カラーブックス「日本の私鉄・京浜急行」から

 先日のエキチカ運転会の帰りに入手したアイテムから。
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 カラーブックスの古本「日本の私鉄・京浜急行」です。
 うちのラインナップで京急の手持ちはジャンク品同然のGMのキットメイク1000系の8連とKATOの800系の8連位でどちらかというと少数派です。

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 ですので今回この本を入手するまではそれほど大した関心はなかったとは言えます。
 が、当時京急と相互乗り入れしていた都営地下鉄5000系とか京成とかがあるのでレイアウト上で「気分だけ京急」を味わうのはやぶさかではありません。

 京王が高尾山行きを中心に「山登り派」の私鉄と化している様に京急の場合は「海水浴派」の編成が売りになっているのが特徴的であると同時に面白い点です。
 この本でも「海水浴電車」にかなりのページが割かれており「電車の本を読んでいるはずなのに気分だけは夏休み」という不思議な読後感を与えてくれるのが収穫ではあります。

 ところでこの本ですが本そのものに私を驚かせたポイントがあります。


 それは表紙裏の著者のサイン。
 これ自体は古本を何冊か買っていればそう珍しい物でもないのですが問題は宛名です。
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 「謝・宍戸圭一様」
 これに驚くのは余程年季の行った鉄道模型ファン位でしょう。
 年季の行ってない私ですが(汗)

 宍戸圭一氏と言えば人工ホルモンで博士号を取り、晩年は京大図書館の館長を務められていたとか聞いていますが、昭和20年代(1950年代前半)後半に16番レイアウト「鴨鹿鉄道」で当時のTMS読者の憧れの的だったレイアウトビルダーの草分け的存在。
 しかもその鴨鹿鉄道はモディファイを重ねながら少なくとも90年代後半まで現役だったという和製GD LINEの如き様相を呈していたものです。


 その宍戸圭一博士への献本だとすれば少なくとも宍戸氏自身がこの本を手に取って見ていた事になる訳で何だか恐れ多い気持ちになります。
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 ところでその京浜急行ですが先日意外な形でまみえる事になりました。
 それについては次の機会に。

光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

昭和の少年
2016年10月15日 21:55
宍戸圭一氏は存じ上げませんでしたが、筆者であるロンちゃんこと吉村光夫氏は、私の小学校高学年の時分はまさにTBS夕方の顔というべき存在感がありました。
サインにもロンちゃんと書き記していたんですね。人懐こい笑顔が素敵なロンちゃんらしい茶目ですね。
夕焼けロンちゃん、まんがはじめて物語、なつかしい。
お亡くなりになられてもう五年ですか。早いものです。
年を取るごとに歳月も加速していくような。
光山市交通局
2016年10月16日 00:24
>昭和の少年さん

 田舎者の悲しさで私の所では「夕焼けロンちゃん」が放映されていなかったので、今回の記事は宍戸圭一氏の方に目が行ってしまう展開になりました(汗)

 サインがRONCHANになっていたのもご指摘で初めて気が付いた位です。
 それにしても本書を手に取ってみると当時の鉄道ファンの横のつながりの一端の様な物が感じられて興味深いですね。
昭和の少年
2016年10月16日 22:22
失礼いたしました。

もっとも私も東京キー局の電波をかろうじて捉えられる程度の辺境者ですが…。

鉄道ファン誌の記念すべき創刊号には吉村アナによる島秀雄氏との対談記事(毎度ご乗車ありがとう)がありました。

それから大分過ぎて吉村アナがまだTBS社員であった私が子供時分、そしてリタイヤ後の近年。
鉄道ファン誌には結構な頻度でロンちゃんの寄せた記事があったような気がします。

素晴らしい鉄道文化人の一人と考えます。
光山市交通局
2016年10月17日 22:14
>昭和の少年さん

 そちらのコメントで思い出した事があり、本棚の奥から「とれいん」の76年2月号を引っ張り出してきました。

「そういえばTBSの関係者が書いた模型の記事があったなあ」と言う記憶があったからです。
 やはりその記事の筆者は吉村氏でした。

 前述の様にTBSアナウンサーとしての吉村氏とはほとんど馴染みがなかったのですが、この記事が私が吉村氏の人となりを偲ぶ唯一の繋がりとなっています。
 実はここでは筆名が「吉村忠晃」だったのでカラーブックスの著者と連想づける事ができませんでした(汗)
 ですがこの記事自体は40年前に初読して以来折に触れて読み返しておりました。

 とれいんの当該号では「京浜ファンの棚から」と題した模型製他、自身の模型遍歴やいわゆる「架鉄」のはしりともいえる「わが山手急行電鉄」のエッセイ、更にはED53の思い出ばなしなどわずか5ページの特集なのに非常に濃密な内容で吉村氏の見識の深さと知識の広さに改めて感銘を覚えます。