーションはハイスラーとかグラスカステン辺りの少し小洒落た外国形モデルなら様になりそうな図(偏見)ですが、ED75とかデハ60とかでは画にならない気も(もっと偏見)
 でも、こういう楽しみ方というのも一種の憧れというかひとつの理想像みたいなものではあります。
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 そういえば銀座には「レイアウトを内蔵したバー」なんてのもあるそうですし。
光山鉄道管理局
 HPです。

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